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負けるな比呂美たんっ! 応援SS第38弾
『フォルティッシモ』
◇朝
「おはよっ」
「おはよう」
「あ、シャンプー使ってくれたんだ?」
「あ、ああ、せっかくのお勧めだったからな… 何で分ったんだ?」
「いいの、どう? 大丈夫だった?」
「ああ、手触りかとかがいつものと違ってたな」
「別に女性用って訳じゃないから、よかったかな?」
「ああ、使わせてもらうよ」
「ありがとう」
「なんで比呂美が喜ぶんだ?」
「それは…、ほら、眞一郎くんにもおしゃれしてほしいから…」
「うーん、俺そういうの苦手だからな…」
「いーの、そのために私がいるんだから」
「…よろしくお願いします」
「はいっ、お力添えさえていただきます」
「行こうか?」
「うんっ」
(同じ香りを身にまとって登校することの意味が分かるくらい
気がつくひとじゃなくてよかったかな)
「ん、なんだか嬉しそうだな?」
「ううん、なんでもない♪」
◇夕方
「なあ、今日、なんかクラスの雰囲気おかしくなかったか?」
「そお? 気がつかなかったけどな」
「うーん、なんか女子がこっちみてヒソヒソ言ってたような…」
「ふうん、おモテになるんですね、眞一郎坊ちゃんは」
「い、いや、そうじゃなくてだな…」
「しらないっ」
「なあ、ごめん、勘違いだった、許してくれ」
「反省してる?」
「してますっ」
「じゃあ、お部屋によって熱い紅茶を淹れてくれたら許してあげる」
「ふう…」
「ごめんね」
「ん?」
「ううん、なんでもない♪」
了
●あとがき
9話まで視聴済み
このテの事では女性の感覚はスゴイです。ついていけません
比呂美さんの虫除け作戦は成功した模様です
眞一郎くんが同じ香りの意味を理解できる日はくるのでしょうか?
#39とは逆の香りの使用法です