一日遅れの…


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負けるな比呂美たんっ! 応援SS第13弾

『一日遅れの…』


 「眞一郎くん」
 「あれ、先に出たんじゃなかったの?」
 「うん、そうなんだけど…」
 「忘れ物か?」
 「そうかも、ね、歩きながら話そ」
 「ああ」
 「昨日、バレンタイン、どうだった?」
 「ハハ、俺にくれるような物好きは居ないよ」
 「そうなんだ」
 「ああ」
 「じゃあ、ハイ、これ」
 「なに?」
 「チョコレート」
 「チョコ?」
 「うん」
 「どしたのいきなり」
 「あのね、私、チョコを渡したい人が居るの」
 「…そうなんだ」(ズキッ)
 「だけどね、結局渡せなかったの」
 「ふーん」
 「私ね、その人に渡す資格がないかもしれなくて…」
 「資格?」
 「うん」
 「事情があるんだ?」
 「うん」
 「ああ、もう付き合ってる相手が居る奴とか?」
 「さあ、どうなのかな?」
 「他にも何かあるのか?」
 「うん、色々と…」
 「じゃあ、机に入れとくとか、下駄箱に入れとくとか…」
 「ううん、いいの。」
 「『いい』って、そんな大事なもん貰うわけには…」
 「いいの、眞一郎くんに食べてもらえれば嬉しいし…」
 「だけど… 渡しにくいんなら俺が渡してやるぞ? 1日遅れたくらい大丈夫だろ」
 「じゃあ、来年がんばるね」
 「来年?」
 「うん」
 「うーん」
 「もらえなかった男の子と渡せなかった女の子の助け合い、ね?」
 「でもなー、そんな大事なもん、どんな顔して食べりゃいいんだ?」
 「フフッ 気にしないで、それとも 今夜私にそれを泣きながら食べろって言うの?」
 「…ハァ、…でも、比呂美が渡せない相手って、すごい奴なんだろうな」
 「さあ、どうかしら?」
 「じゃあ、これは俺が貰ってもいいのか?」
 「うん、悩みを聞いてくれたお礼って事で」
 「いいのかなー」
 「いいの」
 「じゃあ、ありがたくいただくな」
 「うん、ありがとう。これで無駄にならずに済んだ」
 「無駄って…、いや、義理とはいえ比呂美から貰えたんだ、今年は最高のバレンタインだ」
 「本当?」
 「ああ」
 「それからね、それ、義理じゃないんで味わって食べてね」
 「ああ、そうする」
 「ホワイトデー楽しみにしてるね」
 「えっ」
 「だから ホ・ワ・イ・ト・デー」
 「ああ、罠にはめられた」
 「クスッ、狙い通り」
 「おいおい、俺は比呂美が… いいや、何か用意するから、何がいい?」
 「しらなーい。私、今までホワイトデーに何か貰った事ないもん」
 「そうなのか?」
 「うん」
 「やれやれ、まあなんとかするさ」
 「期待してます」
 「はいはい」
 「それからね、眞一郎くん、地理だったかで出てきたんだけど」
 「地理?」
 「うん、『UTC』って知ってる?」
 「『UTC』? 聞いた事ないな」
 「そう、もし何か分かったら教えてね」
 「ああ、いいけど」
 「じゃ、一緒に並んでるの見られたら恥ずかしいから先行くね」
 「ああ」
 「教室で」
 「ああ」
 (UTCか今度辞書で調べてみるか…)






●あとからあとがき
5話まで視聴済み

定番のバレンタインネタです
他メインキャラの影響はない設定です(本シリーズは基本的にそうです)。
比呂美はホワイトデーのお返し狙いとのカモフラージュでしか渡せないチョコ、
そのチョコを眞一郎は自分宛ではないと思いながらも比呂美のためと思い受け取ります。
お互いの気持ちは通じているはずなのに…
来年こそはきっと…
うまくいくといいですね
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