3倍返しの愛情


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3つめSSです今回は時期ネタ


            3倍返しの愛情

 今日は3月14日
 巷ではホワイトデーと言われる日
 男性が女性にバレンタインデーの3倍返しをしなければいけない日…らしい
 湯浅比呂美その人も例外ではなくほのかにお返しを期待していたりする

「比呂美~眞一郎君からお返しはもう貰ったの?」
 朋与がニヤケ顔しつつ朝から通算3度目の同じ質問をしてくる
(注:1回目は朝練、2回目は昼食時、3回目は部活が始まる前)
「朋与、今日は会う度にその話ね
 まだ貰ってないわよ」
 私も三度同じ様に答える

「ちょっと、恋人同士なんだからさっさっと貰いに行けばいいのに
 いくら一緒の家に住んでるからって受身過ぎない?」
 と朋与は少し急かせる様に比呂美に言い放つ

「まあ仕方ないよ、多分乃絵さんにまた振り回されてると思うし
 それが無くとも野伏君に捕まってるだろうし」
 私はほぼ確実に起きているであろう予想を朋与に答えた

 石動乃絵
 私と同じ人を好きになり、一時期は敵対し眞一郎君を賭けて本音で対峙した子
 その決着は私が勝利したのだが
 同時に良き友、良き理解者になった
 今では一緒に買い物などをするほどの仲だ

 とはいえ、確かに遅い
 心中は少々穏やかではなかったりする
 当然、この怒りは部活に矛先が行くわけで…
 部活終了後から部員達に
「今日はやけに鬼気迫る感じでしたね」と茶化されたり
「本当だよね私なんか蛇に睨まれた蛙だったわ」と恐れられたり
 と散々な言われようで怒りは溜まる一方で帰宅する

 家に帰ってからもそれは続き
 夕飯の味付けは失敗したり、
 おばさんから「今日は私一人でやるから比呂美は部屋で休んでなさい」
 と台所から追い出されてしまったりと
 ここでも怒りを蓄積する事となる

 夕食が終わり
 私は自分の部屋に学校で出た課題と予習と復習をしていた
 ふと時計を見ると22時30分を過ぎていた
「はぁ今日のこと忘れてるのかな?」
 もうここまで待たされると怒りを通り越して冷静になってくる
 そんな時コンコンとノックする音がした
「比呂美、今いいか?」
 待ち焦がれたあの人の声だ
「入ってきても大丈夫だよ」
 私は期待しつつ答え彼を部屋の入室を許可する
「お邪魔します」
 眞一郎君は私の顔を窺いつつ入ってきた
「今日はゴメンな乃絵に捕まって渡せなくって
 帰りに渡そうと思ったら三代吉に捕まってあいちゃんに行くことになって・・・」
 眞一郎君の弁明が続くが
 どうやらそれが私の怒りを再燃させたみたく

「そ ん な こ と 言 う 為 に こ こ に き た の?」

 とつい静かであるが怒りが篭った声で言い放ってしまった
(しまった!!予想してた筈なのに言ってしまった)
 気付いた時には時既に遅く
 眞一郎君は恐縮して小さくなっていた
「ゴメン
 ホントにゴメンこれでどうかご機嫌を直してください」
 眞一郎君の両手には綺麗にラッピングされた小さな小包があり
 私の前に差し出していた
 どうやら私が待ち焦がれた物のようだ
「ここで開けてもいい?」
 どうぞ、と眞一郎君は私の機嫌を窺うように答えた
 ラッピングを綺麗に外し小包を開けると瓶の中に幾つものハートの形をした飴と一枚のカードが入っていた
 カードには
『いつもありがとう
 こんな俺だけど
 これからもよろしく』
 あまりの直球な言葉なので怒りがみるみる消えていく
(もう眞一郎君は機嫌を取るの上手いんだから)
 そして私は甘えてしまう
「ねぇ一つ食べさせて」
 眞一郎君は照れつつもコルクで栓をしてある瓶を開けその中から一つピンク色のハート型の飴を取り出した
「ちょっと眼を閉じててくれないか?」
 眞一郎君が何故かそう頼んできたので不思議に思いつつも眼を閉じた
「じゃああげるから少し口を開けて」
 私は眞一郎君に言われる通りに少し口を開いて飴を貰うのを待った
 その瞬間、飴とは違う柔らかい物が私の唇を刺激した
 同時に口の中に飴が送られてきた
 え?と予想外の渡し方に私はボーっとしてしまう
「今日は本当にゴメンなこれで許してくれ
 じゃあまた明日な」
 と言い眞一郎君は赤面しつつ私の部屋を逃げる様に出て行った
(もう本当に機嫌を取るのが上手いんだから)
 時計を見るともう23時そろそろ寝る時間
 今日はいい夢が見れそうねと思いつつベットに入り寝ることにした


終わり

後書き
最後まで読んでくれてありがとう
え~本編はそろそろクライマックスですがどうなるんでしょう?
比呂美と眞一郎が結ばれるといいですね
しかし、これを書いてる時は物凄く恥ずかしかったです
妄想爆発している自分キモッ!!
他のSS職人さんの甘い話には頭が下がります
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