今回ご紹介するのは、logicool製マウスMX518のクリックに使われているスイッチの交換と、
やたらとごんぶとすぎるケーブルの交換です。

まずはスイッチ交換から。



MX518に使用されているスイッチは
OMRONのD2FC-F-7N(10M)とD2FC-F-7N。両方CHINA製。
これは一般に販売はされてないスイッチのようです。



なので今回は代用品として日本製のD2F-01Fを使用します。
これもまた店頭では取り扱ってないっぽいので通販で取り寄せました。

個体差があるんじゃないかと思って8個と若干余分に買ったんですが、
そこは日本製。中国製のカチッ、コチッ、プチッみたいなあからさまな差は無いです。
あと中国製と比べて指で押してからスイッチが入るまでの距離が短く反応がいい。
ゲーム用としてはこちらのほうが合ってる・・・かもしれません。好みですけど。



D2F-01Fをカタログで見ると「低荷重動作形 0.74N」と書いてありますが、
感覚的に分かりにくいですよね・・・?



っていうわけで、計量器にスイッチ部分をくっつけて押し込み、カチッと音がした時点・・・
つまり何グラムの力を加えればスイッチが入るのかを測定。
精度最悪でしょうけど、まぁスイッチの硬さ軟らかさの違いを伝えるため。

えー結果。
使い古した中国製スイッチの
左クリック(古)は  59g
右クリック(古)は  65g
ホイールクリック(古)は 65g
新品の日本製のD2F-01Fは  50g

数年ゲーム用に使い倒した左クリックより軽い力でスイッチが入る、ということに。

ついでにDPI切り替えボタンの謎メーカーの四角いスイッチ(タクタイルスイッチ)は44g。軟。
カチッと入りクリック音の大きい上記のマイクロスイッチと比べて、
プチッとした感触でクリック音が非常に少ない。

マウスクリックの重さや感触にやたらこだわるゲーマー諸氏はこのへん調べて実際に比べてみるといいかも?



えー、で、スイッチを交換していきます。
兎にも角にも最初からついているスイッチを取り外すわけですが、
はんだのやり方は僕よりもっと上手い人がいくらでも教えてくれるサイトがあるのでそちらに。



そんな感じではんだ吸い取り線で元からついてたはんだを除去し、スイッチを引っこ抜きました



そんで新しいスイッチを付けました。

言われなくてもって感じでしょうけど、絶対はんだを基板のパターンに触れさせてはいけません
はんだが1mmでもずれたら ボン! だ
まぁはんだをよっぽど山盛りにしなきゃたぶん大丈夫です

そして気になる使用感。

「中国製スイッチは軽い。日本製は重い。」
みたいな話をちょくちょく見かけたような気がするんですが、個人的な感想だと
中国製は軟らかく、日本製は硬いって感じでしょうか・・・
感触を文字で伝えるのは難しい。

まぁともかく
スイッチが入るまでの「あそび」が少ないので、クリックの反応は良くなったと思います。



続いてご紹介するのは、MX518のごんぶとすぎるケーブルを交換してみようという試み。

MX518のケーブルの太さはゲーム用マウスとしては不評すぎる部分なので、
これをFPSに愛用している方などにはだいぶ意味がある改造かもしれないです。




まずケーブルの太さ
MX518は直径3.4mm。
その後継機G400は直径2.6mm。
そして今回使用するケーブルは直径2mmの4芯シールドケーブルです。


ケーブルの断面積で言うならMX518のとは3倍、G400とでも倍近くの差があるので
こんなんで大丈夫かと思うほどに細さを感じますが、まぁもし切れたらまた交換すればいいじゃない。
というわけで多分大丈夫でしょう




細いUSBケーブルなんかを買ってきて、そいつの片方を切り取って使用するのもありです



USBコネクタ側は、ケーブルが赤黒白緑の4色なら
赤が+、黒が-、DATA-が白、DETA+が緑・・・って具合に繋ぐんですが、
使用したケーブルの色が違うので

赤→黄 白→白 緑→緑 黒→青

というふうにしました。



マウス側はこんな感じに。黒赤白緑のところを、青黄白緑に。
まぁここは間違えないようにましょう。
+と-間違えたとか言ってどうなっても知らんぞー



そして実際繋いでみましたがいや細い。柔らかい。
メーカー的には、ケーブルは断線しないようにある程度の頑丈さが必要なんでしょうけど
自作はそんなこと関係ねえ!ってなわけです。





※やってみて失敗したとか言っても絶対に責任は取りません。
最終更新:2012年01月15日 17:12