風邪のイタズラ


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※比呂美と眞一郎が恋人になって数週間。初体験より前という設定です


眞一郎は大きな買い物袋を左手に持ち替えると、ポケットから合鍵を取り出した
カチャカチャ…ガチャン
玄関を開けると、二組の靴が並んでいた。一足は比呂美の靴、もう一足は…
「おっ、やっとカレシ様が来たか。それじゃ邪魔者は失礼するわね」
「ありがとう、朋与」
すれ違い様、朋与が声をかける
「まだ熱があるんだから、襲ったりしちゃダメよ(笑」
「…!!」
眞一郎は何か言い返そうとするが、うまく言葉が出てこなかった

比呂美はロフトではなく、カーペットに布団を敷いて寝ていた
頭がクラクラして、昇り降りするのが辛いのだろう
「やぁ…具合はどう?」
「午前中に病院へ行ってきた。おばさんがタクシー呼んでくれて、付き添ってくれたの」
「そうか…」
「やっぱり風邪なんだって。点滴してもらって、熱も下がったから大丈夫」
「治るまでは無理するなよ。…そうそう、スーパーで色々買ってきたんだ」
「ありがとう、眞一郎君」
袋の中からは、スポーツドリンク、フルーツゼリー、りんご、レトルトのお粥に、カップうどん
次々と色々なものが出てくる
比呂美のことを考えながら、あれもこれもと買い物カゴに入れていったので
財布の中は随分と寂しくなってしまった
「…何か食べたいものあるか?」
「りんごが食べたいな」
「よし、ちょっと待ってて」

眞一郎は包丁を片手に台所に立つと、馴れた手つきでりんごを切った
高校生の男子にしてはかなり器用な方だろう
ウサギの形をしたりんごが、皿の上に並べられていく
「お待たせ」
「ウサちゃんだ、可愛い♪」
比呂美の笑顔を見ることができて、眞一郎も満足そうだ
だが、比呂美はなぜか食べようとしない
「眞一郎君、わがまま言ってもいい?」
「何?気分悪いのか?」
「ううん。…あのね……食べさせてほしいの」
眞一郎は動揺した
いくら恋人同士になったとはいえ、付き合い始めてからはまだ日が浅く
こんなに甘えてくる比呂美は初めてなのだ
「し、仕方ないなぁ…はい…」
小さなフォークでりんごを刺して、比呂美の口元へもっていく
しかし比呂美はプイッと顔を向こう側へそらしてしまった
「口移しで食べさせて……」
「!?」
「……噛み潰してから…」
「!!!」
フォークからウサギが飛び跳ねた

『本当にいいのか…こんなことして…』
「しゃくしゃくしゃく…」
眞一郎は比呂美の枕元で、正座をしながらりんごを食べている
食べるといっても口の中でつぶすだけで、飲み込んではいけない
比呂美は相変わらず向こう側を向いていて、赤くなった耳だけが見えた
りんごを口に含んでいるせいで、喋ることはできない
咀嚼の音がしなくなったことに気づいた比呂美は、
眞一郎のほうに顔を向け、目を閉じてから、小さく口を開いた
キスを通して、ゆっくりとりんごを比呂美の口の中へ流し込む
「んっ…」
長いキス。舌を使って少しずつ渡されるりんご、それを受け取り、味わってから飲み込む
汗をかいて渇いた体に、りんごの甘さと愛情が染み込んでいく感じがした
「…うっ…ん……んー……ちゅっ」
ようやく一切れ分を食べ終える
照れている眞一郎とは対照的に、比呂美は満足そうな表情だ
「眞一郎君、もっと食べたい♪」
結局、比呂美はりんご一個分を全部食べてしまった

比呂美を直視できない眞一郎はふらふらと視線を泳がせる
その目に入ってきたのは、テーブルに置かれた雑誌だった
高校生の読者をメインとしたファッション雑誌、それを何気なくパラパラと眺めてみる
【特集:カレシを落とす20の法則☆】
【聞かせて!みんなの初エッチ】
思わずそのページで目が止まる
『比呂美もこういうの読むんだな…』
「眞一郎君…」
「な、何!?」
慌てて雑誌を閉じる
「汗で体がベトベトするから、着替えたい…」
「ごめん、すぐ外に出るから」
立ち上がろうとする眞一郎の手を掴む比呂美、その力は意外なほど強い
「眞一郎君が着替えさせて…」

「そ、それはさすがに…ちょっと」
「…私たち付き合ってるんだよね?」
「そうだけど…」
「だったら着替えを手伝うくらい、いいよね?」
「…」
「お願い」
「…わかった。手伝うだけな」
「ありがとう。そこのタンスの三段目に学校のジャージが入ってるの」
「……あった」
「あと一番上の小さな引き出しに…下着も入ってるから」
「…あ、あぁ」
言われた通り、一番上の小さな引き出しを開けると
中には小さく畳まれたカラフルなショーツが並べられていた
そんなものを見せられて、健全な男子が何も思わないはずがない
『変なこと考えるな、俺!あくまで着替えを手伝うだけなんだから!』
「…どれ?」
「どれでもいいよ。眞一郎君の好きなやつでいいから」
好きなやつ…と言われても、広げなければ形がわからない
たくさん並べられた丸い布の中から一枚を選べと言われても
何を基準にすればいいのか、眞一郎は困ってしまう
『あんまり派手なのを選んだら、スケベな奴だと思われかねない…
 これはどうだ?あ、これは前に見たことあるぞ』
「眞一郎君?」
「は、はい!」
比呂美の声に驚いて、慌てて手前にあった青と白の縞々のショーツを手に取り、引き出しを閉めた

掛け布団を取って、パジャマのボタンを上から順番に外していく
三つ目のボタンを外したとき、比呂美の白い乳房が露になる
「ブラ、してないんだ…」
「寝るときはしない子のほうが多いのよ」
「そうなのか…」
「眞一郎君のエッチ」
「…ごめん」
眞一郎は、上着を脱がせると用意したお湯にタオルを浸し、固く絞って比呂美に渡す
「眞一郎君が拭いて…」
背中から順番に体を拭いていく、前を拭くときは乳首に当てないように慎重に…
『手伝うだけって言ったのに、全部俺がやってるような気が…』
上半身をきれいにすると、体操服を着せる
いつも学校で着ているものだが、今は乳首が浮き出ていて艶かしい
「じゃあ俺、出とくから…」
再び部屋を出ようとする眞一郎、しかし比呂美が腕を掴んで逃がさない
「眞一郎君、まだ終わりじゃないでしょ…?」

パジャマのズボンに手をかけると、比呂美は脱がせやすいように腰を上げた
汗でぐっしょりと湿ったショーツも脱がせる
初めて見せる、比呂美の裸の下半身
綺麗に整えられた黒々としたヘアや、局部までもが丸見えになっている
積極的だった比呂美だが、眞一郎の視線を感じて手で隠してしまう
「じゃあ拭くから…」
「うん…」
太ももから爪先まで、丁寧に拭いていく
あまりに丁寧すぎて、比呂美はくすぐったさを感じてしまう
「ひゃ…」
「ごめん」
「ううん。ちょっとくすぐったい(笑」
どこまで拭こうかと迷ったが、結局大事な部分にタオルを当てることはなかった
「…腰、上げて」
新しいショーツを足首に通して穿かせる
「これ、眞一郎君が着替えを覗いたときのやつだね」
「あれは覗いたわけじゃないってば…」
「ふふふ」
まるで子供のように着替えさせてもらう比呂美
普段は真面目な優等生を、ここまで積極的にしたものはなんだろうか
『眞一郎君ってお行儀いいんだね……』


「おはよう、朋与」
「比呂美!もう風邪は治ったの?」
「うん、もう大丈夫。今日からバスケ部の練習にも行くから」
比呂美は眞一郎の机をチラッと見る。そこに眞一郎の姿はない
「仲上君なら今日は休みらしいよ」
「え?」
「風邪ひいちゃったんだってさ」
―終―
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