夏祭り


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初SSです表現足らずだったりお目を汚すかも


夏祭り



夏祭りの祭囃子が遠くで鳴っている

子供の頃眞一郎くんと逸れて泣いてたあの道
私は今歩いてる
「用があるから残りの祭を俺の分まで楽しんでおいて」と言い残し
眞一郎くんは先に家に帰ってる

「もう、いくら子供じゃないからってこの道を女の子を一人で歩かせることないでしょ」
とつい独り言を吐いてしまう

竹薮を割るかのように作られた細い道
月明かりが照らしてるとはいえ道は薄暗く竹薮の奥は真っ暗闇
肝試しなら絶好の場所
(ここはあまり変わらないなぁ)
とあの時の事を思い出しながら歩く
歩くたびに砂利が鳴る
ある程度歩くと子供がすすり泣く声が聞こえた
よく見ると朝顔の浴衣を着た女の子だ
私はその女の子に「どうしたの?大丈夫?」と声をかけた
女の子は声をかけられた事に安心したのか私に友達と逸れた事を話してくれた

「少しここでお姉さんと一緒にお話しましょうか」

私は女の子を落ち着かせる為に手ごろに座れる場所を探し隣に座らせた
「お友達は今頃あなたの事探してるよ此処で一緒に待ってあげるね」
と言うと

「いきなり走り出して行ってしまったからもう来ないよ」
と弱弱しく女の子は答えた

私がここで体験した事と重なった
(おいてかないでしんいちろうくん)
ただ怖く何度も眞一郎君の名を呪文のように言ったあの記憶
でも
「お姉さんもね昔、同じような事があったの
その時はちゃんと来てくれたから大丈夫」
私が辛い時に支えになった
手をつないで私と同じ様に片足だけを裸足にして一緒に帰ってくれたあの記憶

「ホント?」と女の子は微かな希望をすがるかの様に聞いてきた
私は「うん本当よ、ほら」と向こうから懐中電灯の光が見える方を見せた
光はどんどん近づいてくる
「お~い比呂美どこだ~」
あの人の声だ
あの時私を助けてくれたそして今はとても大切なあの人
「眞一郎君どうしたの?
先に帰ったはずなのに」
と彼に聞いた
そうすると眞一郎君は
「母さんに『暗い夜道を女性一人に歩かせるとは何事だ
あなたの大切な人でしょ?早く迎えに行きなさい』って言われて
ごめんね比呂美」
私に手で謝りつつ話した

「それはそうでしょここは暗いし
ところでその男の子はどうしたの?」

と眞一郎君の後ろに隠れてるトンボ柄の浴衣を着た男の子に目が移った

「ああ、何でも逸れた友達を探してるのを見かけてね
一緒に探そうって連れていたんだ」

「あぁ しんじくん」
と女の子がその男の子の名を呼んだ
「ひろこちゃん・・・ごめんね
いきなり走ったりして」
男の子は女の子に謝った

「ほらちゃんと探して来てくれたでしょ
よかったね」
と女の子にやさしく言った

「手を繋いで帰ろうひろこちゃん」
男の子は少し頬を赤くして女の子に手を差し伸べた
「…うんいいよ」
女の子も少し頬を赤くし男の子が差し伸べた手を握った
「ありがとうお兄さん、お姉さん」
と二人は声を揃えて私達に感謝して帰ろうとした
その時、私は二人を呼びとめ近づき二人の背丈に合わせるように屈み眞一郎君に聞こえないように囁いた
「お互いまた探しあって手を繋ぐ時はしっかりと握りなさい」
二人は不思議な顔をしつつ「うん」と頷いて帰っていく
今は判らなくてもきっと判る日が来ると信じて

「何か昔を思い出すな」
と眞一郎君は思い出すように言った
「うん、私もさっき思ってた」
と私も答えた

「ねぇ・・・あの時みたく手を繋いで帰らない?」
と私は眞一郎君に尋ねてみる
「そうだなでも片足を裸足にするのは勘弁してくれ」
と答えてくれた
自然と互いに手を握る

「なぁ、あの二人に何を言ったんだ?」
子供達と私のやり取りが気になるのか眞一郎君は尋ねてきた
「ふふふ、秘密」
私は小悪魔っぽく笑いながら答える
二人に言ったことはもう私達が行った行為だから
私達はゆっくりと家へと帰った

終わり



後書き
最後まで読んでくれてありがとう
4人のSS職人に感化されて書いてしまいました
ネタが被っていないといいけど
しかしこんなに嵌るアニメも久しぶりです
オリジナル作品はやっぱりいいなぁ
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