七夕の夜・愛子 ~祭りのあと~


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※ドラマCDを聴く予定がある方は、聴いてから読むことをオススメします
※相変わらずエロシーン短めです。スイマセン



7月7日。今日は七夕
この町の夜空にも、綺麗な天の川が流れていた
満天の星空には花火が打ち上げられ、人々は七夕祭りを楽しんでいる
浴衣姿の人々が行き交うお祭り広場、そこに“愛ちゃん”の屋台も並んでいる
「ハァ……皆楽しそうだなぁ」
三代吉は屋台の中でため息をついた
「黒2つくださ~い」
「はいッ!まいどあり~。200円になりま~す」
表情を接客モードに切り替える三代吉
同い年くらいの二人のお客は、どちらも浴衣姿の美人だった
「二人とも可愛いから餡子いっぱい入れちゃうよ」
「わぁ~、ありがと~♪」
「また来てねー♪…………浴衣の女の子って可愛いなぁ」
――バシーン!!
笑顔で手を振り、客を見送る三代吉の背中を強烈な痛みが走った
「いってぇーー!」
「何を勝手なことしているのかな、アルバイト君?」
後方から感じる愛子の殺気に、三代吉の背筋が凍る
「いやぁ…あんまり売れないからさぁ………」
「売れないのは三代吉の接客が悪いからでしょ!鼻の下伸ばしちゃって、最低!」
「えぇ~!?それは誤解だってば……」
「どうだかねぇ」

「また痴話喧嘩してるのか?」
その声のほうへ二人が振り向くと、比呂美を連れた眞一郎が呆れ顔で立っている
「おっ、眞一郎。デートか?」
「わぁ~、比呂美ちゃん可愛いね!浴衣似合ってるよ」
「ありがとうございます」
愛子に褒められ比呂美は照れくさそうに笑った
「比呂美はどっちにする?」
「えっと…白がいいな」
「白と黒1つずつ」
「はいよ~」

祭りも終わり、広場からは人の姿が消えていく
二人は屋台を片付けて最後の仕事に汗を流していた
三代吉が屋台を乗せたリアカーを引っ張り、愛子が後ろから押す
その様子はあの麦端祭りのときと変わらない
だがこの半年間で二人の関係は大きく変わっていた
「相変わらず…この坂をリアカーってのは…キツイよなぁ~」
「ほら、頑張って!」
「早く免許が取りたいぜ…でも来年は無理かな…再来年なら…」
(三代吉と来年も再来年も…また一緒に……)「……今日はゴメンね。三代吉もお祭りを楽しみたかったでしょ?」
「んー…でも愛子と一緒じゃなきゃ楽しくないから。来年も一緒に屋台やろうな」
急にリアカーが重くなる
三代吉は体を持って行かれそうになりながらも、なんとか踏みとどまった
「うわっ!おい!急に手放すなよ」
「私、帰る」
「え?どうして?」
「それ返しといて」
「ちょっと!………何か気に障ること言ったか?」

屋台とリアカーを返し終わるころ、三代吉はTシャツがぐっしょりと濡れるほど汗をかいていた
夜になっても下がらない気温と、生ぬるい夜風が夏の訪れを知らせている
襟をバタバタと扇いでいると、肩に冷たい感覚がはしる
「っ!!」
驚きながら振り向くと、愛子が三代吉にサイダーのペットボトルを当てて笑っていた
「お疲れ様」
「なんだ、愛子か……ってそれ」
「びっくりした?」
冷たいイタズラか、その格好か、どちらのことを聞いているのかはわからなかったが
三代吉はえんじ色の浴衣を着た愛子の姿に驚いていた
「どうしたんだよ、その格好」
「えへへ。似合うでしょ?」
「あぁ…」
「行こっ」
「どこに!?」
愛子が三代吉の手を取る。突然の出来事に三代吉は手を引かれるまま歩き出した
「お~い、どこに行くんだよ」
「あの場所だよ」
着いたのはあの神社
三代吉が告白した場所。二人が別れた場所。そして愛子が告白した場所
始まりと終わりを経験した思い出の場所だった
「早く早く」
「えぇ~夜の神社って不気味なんだよなぁ…」
「男のくせに情けないこと言わないの」
どこからか聞こえてくる虫の鳴き声、蛙の合唱、木の葉が風で揺れる音
先ほどまで祭りを盛り上げていた、笛や太鼓や花火の音は消え静寂に包まれている
「線香花火やろうよ」
「花火?」
「私もね、本当は三代吉とお祭りを楽しみたかったんだ。二人だけの思い出がほしくて…だからね」
愛子は取り出した線香花火に火をつけた
――パチパチパチ
愛子の横顔が花火の灯りで浮かび上がる
三代吉は早くなった鼓動を抑えるために、サイダーを喉に流し込んだ
「ほら、三代吉も」
「おう……」
「綺麗だね」
「…愛子も綺麗だよ」
「似合わないキザなセリフ(笑)」
「うるせー!でも本当に綺麗だぞ。浴衣も似合ってる」
「あ、ありがと……なんか照れくさいな」
線香花火が消え落ちた瞬間、唇が重なり合った

「ん………あっ」
三代吉は愛子の手を取って立ち上がり、強く抱きしめた
「ハァハァ…ハァハァ……」
「三代吉?」
愛子は下腹部に押し付けられる強張りと、乱れた息遣いから三代吉の気持ちを感じ取る
抱きしめられた腕の中に漂う汗の匂いに理性も緩み始めていた
小さな子供を落ち着かせるように優しく話しかける
「どうしたの?……したくなっちゃった?」
コクッと頷く三代吉
「三代吉がシたいこと……シていいよ」

三代吉の舌が愛子の口腔で暴れる
「んっ……ふっ……んん………」
愛子の手は縋るように三代吉のTシャツを掴んでいた
口元からこぼれた唾液が糸を引きながら、胸元に落ち浴衣の中へ流れていく
「んんっ……んふぅ……ぴちゃ………」
キスをしながら浴衣の上を這っていた三代吉の手が襟ぐりを広げていく
なかなか緩まないもどかしさから、やや強引に襟を広げると
愛子の張りのある胸が帯の上に乗るようにしてこぼれ落ちた
「ィヤ……」
下から持ち上げるように掴むと、逃げ場を失った胸が形を変えて指の間からはみ出てくる
その様子を愉しむように、三代吉の手は踊り続ける
敏感な胸への愛撫に愛子の膝はガクガクと震えていた
「あんっ……んぁっ…立って…れない……」
三代吉は大きな木にもたれるように促すと、今度は味覚でその胸を味わう
暗がりとはいえ、野外というシチュエーションに二人の気持ちはいつもより高ぶっていた


「もう挿れていいよな?」
「……うん」
愛子は木にもたれかかったたまま、片脚を三代吉に持ち上げられ、秘所がぬるい夜風にさらされる
限界まで硬さを増した三代吉のモノが当てられると、まるで待ち望んでいたようにヌルッと飲み込まれた
「うっ…あぁっ…んぁ!んぅっ!はぁん!」
身長差がある二人、愛子は爪先立ちになりながら三代吉と繋がっている
大きく突き上げられるたびに、爪先が浮きそうになり
その反動でピストンは深くまで突き入れられる
「はぁっ!はぁっ!みよきち…んぁぁっ!んんっ!」
「しっかり俺に捕まって…」
三代吉の言うとおりに両腕を首にまわすと、もう片方の脚も持ち上げられ
愛子は三代吉に抱きかかえられる“駅弁”の形になる
「ひゃっ!落ちる!」
「大丈夫、ちゃんと捕まってて」
「あっ!あっ!あんっ!へ、変に!なるッ!」
――ぱしっ!ぱしっ!ぱしっ!
湿った肌がぶつかる音、愛子の奥を突き立てる音
月明かりに照らされる、汗で額に張り付いた赤みがかった髪と、はだけたえんじ色の浴衣
艶かしい色気をふりまく愛子の身体を、三代吉は理性を失った獣のように貪る
三代吉が作るリズムに合わせて愛子が泣く
「んっ!んんっ!あっ!あっ!あんっ…くっ、イッ!イクッ…くぅっっっ!!!」
愛子の頭の中で花火のように大きな閃光が弾けた
同時に果てた三代吉もまた同じ花火を頭の中で咲かせていた




乱れた浴衣を整えながら、愛子はハッと思い出したように言う
「あ!短冊に願い事書くの忘れちゃった…」
「なんて書くつもりだったんだ?」
「それは…『三代吉とずっと一緒にいられますように』…って……」
「それなら大丈夫だって。俺は一生愛子の傍にいるつもりだから」
―終―
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