チランジアの基本的な育て方
■鉄の掟■
一、水やりは必要
一、濡れた状態で日に当てたり高温や低温に晒すな
一、なるべく風に当てるべし
一年を通じての注意。
- 通風が必要だからといって、エアコンの吹き出し口の前に置くのは厳禁。
- 通風の確保には扇風機が便利。
- 株が常に湿っている状態は良くない。乾燥している時と湿っている時のメリハリが必要。
- 水やりの仕方は、霧吹きやジョウロで株全体が濡れるようにたっぷりと与える。バケツに水を張ってその中をくぐらせるのも楽ちん。
- 種類によって水やりの量が変わってくるので水やり目安も参考に。
- 水やりの後は良く水を切って、風通しの良いところへ。余計な水分を飛ばす事で蒸れの確率が減ります。
- 時間帯は夕方~夜に。特に夏場は涼しくなってから。
- 葉っぱが丸まってきたり、株が軽くなってきたら水やりが足りていないサイン。
- 慢性的に水やりが足りていないと思ったらソーキング。水を張ったバケツ等に3時間~6時間程放り込んでおく。(やり過ぎると窒息死してしまうので注意。)
- 室外で管理している場合は風で飛ばされないように注意。
- 雨ざらしは避ける。特に長雨には当てないように。
春~秋の管理
- 夏場、直射日光が直接当たるような場所では寒冷紗などで遮光(20%~50%)する。
- 水やりはミスティングで週に2回以上。
- 気温が30度を超える夏場は水やりの回数を減らす(蒸れる恐れがある為)。
- 春と秋の成長期には肥料を与えるのも有効。
冬の管理
- 気温が低くなる為、室内で管理。
- 日の当たる窓際が(・∀・)イイ!!
- 直接灌水は減らす。濡れた状態で低温に晒さないように。
- 必要最低気温は10度~5度。霜には当てないようにする。
- 空気が乾燥しているので、空中湿度の確保を。
植え付け方法
- 素焼き鉢にバークや軽石を敷いてその上に置いておく。
- 入手出来れば流木やヘゴ板、コルク板等に固定するのも良い。
- ストリクタなど、水が好きな種類は水苔植えにするのも有効。
- 用土が無くても成長するが、株元に何かあったり株が固定されていると安心するらしい(根が出てくる)。
- 根が出てきたら優しく固定してあげる。黄色の根っこは成長中。
- 植え込み材は湿度保持の役割もする。
- 転倒・飛ばされ防止にもなる
病気・害虫
- かかりやすい病気は特にない。
- 夏場の高温期にハダニが発生することがある。発生したら霧吹きなどで根気よく殲滅。
- ストレプトフィラやセレリアナはアリが巣を作ることも。(野生下ではアリと共生)
ディッピング dipping
「全体を浸してすぐ水切りして完了」な水遣り
◇特色◇
- 完了まで時間かからない
- 漬けっぱなしよりも呼吸に使える時間が増える
- ミストよりも安全に肥料を与えられる(かけ流せる量を与えているなら同じだが)
- 乾燥による生育停止が減る
温度が好適なときはどんどん成長させられる
- 毎日やっても特に問題が起きない(温度・通風などが好適で個体が健康な限りは)
◇注意◇
(きれいな水で流してしまう手もあるが ブラキとかは平気な場合も)
- ソーキングsoakingよりは吸収が少ないのでより回数が必要(水がたまるタイプだと大差ないが)
- 蒸れやすいものや傷があるものは芯に水がたまるようなやり方は避けるが吉
- 成長しているか確認しつつ続ける 成長が止まったものは点検
◇向いているケース◇
- 普及種全般 特に水を好むもの
- ベアルートかそれに準じた苗
- 毎日いじりたい人
- せっかちで早く成長させたい人
- 実生苗 (流出に注意)
- 乾燥の激しい環境 室内など
◇不向き◇
- 銀葉 汚れると面倒だし育ちすぎたりトリコームが発達しづらく緑色っぽくなる
- 大きすぎる個体や群体 アレンジ品で浸せない物
- 蒸れやすい種類、傷がある個体
- 風通し悪すぎる環境 (これはどの水遣り法でも同じだが)
- 高温すぎる場合
- 低温すぎる場合
- 高湿度の場合 (そもそもあまり水必要ない環境)
- 飽きっぽい人 (週一とかでもいいが)
- めんどくさがりな人or栽培数が多すぎる場合(工夫して網袋やラックごと浸せるようにすればあるいは)
最終更新:2018年09月27日 20:21