ある日の比呂美・番外編2-7


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……眞一郎に想いが届いた……
凄まじい速度で浴びせられる子宮へのキスを受けながら、比呂美はそう考えた。
しかし、「眞一郎くん」と恋しい名を連呼する自分の声に、全く反応が無い。
(…………違う…………違う…んだ……)
眞一郎の施す激しい抽挿の意味が、自分の求めている物ではないことを、比呂美はすぐに悟った。
荒々しい中にも優しく弱点を刺激してくる腰使いは、確かに眞一郎のモノなのだが……何かが足りない。
いつもは感じられる……何かが……
(私だけ……イカせようとして…る?……)
中出し行為を避け、妊娠を回避し、迷い込んでしまった異常な状況を終わらせる。
触れ合っている粘膜から伝わる眞一郎の意図を理解したとき、比呂美の心に暗い靄が掛かった。

    …………女の私が覚悟を決めたのに……逃げるの?…………
        …………おばさんが……周りから白い目で見られるのが…そんなに怖いの?…………

苛立ち、悲しみ、焦り……
久しく感じなかった黒い感情が胸中に充満し、思考が我侭な子供へと変わって行く。
「…いやッ……あぁぁっっ!……はぁ、はぁ……いやぁッッ!……」
比呂美の呻きに混じり始める、今の行為への否定の言葉。
快楽に踊らされながらも、比呂美は玩具を買ってもらえない幼児のように、イヤイヤと首を振り続けた。
……気持ちの繋がらない不誠実な交わりなど、セックスとは言えない。
それは動物の交尾以下…… ダイエットのための体操と大差ない。
眞一郎とそんな空しい交わりはしたくない。 ……したくないのに……
「やあぁぁ……こんな……こんなの…………あああぁぁんんッッ!!」
眞一郎とのセックスにおいて、初めて吐き出される比呂美の拒絶。
だが、膣と子宮が比呂美の神経に送り込む性感に、慈悲などというものは皆無だった。
意志とは無関係に身体は確実に反応し、比呂美は二度目の…より強烈な絶頂へと押し上げられていく。
そして眞一郎は、比呂美が自分の気持ちを読み取ったことに気づきながらも、前後運動の手を緩めることはしない。
一刻も早く浴室から出るのが最良の選択であると分かっていながら……そうはしない。
比呂美の女としてのプライドを傷つけないために……
なりふり構わず受胎を望みながら、相手にそれを拒否された惨めな女…………
そんな風に自分を思わせないために、眞一郎は腰を繰り出し続けた。
…………パン、パン、パン、パン…………
徐々に間隔が短くなっていく、肉と肉の衝突音。
快感の昂ぶりに比例して、比呂美の理性はその支配範囲を狭め、肉体は悦楽に蝕まれていく。
「あんっ!あんっ!…しっ…眞一郎ッッ!!……い……イキ…そうッッ!!!」
その言葉を合図に、眞一郎の仕打ちをなじる態度は消え、比呂美の全てが快楽に染まった。
……もう…何もかも……どうでもいい…… ……ただ……『頂』に登りつめたい…………
性衝動によって、一片の隙も無く桃色に塗り込められてしまう比呂美の思惟。
「きてぇっ!…眞一郎ッッ!! ……きてええッッッ!!!」
絶叫する比呂美に呼応するように、眞一郎の陰茎が的確に急所を狙い撃つ。
最良のタイミングで最良のポイントに打ち込まれる一撃!
「ああああああッッッ!!! い……イクぅぅッッ!!!」
亀頭が強く子宮口に押し当てられた瞬間、一際甲高い声が室内を震わせ、比呂美の全身が硬直した。
背中がその後ろにいる眞一郎の温もりを求めるように反り返り、表皮の全面に薄い汗の膜が形成される。
(うっっ……や、ヤバイ!)
絶頂によって引き起こされた痙攣は、当然のごとく、性器に最も顕著な形であらわれた。
それは揉み解すような刺激を陰茎に与え、射出するつもりのなかった眞一郎を一気に『瀬戸際』へと追い込む。
「うわあっっ……ひ、比呂美ッ!!」
激しい射精衝動に襲われた眞一郎は、反射的に目の前の白い背中へと喰らいついた。
腰のくびれに添えていた指は、比呂美の前面に回りこみ、重力に引かれて形を変えていた乳房に噛み付く。
必死に耐える眞一郎を嘲笑うかのように、甘美な刺激を加え続ける膣の蠕動。
(ダメだッッ!! 膣に…出し…たら……)
しかし、眞一郎の肉体は精神の叫びを無視して、性交の最終段階へと駆け出しはじめていた。
濃厚な白濁が精嚢から輸精管を抜け、尿道の根元へと送り込まれる。
射出体制に入った陰茎の変化を感じ取った比呂美の身体も、効率的に精を搾り取るべく、自動的に膣を締め上げをキツくしていった。

        [つづく]


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