シアワセナキモチ


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ピリリリリ…ピリリリリ…
夜の九時、三代吉のケータイが鳴る
部屋でヘッドフォンをつけて音楽を聴いていた三代吉は、着信音に少し送れて気づく
画面には【安藤愛子】の文字
「もしもーし」
「三代吉?」
「愛ちゃん、どうしたの?」
「あのね…あ、明日、店に来てくれないかな…」
「明日?明日は定休日じゃ…」
「うん。三代吉に話があって…」
「今じゃダメな話?」
「うん…明日、ちゃんと話したいの」
「…わかった」
電話を切った後、三代吉の脳裏で嫌な記憶がフラッシュバックする
眞一郎に応援してもらって告白した神社…
毎日のように食べた今川焼きの味…
デートで行ったパボーレ…
紫色のセーター…
ぶんぶんと頭を振って、過去の記憶を振り切ろうとする

翌日の放課後、三代吉は自転車に乗り、愛子の店を目指して走った
夕方の5時だと約束していたのに、もう30分も遅れてしまっている
しかも天気予報を裏切って、雨まで降ってきた
「愛ちゃん!ゴメン!遅れちゃって…」
「三代吉…気にしないで、私も今来たところだからさ」
店の前で待っていた愛子は笑ってみせるが、ずいぶんと雨に濡れていた
「とりあえず入ろうよ」
シャッターを開け、店の中に入る
内側から扉を閉めると、いつもの店内が二人だけの空間になる

「まいったな~、急に降ってきたから傘なんか持ってなくてさ~、ハハハ」
「うん…」
愛子の表情は固い。三代吉は嫌な予感がした
『まさか今日こそ完全にフラれるのか?もう店にも来ないでなんて言われたら…立ち直れねぇよ…』
薄暗い店の中、沈黙が二人を包む。普段は陽気な三代吉も、何も言葉が浮かんでこない

沈黙を破ったのは愛子だった
「あのね…昨日言ってた“話”っていうのは…」
「うん…」
「三代吉にちゃんと謝らなきゃと思って…」
「…え?」
「私、卑怯で最低だった…。三代吉と付き合えば眞一郎に会えると思って…」
「…」
「三代吉を…利用してしまって…傷つけてしまって…」
感情をコントロールできなくなり、愛子は泣き出してしまう
「ハハハ…そんな昔のことはもういいじゃん。俺は気にしてないし、だから愛ちゃんもさ…」
「三代吉…ゴメンね、本当にゴメン…」
「もういいって。愛ちゃんが謝ってくれて、俺嬉しいよ」
愛子は嗚咽で喋ることができなくなった
三代吉はこんなときどうしていいのかわからずオロオロしてしまう
悩んだあげく、思い切って勇気を出して、おそるおそる頭を撫でる
これが正しい選択なのかはわからない
でも泣いている愛子が目の前にいるのに、何もしないというのは耐えられない

あれからどれくらいの時間が経っただろうか
落ち着きを取り戻した愛子が、涙を拭いた
「もうひとつ、話あるの…」
「何?」
「こんなこと、今さら言うのはズルイと思うけど…………三代吉が好き」
「……!?」
「私、三代吉が好きなの。…今度は嘘じゃない」
「…お、俺も…。ずっとその言葉が聞きたかったんだ…俺、ずっと愛ちゃんしか見えてなかったから」
遠回りもしたけれど、やっと三代吉の真心が届いた瞬間だった

再びの沈黙…しかし先ほどのような重い空気ではない
“照れくささ”から来る、幸せな沈黙だった
「三代吉…寒いね…」
「愛ちゃん、雨の中待っててくれたから…ちょっと待って」
三代吉はポケットの中から、くしゃくしゃのハンカチを取り出し、愛子を拭く
だが愛子は少し不満そうだ
「まだ…寒いなぁ…」
「暖房つけようか?」
「ううん。つけない」
「?」
「寒いなぁ…温めてほしいなぁ…」
やっと三代吉は、愛子の言っている意味を理解する
「…これでいい?」
愛子をギュッと抱き寄せる
「うん♪でも…まだちょっと寒い」
腕にもう少し力を入れてみる
「もう寒くない♪」

心臓の音が聞こえそうな距離。こんなに二人が近づいたことはない
雨に濡れた制服を通して、互いの体温が伝わる
愛子は潤んだ目で三代吉を見上げた
「三代吉…キス…して」
そう言って、静かに目を閉じる
抱きしめあったまま、震える唇を重ね合う
「チュッ……えへへ♪」
「そんなにじーっと見るなよ…恥ずかしいだろ」
「もう一回♪」
「…チュ」
「もう一回…」
「ちゅっ」
「もう一回…」
何度も繰り返しキスをねだる愛子。何回してもまた欲しくなる
好きな人と交わすキスには不思議な力があるのかもしれない
何度目かのキスで、愛子が三代吉の唇に吸い付いた
「んふ…ちゅっ…ちゅる…」
最初は驚いた三代吉も、愛子の意図を理解して、受け入れる
「ちゅ…ちゅるっ…ん……ちゅぱ…」
互いの舌が絡み合い、抱きしめあう腕にも力が入る
痛いほどに二つの体がくっつく
「ん……ちゅ…ちゅぱ……んんっ!?」
愛子を抱きしめていた三代吉の右手が、背中から腰をなぞり
ミニスカートの上からお尻を撫でると、一瞬ビクッと体が強張る
「…嫌?」
「ううん。ビックリしただけ…。もっと触って」
円を描くように愛子のお尻を撫で、やがてスカートの中へ進入していく
「キス、やめないで…」
切ない表情でキスを求めるその目は、溶けてしまいそうなくらいトロンとしていた

「ん…んん…ふぅ…ちゅ……」
深いキスを交わしながらも、三代吉の手は愛子の下半身を這い回る
お尻から、足へ、内ももへ…撫でる場所が変わるたび
予測できない手の動きに愛子が敏感に反応する
そして、その手はついに前からスカートの中に滑りこんだ
ツルツルした生地の上から、指がクレバスに沿って往復する
指の腹で擦るように、爪の先で引っかくように、敏感な部分に刺激を与える
愛子は押し寄せる波を、少しでも声にして逃がそうとするが
キスで塞がれているため、うまく出すことができない
「ん…ちゅっ…ちゅるっ…んん!…はぁ…み、みよき…ひゃん!」
逃げ場を失った快楽は、あっという間に身体中を満たしていく
大きく渦を巻く気持ちよさが、今にもダムを壊してしまいそうだ
膝がカクカクと震えて、足に力が入らない
なんとか立っていられるのは、三代吉に抱かれているおかげだろう
「んん!みよきち…わたし、わたし、変になるっ…壊れちゃ…」
それでも三代吉は指を動きを止めようとはしない
キスを解くと、愛子の耳元で囁いた
「壊れちゃえ…」
囁いた口から伸びた舌が、耳をペロッと舐めた瞬間
愛子の頭の中で強烈な閃光が走った
崩壊したダムから溢れ出た快楽に、心も体も流されていく
「あっ!…ダメ…い、いく…イク!…やだよ…ぃや、イクッ!」
全身がガクガクと痙攣したかと思うと、足から完全に力が抜け倒れそうになる
三代吉が慌てて受け止めるが、へなへなとその場にしゃがみこんでしまった
愛子は、赤く染まった顔や潤んだ瞳を隠すように俯いたまま、乱れきった息を整えた

「はぁはぁ……」
「ハハハ、ごめん。ちょっと調子に乗りすぎたかな」
「三代吉ばっかりズルイよ…私も…」
愛子は三代吉の肩を押すようにして、カウンター席に座らせ、膝立ちになる
「愛子?」
「気持ちよくしてあげる…」
不慣れな手つきでベルトを外し、ペニスを取り出すと、何の躊躇いもなく先端にキスをした
「ちゅ」
「うぅ…」
キスと同時に、三代吉は情けない声を漏らしてしまう
「痛い?」
「大丈夫。そのまま、続けて」
「うん。……ちゅ…ちゅ…ちゅっ」
先端、裏筋、横から…丁寧に一通りキスをすると
今度は先端部分を口に含む。体験したことのない温かさがペニスを包んだ
雨で濡れた愛子のブラウスは透けていて、ピンクに黒い水玉模様のブラジャーが見えている
それが視覚的にも三代吉を興奮させる
「…ん…ん…んんっ…」
少し引いて、さっきより奥まで、少し引いて、さっきより奥まで…
繰り返しながら、ゆっくりと奥のほうまで銜え込んでいく
頭を前後に動かし、口で擦るように刺激を与える
唾液のぬるぬる感も重なって、三代吉はあっという間に絶頂へ導かれた
「愛子…俺、このまま出したい…」
愛子はフェラチオを続けたまま、上目遣いで小さく頷く
「んっ…んっ…んっ…ちゅぽっ…じゅぱっ…」
雨音と、淫らな水音だけが、薄暗い店内に響いている
「ヤバイ…もうイキそう…出るッ…愛子!」
「じゅぼ…じゅぼっ…ちゅぱっ……んんっ!」
柔らかな口の中で、三代吉は溜まったものを思い切り吐き出す
愛子はそれをしっかりと受け止め
全てが出し尽くされたのを確認すると、尿道に残ったものを吸い出しながら口を離した
「ハァハァ……あ、ティッシュ…ちょっと待って」
「ん~!ん~!」
ティッシュを取り出そうとする三代吉を、愛子が何か言いたげに制止する
口内のものが零れ落ちないように、顔を上に向けると…
「ゴクッ……コク……ゴクン」
まるでミルクを飲む猫のようだった。喉を鳴らしながら三回に分けて飲み込んで、笑顔を見せる
「もったいないから飲んじゃった♪」


「これ、遅くなりすぎちゃったけど…」
「マジ?俺に?…くぅ~!ついにやったぞー!」
手提げ袋から取り出した手編みのセーター見て、大はしゃぎする三代吉
「まったく、大げさだなぁ」
その姿を見て、愛子も幸せな気持ちになる
自分を想ってくれる人がいる幸せ、気持ちが通じ合う幸せ
「私、世界一の幸せ者なのかも…」
「ん?何か言ったか?」
「ううん、何でもない!」
―終―
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