無邪気な天使

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放課後、校門を出たところで、乃絵が嬉しそうに駆け寄ってくる おそらく待ち伏せしていたのだろう 「眞一郎!一緒に帰りましょう」 俺は、蛍川高校の4番、つまり乃絵の兄に頼まれたのをきっかけに 二週間前から乃絵と付き合っている。最初は乗り気ではなかったが、乃絵といる時間は新鮮だ ちょっと変わったところがあるけど、俺が考えもしなかった方向から物事を見たり 他人の気持ちをズバッと当ててしまったりする…不思議な女の子である それに乃絵の兄には、交換条件として比呂美と付き合ってもらう約束をした これで比呂美は好きな男と結ばれる。比呂美が喜ぶことなら俺はそれでいい… 二人で海岸沿いの道を歩いていたその時、乃絵が突拍子もなく、とんでもないことを言った 「ねぇ眞一郎、セイシってどんなのかしら?」 「セ、セイシ??」 「そう。男子は出すんでしょう?精子」 いきなりのとんでもない発言に、俺の思考回路は一瞬フリーズしてしまう 「な、なんだよ。からかってんのか?変な冗談はやめろ…」 「冗談なんかじゃないわ!真剣よ!」 乃絵の眼差しから、さっきの発言が冗談ではないとわかる 「私たちも生まれる前は精子だったのよね。中学のとき授業で習ったわ」 「…」 「つまり精子って“生命の種”なのよね。不思議で素敵だと思わない?」 俺にはお前のほうが不思議だよ… 「ねぇ眞一郎、“生命の種”見せて、出して」 「…そんな簡単には出せないよ」 「嘘!オナニーをすれば出るんでしょ?」 「…できるわけないだろ」 乃絵は俺の手を掴むと、グイグイ引っ張って防砂林のほうへ連れて行く 「お、おい、どこ行くんだよ」 林の奥のほうまで行くと、乃絵は俺の前にしゃがみこみ、ベルトに手をかけた 「ちょ、ちょっと待てって!」 ベルトを外すのに集中していて、俺の声は聞こえてなさそうだ ベルトを外し、ファスナーを下ろすと、ためらうことなく下着も脱がせてくる 俺のペニスを取り出すと、右手でそれを握り、動かし始めた 「私だって何も知らないわけじゃないわ。こうすると気持ちよくなって出るんでしょう?」 その通りだ。ひんやりと冷たい乃絵の小さな手は気持ちよくて、意思に関係なく勃起してしまう 「すごーい…大きくなってきた」 満足そうな顔で眺めている乃絵。目がキラキラしている 「どう?精子出そう?」 「うぅ…ぐっ…」 初めて他人に手で擦られる感触に、身体が支配されてしまう 「眞一郎、苦しいの?」 「ち、違う……続けて…」 乃絵は黙々と手を動かし続ける 射精感はすぐに訪れた。それはとても大きな波で、我慢という防波堤では止められそうにない 「乃絵…出そう…!」 「出して…見せて“生命の種”」 「乃絵…乃絵!乃絵!」 俺は乃絵の名前を叫びながら、絶頂を迎えた 勢いよく発射した第一波は、乃絵の顔を汚した ビクン!ビクン!と大きく脈を打ちながら、射精を繰り返す ブラウスの襟や、ジャンパースカートの制服、乃絵の全身を汚し続けた 「これが“生命の種”……素敵、この中に見えないくらい小さな精子がたくさんいるのね」 乃絵は顔や制服に付いた精液を指で集めて、まじまじと観察している 「舐めても平気かしら?」 汚いからやめろ…と言うより先にペロッと舌で舐めてしまった 「苦い…でも天空の実ほどじゃないわ。不思議な味」 その後、俺は制服を整えて、ポケットティッシュで乃絵にかかった精液を拭き取った 「ごめんな。制服、汚しちゃって…」 「ありがとう、眞一郎」 天使のような笑顔を見て、なぜか顔が熱くなる 気が付くと、日は傾き、あたりは薄暗くなっていた 防波堤の上を歩きながら、乃絵が歌う ♪しんいちろ~の、精子の中にもアブラムシ~♪ 「バカ!そういうこと大声で言うな!」 「えへへ♪」 「…こういうこと、他の男にしちゃダメだからな」 「それくらいわかってますよーだ」 乃絵がほっぺたをぷくーっと膨らませて言った こいつには本当に裏表がない。自分に純粋で、他人にも素直な気持ちをぶつけてくる いつか俺が“気高い涙”を流すことができたなら、その涙を乃絵にもらってほしい その一滴が天使を救い、羽ばたかせることができるのなら ―終―

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