ある日の朋与3


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洗面所に入った朋与は、まず流水で口をすすぎ、軽く歯を磨いた。
精液が不快だったのではない。できることなら、いつまでも味わっていたかった。
しかし、この後の事を考えると、眞一郎への配慮を欠くわけにはいかない。
タオルで顔を拭ってから、口を手で覆い息を吐き出してみる。
口臭に異常は無い。生臭さは残っていなかった。
(よし、大丈夫)
タオルを片付けようとした時、鏡に映る自分と目が合った。
一週間前に自室で出会った淫乱な女が、再び朋与の前で薄笑いを浮かべている。
(本当に……いやらしい顔……)
期待している顔……眞一郎とこれから『する』ことに期待している淫乱な牝の顔。
(……違うわ。これは仲上くんのために……彼のためにしている事……)
そう、これはあの『石動乃絵』にも出来ない……自分にしか出来ない事なのだ……。
…………
…………
寒気を感じた。屋内とはいっても、全裸でウロウロ出来る気温ではない。
(……戻らなきゃ)
照明を切って洗面所を出る。
廊下から居間の時計を見ると、まだ六時を少し回ったところだった。
時間は……十分過ぎるほど残っている。

部屋に戻ると、眞一郎はベッドの縁に腰掛けていた。
「あ、お帰……」
言い終わるのを待たずに、朋与は眞一郎に飛びついて、その唇を味わった。
冷気に晒されていた身体に、眞一郎の体温が伝播して気持ちいい。
上唇、下唇と交互に甘噛みし、仕上げに全体を吸い上げてから、わざと「チュッ」と音を立てて離れる。
(気持ち良くしてあげなきゃ。もっともっと気持ち良く……)
体重をかけて眞一郎を押し倒し、股間の硬直へと手を伸ばす。
「してあげる。仲上くんのして欲しい事、全部してあげる」
再び硬度を取り戻した陰茎に摩擦を加えながら、朋与は眞一郎に問い掛けた。
「ねぇ、言って。して欲しい事……」
「……く、黒部……」
朋与は眞一郎の要求を全て受け入れるつもりだった。
今の朋与なら、眞一郎に「尻を舐めろ」と言われれば、躊躇する事無く菊座に舌を這わせるだろう。
答えが待ちきれず、朋与は眞一郎の乳首へと狙いを定める。
唇が上下に開き、その間から現れたサーモンピンクの物体が攻撃を始めようとしたその時……。
…………
「待てよ」
眞一郎の両手が朋与の肩を強い力で掴んで、その動きを止めた。
(……あ……)
その瞬間、朋与は身体に強烈な電流が駆け抜けるのを感じた。
一週間前と同じ、あの全身を蕩けさせる電気の流れを。
「今度は俺がしたい」
そう告げると、眞一郎は力任せに体勢を入れ替え、朋与の身体をベッドに押し付けた。
「俺が……と、朋与のこと、気持ち良くしたい……」
眞一郎の手から加えられる圧迫感。拘束される快感が全身を貫く。
そしてなによりも、眞一郎が自分の事を名前で呼んでくれたことが、
朋与の神経を痺れさせ、麻酔を打ち込まれた様に身体を弛緩させた。
…………
(あぁ……どうしよう……でも……)
眞一郎が『したい』のなら、させてあげた方がいいのかもしれない……朋与そうは思った。
身体を開いて……全てを任せて……眞一郎の望むままに……蹂躙…される……。
…………
(……それ…………いいかも……)
下腹部の奥にある『女の器官』が、ゆっくりとその位置を変えていく。
これから起こることを想像して、朋与は堪らなく興奮した。
沈黙を了承と解釈した眞一郎は、片方の手を朋与の肩から胸に移動させた。
手の平で半ば硬化していた乳首を円を描くように愛撫したあと、指先に力を込めて全体をグッと鷲掴みにする。
「ッ!!」
発生した痛みが朋与の脳に伝わる。だがそれは『快感』として身体の主には認識された。
「…痛い……か?」
朋与は口元に悦楽の笑みを浮かべながら、首を左右に振った。
「……ううん……凄く……凄くいいッ!!」
自分の膣が、与えられる刺激に反応して収縮するのをハッキリと知覚する。
そこから眞一郎の怒張を受け入れる為の潤滑油が湧き出し始めているのが分かる。
「してっ!もっとしてっ!眞一郎っっ!!」
被虐の悦びの中、朋与は初めて『仲上』という苗字ではなく、眞一郎の名を大声で叫んでいた。

朋与はベッドの上に座り込む形で、眞一郎に後ろから抱きかかえられていた。
眞一郎の両手は、朋与の胸にある二つの膨らみに伸ばされ蠢いている。
眞一郎の才能は本物だった。まさに『性技』の天才と言っていい。
本能的に女の弱点を嗅ぎ取り、そこに相手の最も好む刺激を加える。
「んぁっ……はぁ……眞一郎……眞一郎……」
乳房を強い握力で揉まれながら、朋与が甘い声をあげる。
朋与の胸は大き過ぎず、小さ過ぎず、高校生としては標準的なサイズだった。
眞一郎の直感が、その大きさに合った最適な力を判断し加虐する。
「!!……くぅぅ……」
肋骨に影響が出ないギリギリの圧迫を受けた朋与は、誰にも見せたことのない嬌態を晒した。
(自分でする時よりいいっ……全然気持ちいいっっ!!)
身体をくねらせ、身悶えする朋与。だが、眞一郎の手がポイントを外れることは決して無い。
全体を解す動きから、乳腺を揉む形に動作を移行すると、首筋に顔を埋め込む。
「……朋与……」
深く息を吸うと、朋与から発せられる甘い匂いが眞一郎の肺を満たした。
甘さの源を味わいたいという思いが、眞一郎の舌先に朋与の『うなじ』を襲わせる。
「はうぅぅっ!!」
堪らず首を折って眞一郎の頭を追い立てる朋与。だが、それは無駄な抵抗だった。
眞一郎は変幻自在に左右の首筋、うなじ、耳たぶを舐め上げ、時に噛み付き、
存分に朋与という甘味を味わっていく。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
まるで短距離疾走の直後のように、呼吸が激しくなる朋与。が、変調はそれだけではない。
子宮が訴える疼きに耐えられず、両脚をモゾモゾと擦り合わせ始めたのだ。
「下も……触っていいよな……」
目ざとく変化を観察していた眞一郎は、乳房を弄っていた手を片方、朋与の脚の付け根へと向かわせる。

「…いや……恥ずかしい……」
生まれて初めて、男の子が自分の性器に手を触れようとしている……。
(だめ……今…眞一郎に触られたら……それだけで狂う、狂っちゃう!!)
緊張の連続で普段の力の半分も残っていない筋肉に必死に命令し、太腿を閉じ合わせる朋与。
しかし、性に目覚め掛けている牡の突進力は、少女の予想を遙かに越えていた。
眞一郎の「女の子の性器に触れたい」という願いの方が、朋与の防御本能より、数段強力だったのだ。
「い……いやぁ…」
両腕も援軍に加えて抵抗する朋与だったが、眞一郎の欲望の前に、壁は脆くも崩壊する。

…………くちゅ…………

朋与は恥ずかしさで死んでしまうのではないかと思った。
眞一郎の指が触れたその場所は、すでに朋与の胎内から湧き出た淫水で、ビショビショに潤っていたのだ。
暖かな粘液が、眞一郎の指先を濡らす。
「……朋与……これ……」
「…………」
なにも言えずに俯いてしまう朋与。身体が勝手に「私は淫乱です」と宣伝しているようで、本当に気が狂いそうだった。
そんな朋与をよそに、眞一郎は予想もしない行動に出る。
…………ペロッ…………
眞一郎が朋与の愛液に濡れた指を、自分の口に運んだのだ。
「!!!……や、やだ!なにしてるの!?」
水飴でも舐めるように、指を咥えている眞一郎。朋与は咄嗟にその手を口から引き剥がした。
「……き……汚いよ……シャワーだって……浴びてないし……」
朋与はつい先刻、自分が汗にまみれた眞一郎の陰部に、夢中でしゃぶりついていた事を棚に上げて言った。
「朋与もさっきしてくれたじゃないか。…それに、朋与に汚いとこなんかない」
「…………」
声がでなかった。嬉しくて……嬉しくて……嬉しくて……。
朋与の上半身を優しく抱きかかえ、ベッドへ寝かせる眞一郎。
「もっと…呑みたいよ……朋与…」
軽く立てられていた朋与の膝に、眞一郎の手が掛けられ大きく割り拡げられる。
「……いいよ……眞一郎のしたいだけ……して……」
枕に顔を埋め、瞳を閉じる朋与。ささやかな抵抗は完全に止んでいた。

朋与が顔を伏せて大人しくしていられたのは、ほんの数秒だった。
眞一郎の執拗な舌攻めに屈服した外陰部が、すぐに花開き始める。
敏感な粘膜への直接攻撃が始まると、もう声を抑えることは出来なかった。
「つあああっっ!…………だ……いや……くっ!!」
眞一郎の舌先が、八の字を描いて朋与の内陰部を動き回る。
(やっぱり天才だ……眞一郎って天才だ……)
普段の生活態度から推して、眞一郎が女慣れしているとは到底思えない。
間違いなく、眞一郎もこれが『初体験』のはずなのだ。それなのに……
(……くっ……でも……ホントに上手……気持ちいい……)
大陰唇に親指が掛けられ、朋与の女性器が限界まで解放される。
膣口から染み出てくる愛液を舌の上に掬い取り、性器全体に塗り込めて行く眞一郎。
使い切れなかった淫水を飲み込むと、陰核に口付けて「チュゥゥゥ」と吸引する。
「はあああああっっ!!!」
最も敏感な部分を攻められ、朋与の身体が仰け反った。
咄嗟に朋与の手が、眞一郎の髪に伸びる。先ほどとは真逆の構図だ。
「だめぇぇっっ!!……くぁぁっ……そこ…だめぇぇぇぇ!!!!」
朋与の鋭い拒絶の声を聞いても、眞一郎は吸引を止めない。
それどころか、朋与の太腿を腕で抱え込み、逃げられないように固定してしまった。
さらに強さを増す眞一郎の吸い込み。包皮がめくれてクリトリスが強制的に勃起させられる。
剥き出しとなった弱点に眞一郎の舌先があてがわれ、細かな振動を送り込む。
……そしてそれが『とどめ』となった。
「あああああ!!!…い……いっちゃう……い、イクぅぅっっ!!!!」
眞一郎の頭髪に指先が食い込み、全身の筋肉が極限まで緊張する。
……そして性器とその周辺の筋肉が、朋与の制御を離れて暴走を始めた。

…………ぴゅ!ぴゅ!ぴゅ!…………

悦楽に支配されながら、朋与は自分の股間が、何か得体の知れない液体を吐き出しているのを感じた。
……そう……眞一郎の顔めがけて……何度も……何度も……。

眞一郎がティッシュで口元を拭っている横で、朋与は顔を手で覆い泣いていた。
「うぅ……ぐすっ……ぐすっ……ごめんなさい……ごめんなさい……」
幼い子供のように泣きながら、朋与は何度も眞一郎に詫びた。
実際、朋与の射出した『潮』は微量で、眞一郎の顎を僅かに濡らした程度だったのだが、
女の自分が男性に排泄物を吐き出したという事実は、決して容認できるものではなかった。
「朋与」
眞一郎が朋与の顔から両の手を引き剥がし、そのまま全身を抱きしめる。
恥ずかしくて眞一郎の顔をまともに見られない。朋与は視線を逸らした。
「ごめん、俺が悪かった。……少し強引な方が好きかと思って……ホントにゴメン」
快楽の追求という点では眞一郎は何も間違ってはいないのだが、
乙女心はそれとは別の次元に存在するものなのだ。
「…………」
眞一郎の肩に額を付けてもたれていると、不思議と愚図りが収まっていた。
顔を上げると眞一郎と目が合う。朋与は目を瞑りキスを求めた。
…………
「あの……俺、口すすいでないんだけど……いいの?」
…………
「ぷっ」と吹き出してしまった。なんだか凄く可笑しい。
…………
「気にしてくれたんだ」
「だってさ……嫌だろ?」
なんだか凄く間抜けだ。愛撫は一級品なのに、会話の仕方は三級品。……でも……
朋与は眞一郎を押し倒し、唇を重ねた。
性的な意味のない、愛情表現としての軽めのキス。……そして改めて告げる……。
「好きよ……眞一郎……大好き……」
組み敷かれた眞一郎が、一瞬の躊躇いの後、口を開こうとする。
「…………俺も…」
その先を言わせるわけにはいかなかった。もう一度、キスで唇を塞ぐ。
今度は舌を絡ませるディープキス。『アレ』をする前の挨拶のキス……。
…………
「……セックス……しよ……」
「…………うん……」
朋与の腕が眞一郎に、眞一郎の腕が朋与にかかる。
ふたりは徐々に四肢を絡ませあて、剥き出しの身体を密着させていった。

体勢を入れ替え、再び朋与が下になる。
平静を装っていたが、朋与は胸の高鳴りを抑えられずにいた。
もうすぐ自分は眞一郎と『ひとつ』になる……。
破瓜の痛みに対する恐怖は拭いきれなかったが、それよりも眞一郎と繋がる悦びの方が勝った。
脚を大きく開き、性器を眞一郎に開放する。もう恥ずかしいとは思わなかった。
「……きて……眞一郎……」
「……朋与……」
…………
圧し掛かってきた眞一郎の表情が変わる。何か大事なことを思い出したようだった。
「ちょっと待って」と短く言うと、枕の下を探り始める。
(……?……なによ……もう……)
眞一郎が何か小さな袋のようなものを摘み出す。朋与は一目で、それが何なのか分かった。
(……スキン……なんで私の枕の下に?)
もちろん、それは朋与の持ち物ではない。……ということは……
(……眞一郎……の?)
朋与に背を向けて、なにやら悪戦苦闘している眞一郎。
少し『醒めて』しまった朋与は、嫌味のひとつも言ってやりたい気分になった。
「そんなの、いつ用意したの?」
「え!?……あぁ……え~っと……さっき朋与が下に降りてる時に……」
装着に手間取っている様子からして、使用するのは初めてと見て間違いない。
「持ち歩いてるんだ」
「三代吉…………の、野伏がさ、くれたんだ。……男の嗜みだから持ってろって……」
「…………」
情交の相手が避妊に気を使ってくれるのは、女としては喜ぶべき事だったが、朋与はとても不満だった。
理屈ではない。眞一郎と自分を隔てようとするモノに、激しい怒りを覚える。
「お待たせ」と振り向いた眞一郎の陰茎を乱暴に掴む朋与。
先端部分を摘んで思い切り引っ張ると、パチンと音を立ててゴムの皮膜は眞一郎から離れた。
朋与は伸びきったスキンを床に投げ捨て、眞一郎に抱きつき訴える。
「こんなの要らない。そのままして」
真剣な朋与の眼差しに、眞一郎は困惑しているようだった。
当然だろう。女に「避妊するな」と言われれば、大抵の男は慌てる。
「俺……自信無いんだ……。初めてだしさ……入れたら途端に出しちゃうかもしれない……」
フェラチオでの失敗が、眞一郎を少々弱気にさせている様だった。
(……もう……優しすぎるんだよ、眞一郎は……)
これは眞一郎を癒す為にしている事なのだ。眞一郎は何も心配しなくていい。
……ただ……好きなようにすればいい……。……今この瞬間、全てを忘れるために……。
「……眞一郎は……したくないの?……その…ナマで……」
「…………」
したいに決まっている。何の障害も無い『膣内射精』は男の遺伝子に刻み込まれた本能だ。
「心配ないよ……その…私、今日……安全日…………だから……」
「!!」
瞬間、眞一郎の手が朋与の上腕を掴み、興奮の極みに達した瞳が朋与の顔を覗き込んでくる。
鼻息が荒い。二つの眼が「本当にいいのか」と真摯に問うていた。
朋与は言葉ではなく、キスと態度で気持ちを表す。
身体を横たえ、両腕を大きく広げて眞一郎を待つ。膣から再び『潤み』が湧き出すのを感じる。
心も身体も、眞一郎を迎える準備は、とっくの昔に出来ていた。

お互いの肌と肌を摺り合わせると、下降気味だった性感はすぐ上昇に転じた。
朋与の全身を薄い汗のベールが包み込み、半開きの唇からは吐息が漏れる。
「はぁ……はぁ、はぁ、はぁ……はぅっ!……」
眞一郎が剥き出しの陰茎を朋与の『溝』に合わせて滑らせる。
それは意図的に調節される『手』の力とは異なり、ごく自然な圧力で朋与の性器を愛撫した。
「うっ……はぁ、はぁ……き、気持ちいいっ……眞一郎ぉ……」
花弁は完全に濡れ開き、牡の侵入を待ち焦がれていた。
「と……朋…与……」
眞一郎の肉茎も自らの淫水と朋与の愛液に濡れ、限界まで張り詰めている。

……ふたりとも、もう限界だった……

「……朋与…挿れるよ……」
眞一郎が茎の根元を握り締め、狙いを定める。
朋与は荒い呼吸のまま黙って頷くと、両脚の開きをM字に変えて性器を上向かせた。
そして眞一郎が迷わぬように、陰茎の先端に手を添えて胎内への入口に導く。
亀頭の先端が膣口に触れ、互いの淫水が混ざり合った。
…………
「……痛がっても止めないで…………最後までして」
さすがに『無理矢理されるのが好き』とまでは白状できなかった。
「…………いくよ……」
眞一郎は朋与の背中と肩に腕を回して逃げられないようにすると、一気に朋与の『ナカ』に押し入る。
「ッッ!!!!!……あ……あ……痛……」
ブツッと何かが千切れる感覚と異物感。閉じられていた空洞がこじ開けられていく。
(……痛い……身体が裂けちゃう……)
充分に愛撫を加えられ解きほぐされていても、やはり処女膜が破れる時の痛みは避けられない。
眞一郎の侵入は続き、裂傷を負った膜が竿の部分に擦られてさらに傷つく。
「うっ…痛……っぅぅっ!!」
額に汗が滲む。眞一郎の背に爪を食い込ませて耐える朋与。……そして……
「朋与っ!!」
渾身の力を込めて、眞一郎が最後の一突きを送り込むと、陰茎は完全に朋与の膣内へと埋没した。
「かはぁっ!!」
『とどめ』を打ち込まれた瞬間、苦しみとも悦びともつかない声を上げ、仰け反る朋与。
亀頭が内側から子宮を押し上げ、茎の部分が膣の内壁を限界まで拡張する。
…………
(……は……入った……)
舌と口腔で散々味わった眞一郎の分身が今、自分の胎内に埋め込まれている。
入口付近の鈍痛を無視して膣に意識を集中すると、その形が良く分かった。
「朋与、大丈夫か?」
目を開けると眞一郎の顔がある。苦痛の為に歪んだ朋与の眉間を、眞一郎の指がスッと撫ぜた。
不思議と痛みが引いていく気がする。額に浮かんだ険が自然と消えていった。
「……平気よ……痛いけど…気持ちいい。眞一郎は?」
「俺も。朋与の膣(なか)、暖かくてヌルヌルしてて……動いたら出ちゃいそうだ……」
平凡な表現だったが、褒められるのは気分が良い。
朋与としては、すぐに射精されても構わなかったが、この時間を少しでも長く続けたいという想いもあった。
「ちょっと……こうしていようか……」
意外に広い眞一郎の背中に腕を回し、両脚で腰を引き付けて身体を密着させる。
隙間を作りたくなかった。このまま溶けて、本当にひとつになりたかった。
「朋与……」
眞一郎が体重を預けてくる。その重さが心地いい。
(セックスしてる……私……眞一郎とセックスしてる……)
『女』になった充足感と眞一郎のしなやかな腕に包まれて、朋与はこの上なく幸福だった。

どのくらい静止していただろうか。
朋与の息遣いが落ち着いてきた頃、眞一郎の腰が、もどかしげに動き始めた。
「……したくなったの?」
摺り寄せていた頬を離して聞いてみる。
「……うん……したいよ……」
恥ずかしげに視線を逸らす眞一郎。その仕草は子供みたいで可愛いかった。
「……このままじっとしてても…………出そう……うっ!」
眞一郎がうめき声を上げる。
朋与には自覚が無かったが、朋与の膣は高まる性衝動の影響を受け、自然に蠕動していたのだ。
静止したままでも、眞一郎の陰茎を処女特有の膣圧力と『ひだ』の微振動で無自覚に攻め立てる。
快楽から注意を逸らすためか、大きく息を吐き出す眞一郎。
朋与は眞一郎の言葉を待った。
「でも……朋与、まだ痛いんだろ?」
呼吸が安定してきた朋与とは逆に、眞一郎は興奮で息切れしそうだった。
(眞一郎、苦しそう……私が…我慢しなくちゃ)
朋与はそう思った。
「もう大丈夫よ、落ち着いた。……ねぇ、ちょと動いてみて」
生殖行為の開始を促す朋与。眞一郎は指示に従った。
陰茎が半分ほどゆっくりと引き抜かれ、同じ速度で再び埋め込まれる。
「…うっ……」
やはり痛みは残っている。だが、耐えられない程ではなかった。
それに膣奥を……子宮の入口を柔らかな亀頭で刺激されるのは、やはり気持ちがいい。
「つ…つづけて……」
「…………わかった……」
朋与の反応を観察しつつ、二度目、三度目の挿入を施す眞一郎。
肉竿を鞘に収めきったところで、ふたりの目と目が合う。
どちらからともなく唇を求め、舌を絡めた。
「平気、痛くないわ。……して……眞一郎」
「……いいのか?……」
朋与が頷くと、眞一郎の顔が喜びで輝いた。
「優しくするから……」
眞一郎としては精一杯の言葉のつもりだった。だが、朋与は首を横に振る。
「いいの、私の事は考えなくていい。眞一郎がしたいようにして……」
「……朋与……」
少し寂しげに翳った表情とは裏腹に、眞一郎の下半身はゆっくりと連続した前後運動を始めていた。
陰茎の抜き差しが段々と激しさを増していく。
徐々に上昇していく性感と眞一郎のとろけた顔が、朋与に痛みの存在を忘れさせてくれた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……と、朋与……」
ピストン運動の速度が更に上がり、眞一郎が興奮の高みに昇り詰めて行くのが分かる。
「んん……っふう……はぁ、はぁ……し、眞一郎……眞一郎……」
いつ射精してもおかしくない状態に追い詰められながらも、天性の技を発揮する眞一郎。
無意識のうちに朋与の最も好むリズムを掴み取り、恥丘の裏側にある敏感な部分を刺激する。
浅く、浅く、深く。引き抜く時は膣天井を擦りあげる肉茎。
最深部に到達しては、鈴口から出る分泌液を子宮口に塗りつけ、圧迫する。
「はあああっっ!!!」
注挿の開始から僅か数分で、朋与は自分自身を見失い始めていた。

膣口から僅かに流れていた出血は既に止まり、そこから愛液とは違う白濁した液体が溢れ出す。
(……くっ……眞一郎っ……ホント……凄い……)
注挿運動以外の愛撫は完全に停止していたのだが、それが全く気にならない。
それほどまでに、朋与は眞一郎との結合部に集中していた。
(処女なのに……さっきまで処女だったのに……)
朋与は薄々気づいていた己の淫乱さに呆れながらも、
眞一郎という最良の相手に『初めて』を捧げる事が出来た幸運に感謝した。
(……イける……初めてだけど…………イける……かも……)
喪失による痛みはほとんど無くなって、快感だけが朋与の脳髄を犯し始める。
眞一郎の気持ちを気遣う余裕は消し飛び、己の悦楽だけを追及する利己的な朋与が顔を出す。
「と、朋与っ……はぁ、はぁ……朋与ぉっっ!!」
朋与の名を連呼して悦びを表現する眞一郎に、我慢の限界が近づいていた。
そして牝としての本能的欲求が朋与の精神をを完全に侵食する。
「出してっ眞一郎!……私の中に……精子……いっぱい出してぇぇっ!!」
ふたりの四肢に最大の力が込められ、お互いの身体を抱きしめ合う。
眞一郎の恥骨が朋与の陰核を押し潰し、肉茎が根元まで膣内に突きこまれて痙攣を始める。
「と、朋与っ…出るっっ!!!」
朋与の両脚が眞一郎の腰裏で交差し、ガッチリと食い込む。
肉茎の先端が朋与の子宮を限界まで押し上げた状態で、それは始まった。

ドピュッ!!ドピュッ!!ドピュッ!!ドピュッ!!

「あああああああぁぁっっ!!!」
第一撃を感じ取った朋与の口から、甲高い悲鳴が上がり、絶頂へと押し上げられる!
「い、イクぅっ!!!!」
二撃目、三撃目が膣奥に命中すると、朋与は悦楽の言葉を吐き出して、身体を海老反らせた。
眞一郎の二度目の射精は、口腔で行われたそれとは比較にならない激しさであった。
短時間で再蓄積されたとは思えぬ『量』と『濃さ』のスペルマが、
次々と鈴口から射出され、我先にと朋与の子宮口に襲い掛かる。
(……あぁ……あぁ……出てる…………暖かい……)
朋与は恍惚とする意識の中で、膣奥に生暖かい精液のプールが形成されるのを知覚した。
眞一郎のヌルヌルとした命のスープで、胎内が白く満たされるのをハッキリと感じる。
眞一郎の腰は本人の意思とは関係なく、射出した精液を奥へ奥へと送り込む動きを続けていた。
膣内をいっぱいに満たし終え、行き場を無くしていた精液が、
そのピストンの力を借りて、開きかけた子宮口から胎内深くへ侵入していく。
子宮内の感覚までは明確ではなかったが、朋与には眞一郎の精虫がどこを目指しているか分かっていた。
(……はぁ……きて……眞一郎の…赤ちゃんたち……私のお胎に……きて……)
『眞一郎』そのものの暖かさが子宮を中心に全身へと拡散していく……そう朋与は感じていた。
それは麻薬のように、朋与の身体を弛緩させていく効果があった。
(…………しん…い……ちろ……う…………)
意識が霞んでいく。
あの自慰の時と同じ白い霧が朋与を包み、どこか違う世界へと魂を連れ去っていった。

                 [つづく]

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