ある日の比呂美・番外編2-4


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「ごめん……俺、調子に乗って…」
許されない行為をしようとした罪悪感からか、眞一郎は視線を逸らしたまま比呂美に謝罪した。
「ううん。 私が悪いの」
始める前にちゃんと言うべきだったと、比呂美も目を泳がせながら呟く。
そして眞一郎が平静を取り戻したことを確認すると、比呂美は壁際から背を離し、眞一郎に近づいた。
「…………」
黙り込んでしまった眞一郎の瞳を覗き込み、怒っているわけじゃない、と目で訴える比呂美。
その気遣いが眞一郎の心を軽くし、表情に笑みを呼び戻した。
「もう……出るか。 何か冷えてきたし」
緊迫した空気を洗い流そうとする眞一郎の言葉に、比呂美も「うん」と曖昧に答えて、再びシャワーへと手を伸ばす。
眞一郎をその場に立たせたまま、比呂美は先に自分の身体に張り付いたボディシャンプーを流しはじめた。
温水が吹き出る噴射の音と、跳ね回る水滴の音が浴室内に響く中、泡の衣装から比呂美の裸体が解放されていく。
(……比呂美……)
身を翻して『脱衣』を続ける比呂美の姿に、眞一郎の喉がゴクリと鳴った。
その小さな音に危険を感じたのか、比呂美は退室を早めるべく、今度は眞一郎の肌に手の平とシャワーを滑らせはじめる。
「つ、続きは……ベッドで……ね」
ぎこちなく微笑みながら、比呂美は黙々と眞一郎の身体を洗った。
自分でやる、という眞一郎を押し留め、大体の泡を流し終えると、最後に陰部を目掛けて温水を浴びせ掛ける比呂美。
「んっ…」
緩い刺激を受けた眞一郎の鼻から、何かを堪えるような声が漏れると同時に、起立した陰茎が再び姿を現した。
(……あ……)
小刻みに痙攣する先端が比呂美の両眼を狙い撃ち、その視線を釘付けにする。
僅かに開いた鈴口がこちらを睨みつけ、『なぜ受け入れないんだ』と比呂美を叱責した。
(そんなに責めないで……私だってホントは……)
目を細めて唇を軽く噛み締めながら、比呂美は心の中でそう呟いた。
数ヶ月前に二度目の膣内射精を受けて以来、比呂美の心は決まっている。
……許されるのなら……一日でも早く眞一郎の子を、この身に宿したい…… ……でも……
(我慢しなくちゃいけない。 ちゃんと結婚するまでは…我慢しなくちゃ)
そう自分に言い聞かせてみるものの、『眞一郎自身』に見据えられ、身体の疼きは激しさを増していく。
……ハッキリと知覚できる、眞一郎の精を求める膣と子宮の痙攣。
(……いけない…… 欲しがっちゃいけないのに……)
比呂美の下半身は、その全身を統括する理性の制御から解き放たれ、欲望に屈しつつあった。
そして、牝の受胎本能に追い討ちを掛ける、眞一郎の陰茎の動き。
ヒクつくペニスが比呂美の視覚を捉えて離さず、その思惟を尿道と輸精管の奥に潜むモノへと引き込む。
…………比呂美の胎内で芽吹くことを渇望している、眞一郎の命へと…………
…………
「うぅ……く…うう……」
外と内から攻め立てる本能の要求に耐え切れず、比呂美はシャワーを取り落として、膝を折ってしまった。
「比呂美! 大丈夫か?」
バスマットにしゃがみ込んだ比呂美を追うように、眞一郎も腰を落とす。
呼吸を乱す比呂美の肩に手を掛け、伏せている上体を引き起こすと、そこには先ほどとは全く別の比呂美がいた。
潤んだ瞳と、震えながらも悦びを求めて歪む口元が、比呂美の心が『堕ちた』ことを如実に表す。
(……赤ちゃん…出来てもいいや……)
完全に牝と化した比呂美の思考には、世間体を気にする心も、眞一郎の母への気遣いも、もはや残ってはいなかった。
その内側にあるのは、愛する男の精を胎に受けたいという、女の本能だけ……
…………
「…………やっぱり……ここでしよ……」
「な!なに言ってんだよ!!」
突如、豹変して『生姦』に誘ってくる比呂美に、眞一郎は戸惑った。
しかし比呂美は恋人の動揺を意に介さず、蕩けた眼差しを向けながら、更なる誘惑の言葉を吐き出す。
「膣(なか)に出さなければ……大丈夫だよ、きっと……」
「…………比呂美……」
呆気に取られる眞一郎へ妖艶な笑みを投げ掛けてから、比呂美は放置していたシャワーの栓を締める。
そして立ち上がり眞一郎に背を向けると、浴槽の縁に手をついて、白桃のような尻を高く突き出した。

        [つづく]


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