6話比呂美号泣シーン補充

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6話比呂美号泣シーン補充」(2008/03/21 (金) 00:27:11) の最新版変更点

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==注意!読むと鬱になるかも!危険を感じたら途中で止めてください== =6話比呂美の号泣シーンを補充します = =あくまでも"ある解釈"から構成した心理描写です = =TVアニメ本編とは一切関係ありません = =が、6話の比呂美が泣いているシーンから連続して読んでください= =ED開始まで見てはだめですが、お好みでセカイノナミダをBGMに = 6話比呂美号泣シーン補充 「私って、最っ低っ…」 比呂美は声を殺して、泣いている。号泣と言っていい。 頭をよぎるのは眞一郎の衝撃を受けた顔。 最も見たくなかった顔。 それを自分の言葉によって見ることになってしまった。 <ガタガタ>寄りかかったドアが音を立てている。 音を立ててはならない、万が一にでも眞一郎に悟られてはならない。 比呂美は腰を曲げ、蹲るようにして座った。 いつものように泣くのをやめる為、比呂美は懸命に眞一郎の笑顔を思い出そ うとする。しかし、今の彼女にはできなかった。 携帯電話まで這っていき、取り出し、何とか写真を見ようとする。涙で目が まともに見えない、震える手が操作を邪魔する。携帯電話が手から零れ落ち てしまう。たった一枚、眞一郎の笑顔の写真… 必死に眞一郎の笑顔を思い出そうとするが、できない…できない… 眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔… 比呂美は眞一郎の笑顔をずっと見ていなかった。屈託のない、あけすけな、 安心を与えてくれる笑顔。この家に来てから、自分が眞一郎を笑顔にしたこ とがない。最も求めているもの。 眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔… それでも必死に眞一郎の笑顔を思い出そうとするが、できない。 嗚咽が大きくなっていく。口を押さえ、声を殺す。 「うっ…、ぐっ…、ううっ、うううぅ」 必死に両手で口を押さえ、嗚咽を抑える。 「うううぅ…、ううううううぅ」 口を押さえても、押さえても漏れていく嗚咽。 涙を止めないと比呂美の中の眞一郎がどんどん苦しんでいく。 困った眞一郎の顔… 自分の「ごめんなさい」という言葉にいつも彼は戸惑い、困った顔をする。 困った眞一郎の顔… 「うううぅっ!、うぐううぅっ!」 嗚咽がさらに大きくなっていく、比呂美は正座して上半身を折り曲げ、小さ く、小さくなって必死に抑え込む。ベッドまでたどり着く力はない。 努力も虚しく嗚咽が止まらない、止まらない。 比呂美にとって、眞一郎はキズ一つない水晶玉。磨き上げられた、どこまで も透明な。大切な想い人。 その水晶玉に、ひびを入れてしまった… 胃が痙攣し、嗚咽が慟哭になる。 「ううっううううううぅっ!!!」 "あの日"のことを思い出す… 「うぐっううぐっうううぅっ!!!」 "告げられた日"のことを思い出す… 「うがっうううぅっ!!!」 「うぅっ!、ぐっ!、ぐぐっ!、ぐっ!ううぅっ!」 必死に抑える、抑えようとする。できない… 眞一郎の笑顔を思い出そうとするが、困った顔しか思い浮かばない。 困った眞一郎の顔にひびが入っていく… 「ぅっ!!、ぐっ!!、うぐっ!!、うぐっ!!」 全身を震わせ、心を震わせ、泣く。眞一郎を想いながら… 比呂美の涙は、力尽きるまで、いつまでも、いつまでも、続いた… END -あとがき- まず最初に、不快に思われた方、お詫びします。 状況描写をする時は俯瞰視点で想像し、心理描写はその登場人物に入り込ん で、五感で感じたことを文章に変換するように努力しています。 今回は辛かった… 個人的な見解であのシーンは、比呂美が長い間守ってきた何かがある意味脆 くも崩れ去った、と考えてこうなりました。6話ではこれの代わりに眞一郎 のポエムでしたね、うまい"逃げ"でした。"どこまでも深くて…"、辛い。 本来はもっと上手に描くつもりでしたが、できませんでした。すみません。 最後に、読んで下さってありがとうございました。
==注意!読むと鬱になるかも!危険を感じたら途中で止めてください==  =6話比呂美の号泣シーンを補充します =  =あくまでも"ある解釈"から構成した心理描写です =  =TVアニメ本編とは一切関係ありません =  =が、6話の比呂美が泣いているシーンから連続して読んでください=  =ED開始まで見てはだめですが、お好みでセカイノナミダをBGMに = 6話比呂美号泣シーン補充 「私って、最っ低っ…」 比呂美は声を殺して、泣いている。号泣と言っていい。 頭をよぎるのは眞一郎の衝撃を受けた顔。 最も見たくなかった顔。 それを自分の言葉によって見ることになってしまった。 <ガタガタ>寄りかかったドアが音を立てている。 音を立ててはならない、万が一にでも眞一郎に悟られてはならない。 比呂美は腰を曲げ、蹲るようにして座った。 いつものように泣くのをやめる為、比呂美は懸命に眞一郎の笑顔を思い出そ うとする。しかし、今の彼女にはできなかった。 携帯電話まで這っていき、取り出し、何とか写真を見ようとする。涙で目が まともに見えない、震える手が操作を邪魔する。携帯電話が手から零れ落ち てしまう。たった一枚、眞一郎の笑顔の写真… 必死に眞一郎の笑顔を思い出そうとするが、できない…できない… 眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔… 比呂美は眞一郎の笑顔をずっと見ていなかった。屈託のない、あけすけな、 安心を与えてくれる笑顔。この家に来てから、自分が眞一郎を笑顔にしたこ とがない。最も求めているもの。 眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔…眞一郎くんの笑顔… それでも必死に眞一郎の笑顔を思い出そうとするが、できない。 嗚咽が大きくなっていく。口を押さえ、声を殺す。 「うっ…、ぐっ…、ううっ、うううぅ」 必死に両手で口を押さえ、嗚咽を抑える。 「うううぅ…、ううううううぅ」 口を押さえても、押さえても漏れていく嗚咽。 涙を止めないと比呂美の中の眞一郎がどんどん苦しんでいく。 困った眞一郎の顔… 自分の「ごめんなさい」という言葉にいつも彼は戸惑い、困った顔をする。 困った眞一郎の顔… 「うううぅっ!、うぐううぅっ!」 嗚咽がさらに大きくなっていく、比呂美は正座して上半身を折り曲げ、小さ く、小さくなって必死に抑え込む。ベッドまでたどり着く力はない。 努力も虚しく嗚咽が止まらない、止まらない。 比呂美にとって、眞一郎はキズ一つない水晶玉。磨き上げられた、どこまで も透明な。大切な想い人。 その水晶玉に、ひびを入れてしまった… 胃が痙攣し、嗚咽が慟哭になる。 「ううっううううううぅっ!!!」 "あの日"のことを思い出す… 「うぐっううぐっうううぅっ!!!」 "告げられた日"のことを思い出す… 「うがっうううぅっ!!!」 「うぅっ!、ぐっ!、ぐぐっ!、ぐっ!ううぅっ!」 必死に抑える、抑えようとする。できない… 眞一郎の笑顔を思い出そうとするが、困った顔しか思い浮かばない。 困った眞一郎の顔にひびが入っていく… 「ぅっ!!、ぐっ!!、うぐっ!!、うぐっ!!」 全身を震わせ、心を震わせ、泣く。眞一郎を想いながら… 比呂美の涙は、力尽きるまで、いつまでも、いつまでも、続いた… END -あとがき- まず最初に、不快に思われた方、お詫びします。 状況描写をする時は俯瞰視点で想像し、心理描写はその登場人物に入り込ん で、五感で感じたことを文章に変換するように努力しています。 今回は辛かった… 個人的な見解であのシーンは、比呂美が長い間守ってきた何かがある意味脆 くも崩れ去った、と考えてこうなりました。6話ではこれの代わりに眞一郎 のポエムでしたね、うまい"逃げ"でした。"どこまでも深くて…"、辛い。 本来はもっと上手に描くつもりでしたが、できませんでした。すみません。 最後に、読んで下さってありがとうございました。

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