上白沢 慧音

【種族】半獣半人（ワーハクタク）
【能力】歴史を食べる（隠す）程度の能力＜人間時＞
　　　　歴史を創る程度の能力＜白沢時＞
【強さ位置】普通グループ1

【設定】

普段は人間だが、満月の夜には白沢（ハクタク）に変身するワーハクタクである。（永夜抄テキスト）

獣になるとたちまち身体能力は増し、妖獣と同程度の身体能力を持つ様になる。
人間の記憶を残している者が多く、妖獣よりは頭が良い場合が多い。
満月を見ると白沢に変身する後天性で人間の姿に近い獣人。
（求聞史紀）

【能力概要】

人間時は、歴史を喰う能力。
白沢時は、幻想郷の全ての知識を持ち、歴史を創る程度の能力を持つ。
歴史を喰う事で誰からも里を見えなくしたのである。

（永夜抄テキスト）

歴史というのは、ただ物事が起きただけでは歴史にはならない。
誰かの手によって歴史にしてもらわないと歴史にならない。
起こってないことを捏造して歴史にしたり、逆に実際に起こった事件でも歴史から抹消する事もできる。
（求聞史紀）

幻想郷には歴史らしい歴史がない。
それは毎日が平和だからでも、異変がすぐに解決するからでもない。もっと単純な理由である。
それは、妖怪の寿命が永すぎるからだ。
歴史となる事件でも、当事者が生きている以上都合のいいように情報が変化し続け、
その曖昧な情報の上に立っている事実がいつまでたっても定まらない。
歴史になるには客観性が一番大事なのだが、当事者が生存し続けるとなかなか主観から離れられない

（香霖堂 16話）

【各種要素をふまえての強さ議論】

満月の夜に妖獣化する獣人。
白沢になれるのは満月時だけなので一ヶ月に1晩だけ。
求聞史紀によれば、それ以外の時は人間とほとんど変わらない身体能力である。
人間時の歴史を食う能力は、他者の認識に作用する能力であると思われる。
里の歴史を食うことで、相手は存在が見えなくなった。
歴史を「食べる」とは正確に言うと「隠す」ことなので、実際に起こったことを覆す能力ではない。

戦闘での有用性については、里の歴史を食べたように慧音が自分の歴史を食えば、相手は慧音が見えなくなる可能性がある。
里という大きいものを消しているので、自分自身の姿を隠して一方的に攻撃することもできる可能性が考えられるが、現在進行形で紡がれる歴史を食い続け、隠れ続けられるのかは不明である。
また歴史を喰って隠す時間が一瞬で済んで消えられるのならば良いが、ある程度時間が掛かる場合は能力発動前に潰される可能性も否めない。これは白沢モードの創る能力に関しても同じことが言える。

但しゲーム本編に於いて歴史を隠す能力が紫には通じておらず、それが、

   * 単純に格上には効かないものなのか
   * 紫の境界操作の能力に関係しているのか
   * 昔から幻想郷に住み、その歴史を知っている紫には効果が薄かったのか

解釈は様々である。
スレに於いては、紫の境界能力を以てしても月人には勝てないとされていたり、
三月精の能力がうどんげや小町や咲夜に無効化されたことから、
それらを類似性のある例として一括りし、格上の相手には能力が通じないのではという認識である。

攻撃能力は最低限の弾幕ごっこに興じれる程度しか判明しておらず、身体能力も人間の域を出ないので決定力も欠ける。
豊富な知識で退治法や弱点を知っていれば、あるいは妖怪に対しては優位に立てるかも知れない。

但し満月時には妖獣化し、身体能力は格段に上がり能力も新しいものに変わる。
しかしこちらの能力は実際に使ってないので不明瞭である。
一応慧音自身が、白沢化している時の方が強い旨を言っている。
隠す能力の逆だと考えると、歴史を創れば違う形のものが見えてくるかもしれない。

満月時には妖怪は総じて強化されるが、慧音が変身に加えて強化されるかは不明。
完全に妖怪化した場合は、他の妖怪共々強化されると思われ、アドバンテージは変わらない。
満月の効果が変身のみで強化されない場合は、他の妖怪が強化されるので相対的に評価は下がる。

また、偽の月にすりかえられることで変身できないというネックがある。
雲に隠れたり、天蓋を叩き割られたりした場合は不明。

月に一度の半日の夜のみという限定状況下ではあるが、白沢化している場合でのみ強なのではという意見もある。
しかしランキング上では人間時の比率が圧倒的に高い為、白沢化はプラス評価となるだけで、能力の不透明さ・解釈の幅等も含めて総合的に普通グループ1となる。

※白沢は、国を治める有徳な王者の元に現れ、未来の厄災教え正しい道に導いてくれる存在。
伝承では鳳凰や麒麟と並ぶくらいの霊格を持つとされるが、特別強さに関してはさほど言及されていない。
東方キャラの傾向として、鬼や吸血鬼やさとりその他、元ネタの妖怪等からかなり強化されている者が多いが、
元ネタはあくまで元ネタの域を出ないので、それ自体は参考対象外である。

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