ある日の比呂美12


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。



(激しく動くのはマズい…)
陰茎を大きく出し挿れするのも駄目だ、と眞一郎は頭の中で、自らに禁止事項を課す。
まずは比呂美の苦痛を、これ以上拡げないこと。
そのためには、裂傷を擦らないように深くペニスを沈めたまま、小刻みに動かして刺激するしかない。
しかも、痛みを抑えるだけでは不十分なのだ。……比呂美を……少しでも気持ち良くしてやらねばならない…… 
(これで比呂美が『良く』なるかは……分からないけど)
正直、自信は無いが迷ってもいられない。出来ることをしなければ。
なによりも、比呂美がそれを望んでいる。
…………
ゆっくりと、そして慎重に、眞一郎は陰茎の位置をずらし始めた。
体重を掛けて、比呂美の恥骨の硬さを感じられるくらいに、局部を密着させる。
埋め込んでいる分身の先で、意識的に子宮を一段深く圧してやると、比呂美は「んぁ」という甘い息を吐き出した。
(……奥……か?)
試しにもう一度、鈴口で子宮口に熱いキスをする。
すると比呂美はまた、感じた圧力に比例した容積の吐息を、鼻腔から漏らした。
「奥……いいのか?」
視覚を閉じていた比呂美は、どうやら膣奥に意識を向けて、胎内の様子を想像していたらしい。
軽く握った手で口元を隠しながら、黙って頷くことで、眞一郎の質問を肯定する。
その所作……垣間見せる『恥じらい』が、また眞一郎の心臓を高鳴らせた。
(よし……今度は……)
結合部をスライドさせないように注意しつつ、連続して子宮の入口をノックしてみる。
弱く、弱く、強く。弱く、弱く、強く。
本能が知らせる一定のリズムを膣内に刻みながら、眞一郎は比呂美の反応を探った。
「んっ、んっ、んっ………はうっ……はぁん……あぁぁん……」
処女膜を裂かれた痛みが簡単に治まるわけはない。苦痛はまだ続いている筈だった。
それなのに、比呂美の声は徐々に耐えるような呻きから、沸き起こる快楽を噴出させるものへと変化しつつある。
(ここを攻め続ければ……なんとか……)
痛みが消せないなら、それを忘れられるくらいの快楽を与えてやりたい。
二人の大切な『初夜』だ。苦しいだけの思い出にはさせたくない…… そう眞一郎は思った。
…………
「……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
運動らしい運動などしていないのに、眞一郎の呼吸は時間を追うごとに荒くなっていく。
精神的な緊張が原因かと思ったが、直接的な要因は別にあった。
「うッッ」
細かなジャブを打ち込まれていた比呂美の膣が、無意識に強烈なカウンターパンチを見舞ってくるのだ。
脳の命令を待つことなく、バスケで鍛えられた筋肉を使って、眞一郎を上下から挟み込んでくる膣肉。
(や、ヤバい……)
瞬時に、眞一郎は射精の瀬戸際まで追い込まれてしまった。
前立腺の反応を何とか押さえ込むため、陰茎を膣の最深部で固定し、放出欲をやり過ごす。
ピストンの中断に、比呂美が「眞…一郎くん?」と呼びかけてくるが、それに答える余裕は無かった。
(まだ終わるわけにはいかない…… 比呂美を『良く』してからだ…… そして……比呂美と一緒に……)
初めての交わりで、同時に達するなんて不可能かもしれない……それは分かっている。
大体、自分の拙い技術で、比呂美を頂に導けるかどうかは怪しいものだ。
だが、それでも諦める事はしたくない。今は駄目でも、それは必ず次に繋がる。
そして……その気持ちは比呂美に届く…必ず届くはずだと思えた。
…………
「苦しそう……大丈夫?」
前後運動を止めてしまった眞一郎に、気遣いをみせる比呂美。
自分の痛みや苦しみを二の次にして、髪の毛を撫でてくれるその優しさに、眞一郎の胸は熱くなった。
「その……締め付けがキツくてさ。……気持ち良すぎるっていうか……」
視線を泳がせながら告げると、比呂美は少し困ったような顔を見せたが、褒められた嬉しさは隠し切れないようだった。
「もっと動いていいよ。……だんだん…良くなってきたから」
「ホントに?無理してないか?」
と訊いてみると、比呂美は「うん」と頷いて、自分から腰を擦り付けるようにしてきた。
「…………ねぇ…して……」
そう言って口元を緩ませる比呂美の表情には、何か妖艶なものが混じり始めていると、眞一郎には思えた。

(試合のときみたい……)
挿入のストロークを大きく取り始めた眞一郎を見上げながら、比呂美はそんな事を考えていた。
練習で負った怪我や筋肉痛が、試合になると途端に気にならなくなる事がある。
集中力と興奮……それが醸成する高揚感が、到達地点以外を見えなくする……あの感覚……
乙女を失った痛みは消えていないはずなのに、意識がそれを感知しなくなっている。
「はぁ、はぁ、…し、眞一郎くんっ……はぁ……はあぁん!」
徐々に勢いを増してくる、眞一郎の抽挿運動。
粘液をまとった亀頭が子宮口に口付けるたびに、額の奥が熱を帯び、快感以外のことが考えられなくなる。
肌を接して単純な性器の摩擦運動をしているだけなのに、理性を駆逐してしまう…眞一郎の動き……
(……いいっ…………すごくっ……)
指の振動だけで絶頂に導かれた時から薄々感づいてはいたが、眞一郎には女の急所を見つける能力があるようだ。
促され、がむしゃらに動いているように見えて、その実、そうではない。
的確に、確実に、感じる部分……気持ちいいところを目掛けて、陰茎を送り込んでくる。
……それも、最適な圧力で……
もちろん、本人に自覚は無いのだろうが、受け手たる比呂美には、眞一郎の『才能』が嫌というほど実感できた。
(眞一郎くん……上手……)
ぼんやりと靄がかかり始めた意識の隅で、パートナーを賞賛しながら比呂美はふっと考えた。
もしかして、自分だけが悦楽を享受してはいないだろうかと。
膣の自然な反射で相手に快楽を与えている比呂美には、眞一郎をちゃんと『良く』している自信が持てなかった。
(さっきは『イキそうだった』って言ってくれたけど……)
眞一郎は満足してくれているだろうか…… 自分の身体は、眞一郎を…気持ちよく出来ているだろうか……
…………
「……眞…一郎くん…… はぁ、はぁ…… き、気持ちいい?」
自然に漏れ出す嬌声の間隙をぬって、比呂美は訊いてみた。
そんなこと答えるまでもない、という顔をしながら、眞一郎はやや強引に唇を奪ってから告げる。
「気持ちいいよ…… はぁ、はぁ、…気を抜いたらすぐ……くっ……い、イッちゃいそうだ……」
……バスケで鍛えているからなのか、上下からの圧力がたまらない……
そう口にする眞一郎は笑顔だったが、それは普段のさわやかなものでは無かった。
どことなく……『牡』としての悦びが滲み出ているような……そんな表情をしている。
(良かった……私にも…『出来てる』んだ……)
本能を、欲望を剥き出しにしている眞一郎の様子を確認できて、比呂美は安心した。
そして、その眞一郎の顔を鏡にして、比呂美は自分が今している表情を自覚する。
……自分もきっと、眞一郎と同じ顔をしている…… 悦楽に溺れる…『牝』の顔を……
その確信が、比呂美に偽りの無い欲求を口にさせた。
「眞一郎くん……もっと…もっと激しくして!」
「えっ………大丈夫なのか?」
性欲に踊らされながらも、眞一郎は比呂美を気遣う気持ちを無くしてはいなかった。
これ以上は痛みが増すのではないか、と躊躇いをみせる。
「もう痛くない。ホントだよ。……だから……もっと良く……して……」
今、感じている悦びと、これから与えられる快楽を期待して輝く、比呂美の笑顔。
その微笑みと言葉が、眞一郎のリミッターを外してしまった。
「!! …………ひ、比呂美っ!!」
絶食していた犬が食事を与えられたかのように、穏やかだった眞一郎の性技が荒々しく変貌する。
比呂美の骨が軋むほど、抱きしめる両腕に力が込められ、下半身の動きからは遠慮が消え去った。
更に大きく出没運動を始めたペニスの攻撃に、比呂美の発する悦びの声のトーンが上がる。
「あぁっ、あぁっ、ああんっ!ああぁんッッ!!」
熱い頬をピタリと擦り合わせながら、比呂美、比呂美、と自分の名を呼び、腰を打ち付けてくる眞一郎。
射精という最終目標を目指しながらも、天賦の才なのか、比呂美の『ポイント』を外すことはない。
「眞一郎くんッ!! あぁん!あんっ!……し、眞一郎くんッッ!!!」
比呂美も感じている悦びを、心の内側に秘めることを止めた。
素直に……身体が感じ取るまま…… 比呂美は興奮を全身で表現し始める。
…………
月光の蒼い照明と、パンパンと鳴り響く、肉と肉の衝突音に満たされていく寝所。
切羽詰って乱れていく互いの呼吸が、儀式の終わりが近いことを、比呂美と眞一郎に知らせていた。

「あんっ!あんっ!あぁんっ!! あんっ!あんっ!あぁんっ!!」
亀頭が叩き込む衝撃に連動して、紅潮を増し、鳴り続ける比呂美の細い喉。
「もう痛くない」と言った比呂美の言葉は、嘘ではなかった。
比呂美は間違いなく本気で感じ始めている…… そう確信する眞一郎。
普段はミントの香りがする口臭も、今は内臓から湧き出してくる動物的なものへと変化していた。
その獣のような臭いが……抑えこんでいた野性を目覚めさせる。
「はぁ、はぁ、…比呂美ッッ!比呂美ッッ!!」
完全に『タガ』が外れた眞一郎の思考は、たった一つのことに支配されていた。
(出すんだッ!……比呂美の…ナカにっ!!………俺の全部をッッ!!!)
比呂美の膣に……胎内に自分の精液を放出する…… そのことの意味は充分に理解している。
だが今は、それが引き起こすかもしれない『事象』のことは考えない。
二人の初めての交わりを……セックスを本当の意味で完結させるには、そうしなければならないと思えるから。
…………
(…クッ……もう…限界だッ……)
尾てい骨の辺りにむず痒い痺れが発し、放出が近づいていることを前立腺が知らせてくる。
だが、眞一郎は比呂美に、『中出し』の了解を取ろうとは考えなかった。
「比呂美っ!……俺、お前のこと守るからッ! ……ずっと…守るからッッ!!」
…………決意と覚悟………… 
比呂美と共に在りたいという想いを、眞一郎はその言葉と、これから施す行為に込めようとしていた。


(……来るッ!…………眞一郎くんが!!)
『守る』とだけ叫んで、眞一郎が抱きしめる力を強めた時、比呂美はこの行為の終わりを予感した。
差し込まれ、激しく膣を出入りしているモノが、更に容積と熱を増したように感じられる。
(受け入れるんだ……眞一郎くんの全部をッ!)
比呂美は意識的には操れないことを承知の上で、腹の奥で覚醒を始めた子宮に……その入口に命じた。
(…………開いてッッ!!)
あの白くて熱いトロミを、身体の芯まで届かせたい…… その比呂美の念は子壷ではなく、膣筋肉に伝わる。
ペニスを握るように締め付けたあと、ミルクを搾り取るかのごとく、蠕動を始める内壁。
その動きと、「来てぇぇっ!!」と叫ぶ比呂美の声が、眞一郎にとどめを刺した。
「……ウウッッ!!!……ひ、比呂美ィィィっ!!!!」
スピードを上げつつも、規則的に前後していた眞一郎の腰が、全く違うベクトルに跳ね回り、暴れる。
比呂美の下腹部を、内側から破りそうな勢いで突き入れられる陰茎。
それが膣の最深部で固定され、痙攣を始めた直後、比呂美は激しい熱の飛沫が胎内に打ちつけられるのを感じた。

        ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!!ドピュッッ!!!

「あああああああああぁぁぁッッッッ!!!!」
胎奥……子宮の底に直接浴びせられる、眞一郎の熱い命の噴出。
永遠に続くのではないかと錯覚させる射撃に、心と身体の芯を撃ち抜かれ、比呂美の意識は高みへと昇る。
(……眞…一郎ッッ!!!)
胸の奥で愛する男の名を呼び捨て、比呂美は悦楽の階段を駆け上がった。
だが膣に残る僅かな痛覚が『絶頂』を邪魔して、あと一歩のところで、頂上に手が届かない。
最初だから仕方ない。むしろ最初でここまで来れたのだ、と比呂美は前向きに考えた。
白い悦楽の世界へ飛ばされなかったことで、自分と眞一郎の状況がハッキリと把握できると思えばいい。
(……眞一郎…が……)
自分の……湯浅比呂美の『身体』で眞一郎が達している…… その確かな実感。
殺されるのではないか、と思えるほどの両腕の締め付けと、張り付いている肌から伝わる震え。
産道を掘削するように、尚も『奥』を目指して打突を続けるペニス。
…………そして……その先端から噴き上がる……いや、叩きつけられる『命のスープ』…………
先ほど目にした眞一郎の噴射が、今、自分の膣内で行われている…………
(……き、気持ち……イイ……)
歳相応に持つ性知識と、体験している感覚が融合し、比呂美の脳に胎内で起きている現象が像を結ぶ。
眞一郎にしがみつきながら、比呂美は思わず、目の前にある華奢な肩に噛み付き、前歯を立てた。

吐き出した精液を奥へ奥へと圧し込もうとしていた陰茎の動きが、段々と緩やかになっていく。
小さな心臓のようだった陰茎の脈動も、再充填された物を出し切ったことで、今は治まりを見せ始めていた。
「…………ッ…はあっ……」
比呂美の肋骨を砕かんばかりの勢いだった腕から力が抜けると、眞一郎は大きく息をついた。
全身の筋肉が弛緩し、そのまま比呂美の身体を押し潰すように体勢を崩す。
「んふ……」
眞一郎の身体が位置を変えたことで、噛み付いていた口が肩から外れ、比呂美もまた、息を吐き出した。
二人のハァ、ハァ、という荒い呼吸音だけが、ロフトを満たしていく。
…………
…………
「ごめん…… 私、変な癖…あるかも……」
先に口を開いたのは比呂美の方だった。
顎のすぐ下に接している眞一郎の肩。そこには自分の歯型がしっかりと刻みつけられている。
再び肘で自分を支え、比呂美を圧迫から解放した眞一郎は、その事には答えなかった。
「……比呂美……」
肩の代わりに、両目の焦点位置に現れる眞一郎の顔。
満足そうな…… それでいて温かな…… 『湯浅比呂美』の芯をキュンとさせる眞一郎の笑顔……
比呂美は自分の表情筋が緩んでいくのを自覚しながら、同じ様に「……眞一郎くん……」と呼び返した。
それを合図に舞い降りてくる唇。
示し合わせたかのように、二人でチュッチュと淫靡な音を立て、互いの舌をついばみ合う。
(…………最高……)
頭の中で反芻される射精の瞬間…… 眞一郎の男らしさに蹂躙される悦び。
そして今、下腹部に感じる、自分の物ではない熱と粘り。
(…………いっぱい……出た……)
自分を少女から女へ、もしかすると『母』へと変えてしまうかもしれない物質が、胎内を白く染めている。
本能が漠然とした警報を発してはいたが、比呂美の心は微塵も恐怖を感じ取らなかった。
(………幸せだ……幸せ…………)
眞一郎の愛が注ぎ込まれた…… その想いと充足感だけが、比呂美の全身を満たしていた。
…………
…………
「抜くぞ」
密着させていた肌を少し離して、眞一郎がゆっくりと腰を引いていく。
白く濁った二人の愛のカクテルを道連れにしながら、半分ほど引き抜かれるペニス。
「あ、ちょっと待って」
「?」
比呂美は頭上を探って、隅に追いやっていたティッシュの箱に手を伸ばし、手早く中身を三枚ほどを取り出した。
「はい、眞一郎くんの分」
「あ……あぁ」
呆気に取られる眞一郎の手にティッシュを握らせると、続けて自分の分を用意する。
凄い量だから抜いたら零れちゃう、と言って微笑むと、眞一郎は恥ずかしそうに視線を逸らしてしまった。
こういう可愛いところも好き……などと思いながら、結合部に紙をあてがう。
「いいよ」と告げると、眞一郎は分身の残りをヌルリと引き抜いた。
(……あん…)
…………繋がった……ひとつになった存在が…………自分から離れていく…………
寂しさが胸の奥をチクリと刺したが、もうそれが不安に変化することはないのも分かっていた。
ふっと息をついて感傷を消し去ってから、眞一郎が去った空間を追うように、腹筋に力を入れて身体を起こす。
その時、比呂美の予想よりも早く、注がれていた精液が漏れ出す感覚が襲ってきて彼女をハッとさせた。
熱く、粘りのある液体の息吹を膣口に感じ、比呂美は思わず「あっ」と声を漏らす。
口を閉じかけていた膣から、ゴポッと下品な音を立てて飛び出してくる白いゲル状の塊。
体勢を変えたことと、内臓に圧力が加わったことが引き金になり、胎内に蓄えられた精液が押し出されたらしい。
手を素早くスライドさせ、会陰部でそれを受け止めると、ティッシュで噴出口を押さえ込む。
逆流するのは想定の範囲内だったが、自分の子宮はもっと『眞一郎』を吸い込んでいると、比呂美は思っていた。
(……全部……呑み込みたいのに……)
難しい願いであることは承知している。 ……でも……
ジワジワとティッシュをすり抜けて、湿気と熱を手の平に伝えてくる眞一郎の白濁。
その中を泳ぐ眞一郎の命に思いを馳せ、比呂美はまた心の中で(ゴメンね)と呟いた。


ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。