北斗の拳


原作は週刊少年ジャンプに連載された原作/武論尊、作画/原哲夫による漫画作品。
アークシステムワークスのより対戦格闘ゲームとして誕生。2005年12月に稼動を開始した。

概要


アークシステムワークスならではのコンボを重視したゲームである今作品だが、7つの星を奪い死兆星が輝いたところで一撃必殺奥義を決めるとそのラウンドを残り体力関係なく勝利することができる、という要素があり、コンボに組み込むことも容易いことから実際ラウンド開始直後にそれを決め一瞬で勝負を決めてしまう様子が稼動直後から動画などで多くの人の目に触れ、おおいに議論の的となった。さらにほぼ全キャラに実戦投入可能な無限コンボがあることが判明し、それらが実際の対戦で決まることも珍しくない。そういった対戦光景は多くの人には対戦格闘ゲームとして良くない印象を与えたが、一部の人間は熱狂的に支持をした。

それまでの感覚で言えば、一瞬でゲームが決着する・無限コンボといった要素は格闘ゲームでは歓迎されない点なのだが、そこに至るまでにちゃんと駆け引きの要素があり「そういう要素を前提で戦う」という既存の格闘ゲームに収まらない独特のポジションに収まったといえるだろう。(今までにそういうゲームがないわけではないが)また見る側にしても展開はスピーディーで、バスケやドリブルといった他ゲームではありえないコンボを見てネタ的な面白さを味わうことが出来た。無茶苦茶だけど面白い、というネタになるカテゴリーを闘劇に作ったという意味ではこのゲームはある種の転換点的な作品である。

大会史


闘劇にはゲーム内容の出来如何に関わらず新作を優遇して採用するという傾向があり今作品もそういう流れで闘劇'06に採用された。稼動前のタイトルであるにも関わらずレギュレーションとして発表されたのはこれが初である。この時はトキが強いといわれ実際に本選トーナメントに進んだキャラの半分はトキであり、また優勝者のキャラクターもトキであった。いわゆる「壊れた要素が満載」である今タイトルが闘劇に採用されたのは新作ゆえのご祝儀的な意味あいが強かったが、このゲームに魅せられたプレイヤーたちはここで終わらせなかった。

中野TRFをはじめとする草の根ゲーセンが動画サイトに大会模様を実況つきでアップするなどの活動を続けており、より壊れた要素がさらに発見されてはいたもののこのタイトルの盛り上がりが熱いことを盛んにアピールが行われていた。それが功を奏したのかは定かではないが一年おいた闘劇'08に再び採用。ファンはここぞとばかりに盛り上がり、闘劇'08における盛り上がりの瞬間爆発力は他のタイトルを差し置いておそらく最大のものであったと思われる。その頃にはトキ一強の図式は崩れユダやレイなども十分に天下を取れるという構図になっており、レイがトキを下し優勝を飾った。

しかしここで、少なくとも闘劇においては、権利料の問題(北斗の拳25周年で権利料が跳ね上がったと言われている(※))でこの08の大会の模様を収録したDVDを発売できない、という大人の事情が発生し盛り上がりに水を差す形になった。ある一定の支持を得た実績があるため、今後闘劇においてこのタイトルは再度採用されることがないとは言えないが、上記の事情により配信やソフト収録が容易ではないこと・またネタ枠としての後継と言ってもいい戦国BASARA X闘劇'10において採用されたことを考えると、もう闘劇のタイトルとして「北斗の拳」を見ることは難しいかもしれない。





外部リンク




「北斗の拳」に関するブログ記事

(※この格ゲー以外の記事も出ますのでご了承ください。)
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最終更新:2011年09月22日 18:04