【扉の伝説】風のつばさ☆デバッグプロジェクト【補完計画】
ランスFE
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tobidenhokan
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ランスの運命イベントについて、以下の点で難点があれば指摘してください。
- フラグ立て : イベント開始や進行のだためのヒントは適切かつ充分か。
- 戦闘 : ザコ戦の配分、戦闘バランス、ドロップアイテム等は適当か。ボス戦の戦闘バランス、演出は適当か。
- マップ : 複雑すぎたり単調すぎたりしないか。
- シナリオ展開 : 展開や設定に無理がないか。
- その他 : その他、ストレスになったり分かりにくかったり、逆に良かったりする点があれば何でも
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1. フラグ立て
ランスの扉条件である「情報をセットして吟遊詩人と会話」が見落とされがち。
情報をセットして再度ブロマイド売りに話しかければ教えてくれるが、
その前の最初の会話にもヒントをしのばせておくべきかと。
その後の誘導はそれなりにしっかりしているが、
要、要で、プレーヤー自身が情報「ライの行方」セットを思い出さないと進まない。
これは案外枷かもしれない。
ランスFEは、FE2,FE5にまたがっている上、20年前の夜のもの戦の真相、ルシアの父の秘密、
エルフの運命にまでかかわってくるので、これが「ライ捜索イベント」であることが意識されにくい。
集中してプレイしている人ならまだしも、余暇を見つけてぽつぽつと進めている人は、
同時進行可能な他イベントの豊富さも相まって道を見失う恐れが高い。
この自由さを維持した上での解決策として有効なのは、やはり情報システムか。
「情報トリガー」ページで、いずれ改めて。
4. シナリオ展開
別名「ライ捜索イベント」。なのだが、上述の通りそれが意識されにくい。
ここで示唆された様々な謎や設定が、後々の展開で充分に描かれないために、
プレーヤーが振り返って印象を定着させるということができないのだと思われる。
【ヴァイスの情報収集】
このイベント内の疑問として大きいのは、ヴァイスは、いつ、何故、諸々の真相に勘付き、
どこで、どう、調査に当たったのかということ。
20年前の英雄伝の調査と、ライの戦いの意味の調査は、別件か、それとも互いに関係しているのか。
現在ゲーム内で描かれている事件からつじつまを合わせるとしたら、
「レリクス研究所の事件で、夜のものの秘密やライの戦いの意味に勘付き、
パーティー解散後、調べ回るうちに20年前の英雄伝の欺瞞にも勘付いた」といったところか。
加えて、光や闇の設定をきちんとすれば、自身もマック=ディアスと同じ暗黒魔導師であることから、
あらかじめ何らかの知識はあった、というふうにも持っていけるかもしれない。
結局、ヴァイスはどこまで知っていたのかも気になる。
なお、イージスの前で語った“真相”のどこまでが調べたことで、
どこからが推測なのかも、明確にして語った方が、説得力が高まる。
このへんの彼の情報収集力は、FEexのヴァイスの活躍にも関わる。
【ライの秘密とレオンの秘密】
ヴォルフ・ランスらのパーティーと、レオン・オーファンらのパーティーは、
主要構成員の世代がかぶっており人間関係も微妙にクロスしているので、印象がかぶる。
いきおい、明かされていくライの秘密とレオンの秘密も、印象がかぶる。
事件の再整理と語り方の工夫が必要である。
再整理の前提として、ライの年譜確認と疑問&推測メモ。
【18年前】
ライ誕生。
父はオットー=ループ。元光の戦士オーファン=マーベリック(要・姓変更)。
母は、エリナ=マーベリックの姉であり、かつ中条晴香の生まれ変わり。
つまり、ライは、アンナの従兄にして聖王アレア=ル=セルレウネの曾孫であり、
かつ、ルシアとは前世と現世をまたいでの兄妹という関係にある。
【15年前】
ルシア誕生。
ライ母、ルシアを見て泣き、人々の前から姿を消す。
3月28日のチャットで、「ライ母が人々の記憶から消えた」という設定はなくなった。
彼女は、自分本来の役目を果たすために(ルシアを世界樹にさせないために)旅立ったが、
何らかの形で潰えてしまう、ということに。
【3年前】
ライ旅立ち。なぜ?
ルシアを守るためなのは明らかだが、何から守ろうとしたのかが曖昧。
基本的には、母経由で勘付いたルシアの運命からだが、
ルシアが人のために戦いに身を投じようとするだろうからせめてその道を整えたい
との説明もあった。二つの動機は別件か、それともどこかでからみ合っているのか。
上述の母の新設定にも注意してシナリオを調整する必要がある。
【2年半前】
ヴォルフ・ランスのおかげで研修なしでハンガーとなり、
地道な仕事から始めて、やがてはなばなしい活躍。飛行船ブリュンヒルデ入手。
※とは言うが、旅直後からベテラン・ヴォルフのパーティーに入ったのなら、
こういう形の名の広まり方は少々不自然。多少記述を調整する必要がある。
【2年前】
レリクス研究所事件。ヴォルフ死亡、娘フィオ加入、ライ新リーダー就任。
このあたりで皆夜のものについて勘付き始めたということになるだろうが、具体的には?
ライは、自分の旅の動機であるルシアの運命と夜のものが関係しているのは知っていたのか。
ヴァイスは、暗黒魔導師として前知識があったのか、それともここで初めて知ったのか。
ランスもこの時夜の使徒について知ったはずなのに、
ルシアとの使徒遭遇の際それらしき反応をしないという不自然。
おそらくこの時期、パーティーでレザの森を訪ね、エルフから「果て無き世界の伝承」を聞く。
しかし、なぜライだけ(?)その話を聞けたのか。
また、ザードは、それを知ったが為にライは命を狙われたと言うが、誰に? セルレウネか?
だとすれば、セルレウネの誰に? 聖王か、ジャッジメントか、イージスか?
いや、この時点のイージスは、まだダインと入れ替わってないかも。
ともあれ、だとすると、セルレウネによる英雄の称号授与もその関係か?
その後、旧マーカスギルド殲滅。
この件は、レリクス研究所事件とも関係あるのか?
いや、3月28日のチャットで、「旧マーカスは流通同盟をスポンサーとする悪の組織、
新マーカスはレドウィック(夜のもの)の傘下」と説明があったので、
この時点では夜のものとマーカスは無関係か。
しかし、マーカスギルドの創設には夜のもの関係者が滅茶苦茶かかわってるんだが・・・。
【1年前】
ライ、復活マーカスによるカスト村襲撃を機にパーティー解散。
これは、果て無き世界の真相を知ったこととも関係あるのか。
セルレウネとマーカスの関係が気になるところ。
ライ、リルスの冤罪をはらす。
フィオと二人きりでか。それとも、リルスを解放した後の解散か。
その後、勇者の称号を辞退して姿を消す(余談だが、称号は「英雄」に統一したい)。
実は廃人になっていたわけだが、その経緯が、本イベントのフィオの説明(魔物にやられた)、
赤い道標後編のザードの示唆(果て無き世界の伝承を知ったために狙われた)、
FE7の説明(ゲルニカにやられた)、FE10の説明(ターランジにやられた)で、
矛盾していたり微妙な食い違いがあったり。
【で、結局】
ライが何をどこまで知ってどう戦っていたのかは不明。
果て無き世界について知ったというが、その内容も、それを知ってどう行動しようとしたかもわからない。
ところで、side「赤の英雄の旅立ち」を見なくても「赤い道標」の前後編に着手でき、
したがってside「赤の英雄の別離」を見ることができてしまうのだが、
side「旅立ち」は赤い道標のフラグとした方が良いのではないだろうか。 -
5. その他
細かいこととか、もう少し広く設定にかかわることとか。
【テグ村】
いつできたのか。ガイアレス伯爵事件から推測されることと、
カオスレイザー事件から推測されることが微妙にかみ合わないのだが。
(当該事件の項目でいずれ改めて)。
【亜人種・妖精族】
テグ村やエルフ村が舞台となり、虐げられた種族である亜人種や妖精族について語られ始める。
当然興味ひかれるが、設定不徹底なので、
かき立てられた好奇心は満たされることのないまま終わることになる。
とりわけエルフ。色々あるが、この局面でうかぶ疑問は、
なぜ四妖精の中彼らだけが「果て無き世界」の伝承を守っているのか。
森を司る妖精として世界樹の真相に近かったということだろうか。
【ラスタンで】
初到達時、なぜイージスはルシアを見て反応したのか。マーカスの賞金首だからか。
ゲーム序盤から、人々がルシアに接してはっとする場面が散りばめられているが、いずれも不発。
基本的に削除すべきだと思うが、イージスのこれは、いずれ暴かれる彼の正体の伏線として残し、
最終章のセリフを調整することで対応したい。
ラスタンには緑があるが、他のセルレウネは夜のものとの戦いで汚染されているという。
なぜか? 瘴気と説明するのだろうが、戦場になったのはむしろレスタリア地域では?
ノスタルフ峠や骨の門がどこにあったか忘れたので、確認してあらためて疑問を整理する。
ともあれ、このゲームは地図がしっかりしているために、諸々の地理的関係が気になるのである。
【夜のもの】
基本的には自由市の吟遊詩人の語りと同じだが、
ここで、「夜のものは『果て』をもたらすもの」との定義が披露される。
が、「果て」って何?
そもそも、ここに至るまでに「最果て」という言葉が乱発されているので紛らわしい。
それは置くとしても、とにかく設定不徹底。
「夜をもたらす」という表現もされているが、
夜やら光やらの定義がぐちゃぐちゃなので、説得力がない。
「果て」の先にあるとされるのが、テラのいう「向こう側」、
魔物らの言う「約束の地」なのだろうが、それがどんな場なのかは、結局、建前の上でも語られない。
7月25日追記:いや、果て無き世界のことを言ってるのだった。
この世界内の視点を越えてさらに言えば、そもそもルシアのいる世界が「果ての世界」なのに、
そこに更に「果て」をもたらすとはどういうことか。
【光の戦士】
20年前のイレギュラーな新光の戦士は、
セルレウネ教会に疎まれていたにもかかわらず、なぜ光の力を得たと認められたのか。
後に明かされるように“光の力”が特別の実態を持たないものなら
セルレウネは端から彼らを排除することができただろうに。
また、光の戦士が特別な存在でないなら、何だったのか。
仮にも果ての王の定めた、つまりこの世界の始まりから定められた
均衡点の一点ではなかったのか。
【レオンのパーティーの素性とか運命とか】
セルレウネ神官、暗黒魔導師、西方一般人2人、ハーフエルフ、亜人種、ワーウルフ、東方人、
から成る。
この構成は、この世界の種族・宗教分布を説明するのに役立つが、その前に設定を整える必要が。
光、闇、等々の定義や、種族の違いについての疑問は、既述。
宗教については、世界樹の元に成り立っている世界なのに、
それを守るセルレウネの宗教的権威は部分的なのか、という疑問が。
(あり得ないという意味ではなく、それなりの歴史的設定を用意しておきたいという意味で)。
また、東方地域は宗教がまったく違うというが、そもそも
「東方」の設定が作品を通じて曖昧なので、混乱する。
オーファンの出身地は、この時点ではラスタン村とされているが、
後にはカスト村とされる。どちらに統一するかで、パーティー編成の説明も異なる。
15年前、リューラ夫妻の生存がばれたのは何故か。
暗殺部隊をさしむけたというが、それは聖騎士のことだろう。
聖騎士って何? 悪いこともけっこうしているが、分かってやっているのか。
このへんは、セルレウネの設定の問題。
【エルフの運命】
ラスタン村では、人とエルフと共存していた。つまり、近くにエルフの集落があったわけだ。
この時点では、エルフが大陸から姿を消すほどの大迫害は始まっていなかったと
考えてもいいだろうか。
エルフの集落分布や迫害の歴史は、ちゃんと整理すると吉。
山を隔てているとはいえセルレウネの至近に、レドウィックとゲールジャックの
出身地であるシルフィアの民の集落があったわけで、
そこから、夜のもの、セルレウネ、マーカスの関係と、
後二者によるエルフ迫害の経緯を具体化し、全体の設定を肉付けできる。 -- (こほ) 2009-07-22 02:37:26 - ルシアへの反応について。
消す必要は全くないのでは?レオンたちのことが明らかになった後(FE9以降)、マーべリックという名は
光の戦士の名字だったから気になった、光の戦士(レオン)を見たことがあって、その面影があった、という
一言を入れればそれで済む話では? -- (名無しさん) 2009-07-22 20:55:04 -
改名したレオンの苗字とオーファンの旧姓が同じであることは伝次郎Jr.さんのうっかりであり、
無駄な疑問を生じさせるので変えることになっています。 -- (こほ) 2009-07-22 21:29:12 - 変えるのって、現役プレイヤーのこと一切配慮してなくないですか?そりゃ、全部に配慮していたら
キリがないかもしれませんけど、名字を変えるのはあまりに混乱を招く気がするのですが。
プレイヤー全員が全員、補完計画の流れを知っているわけではないですし。
名字を変えるのではなく、別の形でフォロー入れる方が親切だと思うのですが。
すでに決定したことだから文句言うなと言われればそれまでですが。 -- (名無しさん) 2009-07-22 21:43:24 -
ご意見ありがとうございます。
プレーヤーの便宜を考えることは大切ですが、その場合、プレー中の彼らの情報量や注意のむく範囲と
一年以上もストーリーを反芻し細部に注意しつづけている我々のそれとの違いに注意しないと空回りします。
オーファンに関しては、フルネームが出てくるのは、人物辞典と北の門というマップの二箇所だけです。
自由市の吟遊詩人や、ラスタンのイージスやヴァイスですら、「オーファン」としか呼んでいません。
現役プレーヤーのほとんどは、彼の姓がマーベリックであることに気付いていないでしょう。 -- (こほ) 2009-07-22 22:49:52 - それこそ、「視点の違い」では?悪い言い方をすれば、設定変更を安易に進めるための願望。
気づいていないかどうかなんて、それこそもうすでにEDまで見ていて、設定まで深く追及しているこちらが判断できることじゃないです。
私は初プレイの時でも、マーべリックが過去の光の戦士の名字、失われた記憶の代わりに与えられたもの
っていうのはとても印象的でした。
そういうプレイヤーだっていますし、今だっているかもしれません。
乱暴な言い方ですが、都合の悪い部分はもう面倒だから変えてしまえばいい、になっている気がします。
少数のプレイヤーしか気づかないような部分だから別にいいだろう、とおっしゃるのであればもう何も言えませんが、
既プレイヤーで、補完計画関係者である側からの視点だけで、現在プレイ中のプレイヤーの状況を判断するのは
一方的だと思いますよ。
-- (名無しさん) 2009-07-22 23:41:55 - エルフとラスタンについてですが、必ずしもエルフの集落があったとはいえないのでは?
共存していた、つまり、同じ村の中に人間もエルフも関係なく暮らしていた、とも解釈できます(というか
普通にそう思ってましたが)
人間の村とエルフの集落が別にあるのではなく、二つの種族が入り混じって暮らしている村、という解釈でいいのでは? -- (名無しさん) 2009-07-23 20:18:58 -
5. その他
このイベント中、ストーリー理解に重要なサイドイベントが三本立つ。
「赤の英雄の旅立ち」、「赤の英雄の別離」、「ある少年の手記」。
いずれも何のフラグにもなっておらず、
ランダムに団子状態で見ること可能、まったく見ないままクリアすることすら可能。
このゲームの売りである自由さの一環としてそのままにすべきだろうか。
これらを本編進行に合わせて見ていると、ストーリー理解がまったく違うのだが。
ネットやmixiのプレイ日記をチェックしてきた実感としては、
極力サイドイベントを無視してクリアしようとするプレーヤーは少なくない。
思い切ってイベント進行フラグにするべきじゃなかろうか。
(てか、もともと単なるフラグ貼り忘れじゃないかという気も)。
【赤の英雄の旅立ち】
3年前、旅立つライが、母の形見の鍵をルシアに託す。
ルシアの前世の記憶を取り戻すアイテムになる予定だったのだが、
忘れて「ミライ」の名前を記憶のカギとしてしまったために、
完全なボツアイテムになってしまったとのこと。
ただのお守りだったことにするとのご本人の言だが、
意味ありげな伏線の肩すかしはマイナスだし、勿体ない。
「『扉』の伝説」のキーアイテムが鍵であるというのは、非常にしっくりくる。
ライ母関連は根本設定が変わって色々いじる必要が出てきているので、
うまいことどこかに紛れ込ませたいところ。
「ルシアが準成人になる頃に返してもらう」と言わせたのは、
どういう展開を考えていたのだろう。
【赤の英雄の別離】
1年前、復活マーカスによるカスト襲撃。てことは、旧マーカス殲滅は2年前。
3年まえだと旅立ちの年になっちゃうからね。
ここに限らないが、適当に何年前とか決めてあるので、年表にすると事件きゅうきゅう。
ともあれ、カスト襲撃を機にパーティー解散。
「自分にはやらなければならないことが」というのは、
後の本編情報を先取りして言えば、「果て無き世界の伝承」を聞いたことで
具体化したルシア守護だろう。どう具体化したのは最後まで分からない。
【ある少年の手記】
誰に向けた手記かね。不特定の誰かに託せる話じゃなかろう。
現在基準で回想しているので、廃人化している状況とも矛盾する。
それはそれとして、ルシア誕生から始まるライの運命。
ライ母が記憶から消えたことが前提となっているので、
設定変更で、これも大分いじる必要が。
ライが母の日記を読んだのは、最初のトレマーズ事件後。
それで母が泣いた理由を知ったというが、何を悟ったのかは
例によって最後まで具体化されない。
「運命というものがあるならあいつは旅に出るだろう」って、具体的に何故。
「心配なのはあいつが旅立つ前に手遅れにならないかということ」って、具体的に何。
「旅だってすぐに『敵』は動き出していると理解した。
だがどこで何をしているのかは分からない。
ヴォルフが死んだのは自分が深入りしすぎたせい。
奴らの目的と計画を掴んだが、ランスらを巻き込むわけにはいかないので
パーティー解散しよう。自分一人でどこまで時間を稼げるか」
「カスト村が襲われた。マーカスの背後に奴らが。
派手に動いて注意を引きつけないと奴らがあいつに気付いてしまう
あいつが旅立つ前に時間を稼ぐんだ」
匂わせているものが、あっちとこっちで微妙にすれ違っていたり。
制作中に設定が変わったせいもあるだろう。 -- (こほ) 2009-07-24 23:16:57