魔法の薬


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※微エロです


「ごめんごめん、遅くなっちゃった!」
スポーツバッグを揺らして駆けてきた朋与が比呂美の隣に座る
夕暮れの校庭。早めに練習を終わらせたバスケ部とは対照的に
サッカー部は試合形式の練習に汗を流している
「それで相談って?」
「うん……えっと…その………」
「仲上君のこと?」
「……鋭いね」
「比呂美が私に勉強やバスケの相談するわけないから、残るは友情か恋愛の話でしょ」
自虐的ながらカラッとした笑顔をみせる朋与に、比呂美もつられて笑う

「なるほどね~」
「うん……」
「付き合ってどれくらいだっけ?」
「来月で5ヶ月目」
「もう4ヶ月か……ふ~む」
「どうすればいいんだろう………」
ため息をついてうなだれる比呂美
沈黙を破るように朋与は立ち上がった
「よし!朋与さんが一肌脱いであげましょう!」


次の日の放課後
帰る準備をする眞一郎に、朋与が話しかけた
比呂美はその様子をチラチラと心配そうに見ている
「ねぇ仲上君、今日はもう帰るの?」
「あぁ、そうだけど」
「じゃあちょっと付き合ってよ。話があるの」
(黒部が俺に話?……まさか!)
女子から話があると言われれば、思春期の男子ならその多くが告白を連想してしまう
だが今回の場合は、眞一郎の思惑は外れることになった
「比呂美とは最近どうなのよ?」
「どうって……別に…普通だけど」
「普通ねぇ。うまくいってないんでしょ?」
「どうして黒部にそんなこと言わなきゃいけないんだよ」
「私が比呂美の親友だからよ」
「………」
「マンネリというか………進展がない、そんな感じでしょ?」
「うっ…」
「当たり~♪」
ニヤッと笑う朋与。図星を突かれた眞一郎は思わず目をそらす
しかし朋与が簡単に当ててしまうのは当然のこと、比呂美に教えてもらっているのだから

眞一郎と比呂美は恋人同士
だが付き合って4ヶ月が経ったというのに二人の関係は半年前とあまり変わっていない
人生の中で最も生殖力が強い時期といわれている高校生なら恋人に“したい”ことはひとつ
可愛い彼女ができた男子なら当然“それ”しか考えられないだろう
だが眞一郎は比呂美を大切にしすぎているのか、キス以上のことは求めなかった
気持ちが通じ合った異性が傍にいるというのに
お互いに自慰でしか性欲を発散させないというもったいない時間が続いていたのだ
比呂美は勇気を出して押し倒すことも考えたが、やはり初体験は男のほうから…というのが乙女心
もしかしたら自分に女としての魅力がないのかもしれないとまで考えだした比呂美は
どうしていいのかわからず朋与に相談したのである

「仲上君は呪いとか魔術に興味ある?」
「はぁ?……別にないけど」
「私はそういうのにけっこう興味があるのよ」
(黒部ってオカルトマニアだったのか…)
「それでね…あれ?……どこいった?」
朋与はゴソゴソと鞄の中を探る
「あった!これ何だと思う?」
「…飴玉だろ?」
朋与が取り出したピンク色の小さな玉
眞一郎の言うとおり、一見するとそれは飴玉にしか見えない
「なんと……これは【魔法の薬】なのよ~!」
「……もう帰っていいか?」
「待って!これは私が黒魔術の本を読んで作った正真正銘の本物!
 これを食べさせると、その人は好きな人にメロメロになるの!あの有名なフランスのルイ13世もこれで…」
必死に早口で説明する朋与。その甲斐あってか眞一郎は足を止める
(好きな人にメロメロ?じゃあこれを比呂美に食べさせれば…)
「どう?すごいでしょ?」
(でも比呂美が俺を好きじゃなかったら…いや、これは気持ちを再確認するチャンス!)
「これで比呂美は仲上君にメロメロよ!欲しいでしょ?ねぇ、聞いてる?」
「え?あぁ…」
「1000円で売ってあげる」
「金取るのかよ。1000円は高い」
「じゃあ800円!」
   ・
   ・
   ・
「ちぇっ!ボッチャンのくせにケチなんだから」
朋与は100円玉をポケットにねじこんだ

いつものように比呂美のアパートで宿題をする二人
「どうしたの?」
さっきから自分のほうをチラチラと見ていた眞一郎に比呂美が尋ねる
「え、いや…別に…」
「変な眞一郎君♪」
(黒部にもらったこの薬、本当に効果があるんだろうか)
100円に値切った怪しい薬を握り締めて、眞一郎は勇気を出した
「あ、あのさ………飴食べる?」
「飴?うん、もらおうかな。いただきます」
手渡されたピンク色の小さな玉を比呂美が口の中に入れた
眞一郎はその様子を固唾を呑んで見守る
「……どう?」
「おいしいよ」
にっこり笑う比呂美、変わったところはないようだ
(やっぱり黒部のイタズラか。100円無駄にしちゃったな…)

異変が現れたのは5分後だった
「なぁ比呂美、ここの問題は…」
「あつ~い!暑い暑い!もう夏だから暑いね~」
比呂美がいきなり暑いと言い出したかと思うと、Tシャツをスルスルと脱いでしまった
白いTシャツの下はブルーのキャミソール
ブラの肩紐と、キャミソールを押し上げる膨らみに思わず目が行ってしまう
「ふぅ…暑い暑い。そうだ、ガリンコ食べよっと。眞一郎君も食べる?」
「俺はいいよ…」
冷蔵庫からガリンコを取り出してきた比呂美は、さっきより眞一郎に近づいて座る
正座をずらしたような女座り。脚を広げて座っているため、デニムのミニスカートから奥の白い布がチラリと覗く
「眞一郎君、勉強なんてやめよやめよ。こう暑くちゃ集中できないよ」
眞一郎は別の意味で集中できなかった
暑いと言っているわりには徐々に体を近づけてくる比呂美
「でも…」
「ガリンコ冷たくておいしいよ♪」
棒アイスをかじらずに、何度も口に出し入れして溶かすように舐める
アイドルのDVDなどでよく使われる『間接的な表現』
連想させる行為を思い浮かべながら、眞一郎は下半身が硬くなっていくのを感じた
「眞一郎君も食べなよ。はい、あ~ん♪」
「んぐ…」
比呂美は強引にガリンコを眞一郎の口へ入れる
舌の上で広がるメロンソーダと比呂美の唾液の味
(あの薬は本物だったのか……)
「おいしいでしょ?あはは(笑)えいえいっ」
眞一郎の口に押し付けられたガリンコは、脆くなった部分が折れてTシャツの中にコロコロと転がり落ちた
「大変!脱いで脱いで!」
Tシャツを脱がせようとする比呂美、眞一郎はよろけて後ろへ倒れる
「比呂美!ちょ、ちょっと!」
比呂美は制止を振り切りTシャツをまくりあげ、眞一郎の胸元についたガリンコの欠片を舐める
「ペロッ…」
「ひゃっ!」
冷たい舌の感触に眞一郎が情けない声を漏らす
「ぺろ……ぺろっ……ちゅっ……」
比呂美の舌先が男女共通の性感帯に当たり、体がビクッと跳ねる
「ごめんね♪」

「…バタバタしてたらまた暑くなっちゃった」
「ま、窓を開けよう!そしたら涼しくなるから!」
慌てて窓際に駆け寄る眞一郎を無視するように、比呂美はキャミソールの裾に手をかける
「これも脱いじゃえ♪」
開け放たれた窓は、すぐに閉め直されカーテンが引かれる
白いブラにミニスカートという格好の比呂美が、立ち上がって眞一郎に詰め寄る
さっきまでの笑顔が消え、真剣な表情だ
「比呂美、なんか変だよ?」
「変なのは眞一郎君のほうでしょ……私のことキライ?」
まっすぐに目を見つめる比呂美
その視線に眞一郎は動けなくなる
かろうじて動かせる眼球、少し視線をずらすと白いブラに持ち上げられた豊かな胸
首筋から流れた汗が鎖骨を伝って、その深い谷底へと落ちていく
「……好きだよ」
「私も………」



「どうだった?」
「うん。頑張ってみた」
興味津々に尋ねる朋与に、比呂美は満足そうに答えた
「比呂美なら演劇部でも活躍できるかもね」
「朋与のおかげだよ」
「で、どうなったの?仲上君は襲ってきた?」
「ううん。キスしただけ」
朋与はガクッと膝を曲げてこける
「全然ダメじゃん…」
「でもね、今度の土曜日に野伏君の家に泊まるって家の人に言ったみたい」
「???」
「でも野伏君の家には行かないんだって」
「それって……!」
「うん」
恥ずかしそうに比呂美が笑った
―終―
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