何が為に君は闘う

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何が為に君は闘う」(2008/09/23 (火) 16:38:25) の最新版変更点

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夜の闇が辺りを覆い隠し、視界を遮る。耳には川のせせらぎだけが語りかけてくる。 見るからに人の良さそうな好青年、クゼテッペイは現在自らが置かれた状況を未だに理解出来ないでいた。 思い出されるのはエンペラ星人との最終決戦。ヒビノミライーウルトラマンメビウスーやGUYSの仲間と一つになり、光を手にした筈だった。 しかし、気が付けば闇の中を彷徨い歩き、一人の人間の死を見せられ、この闘いの舞台にやって来ていた。 「あんなこと…許す訳にはいかない!」 最初の犠牲者、蛭川光彦のことはよく知っている。けして誉められた人物ではないが、だからといって命を奪ってよい訳がない。 医者を志したのも、GUYSに入ったのも同じ考え。大切なもの、人の命を守る為。 「こんなことがあっちゃいけないんだ!!」 殺し合いを阻止する。テッペイは強く意志を固めた。 そうと決まればまずは状況の整理からだ。現状は何一つとして満足に理解出来ないが、全ての事象は科学的に説明出来るというのがテッペイの持論。 とりあえず支給品を確認する。地図と周囲の様子からすれば、ここはH-5だろう。 食料品や参加者名簿を始めとする基本的な品の数々。これらは皆に支給されていると考えられる。 名簿に並ぶ見知った名前は彼に安堵感と不安、疑問をいっぺんに与えた。 さらにバッグの中を探っていると見慣れた道具を見つけることが出来た。 そして一枚のカード。 「…ゼットンだぁ!!」 思わず場違いな歓喜の声を上げてしまっていた。    ●    ●    ● 闇に煌めく白銀の体。分身宇宙人ガッツ星人もまた状況を未だに理解出来ないでいた。ウルトラセブン暗殺の為に地球に侵入した筈が、何故かこの殺し合いへの参加。 既にアロンとセブンを対決させ、詳細な研究データを集めた。そのデータに基づいた計画を実行する段階にまで来ていたというのに。 とにかく早くこの殺し合いを終えて任務へ戻らなければならない。殺すべき獲物を探すガッツ星人の耳に声が飛び込んでくる。 「ゼットンだぁ!!」 獲物が見つかった。ガッツ星人はそう実感した。    ●    ●    ● テッペイは自分の置かれた状況を思い出し、慌てて口を塞いだ。そして改めて手にしたカードを眺める。 紙ではない硬質な板には宇宙恐竜ゼットンの絵が刻まれていた。よく出来たトレーディングカードか何かだろうか。 「伏せろ!」 突然、声が響いたかと思うとテッペイの頭上を光弾が掠めて飛んでいった。その光弾はしっかりと命中し、対象を闇夜にはっきりと浮かばせた。 「地球人メ…ヤッテクレルジャナイカ…」 「ガッツ星人!?」    ●    ●    ● 彼がこの殺し合いに招かれたのは溝呂木の指揮する怪物、ガルベロスへと立ち向かう直前のことだった。 しかし、姫矢准は自らが置かれた状況に何の疑問も抱いていなかった。どこにいようとやるべきことなど変わらない。 姫矢はエボルトラスターを握り締めた手に力をいれた。光が自分の下にある限り、いや自分が生きている限り、贖罪は終わらない。こんな理不尽な殺し合いに苦しむ人を救えるならば自らの命など厭わない。 「ゼットンだぁ!!」 殺し合いの場には不釣り合いな程、尋常ではない声が上がった。ゼットンという単語の意味が分からないが何かが起こったのは間違いない。 姫矢は声のした方へひたすらに走った。    ●    ●    ● 「大丈夫か?」 姫矢はテッペイへ駆け寄ると優しく声をかけた。 「大丈夫です…あなたは?」 テッペイは男の持つ見慣れぬ銃に目がとまる。 「ここは俺に任せて逃げろ。あのビーストは俺が相手をする」 「そんな…あなた一人じゃ危険です! 僕も闘います!!」 「だが…」 「何ヲコソコソトシテイル!」 何やら落ち着かない二人へガッツ星人は怪光線を放つ。慌てて回避すると先程まで二人のいた場所に火花が散った。 「くっ…だったらせめて下がっていろ!」 姫矢は懐からエボルトラスターを取り出す。あまり人前で変身はしたくなかったがしかたがない。勢いよく鞘から抜き出して空高く掲げた。 溢れ出る光にその身を包み、男は姿を変えた。ウルトラマンへと。    ●    ●    ● 「…ウルトラマン?」 その場にいる者全てが驚きを受けた。 テッペイはこれまでに見たこともないウルトラマンの、ガッツ星人はセブンではない戦士の姿に。 そして姫矢は予想よりも一回り小さなサイズに変身していたことに。 だが驚きもそう永くは続かない。銀色の戦士、ウルトラマンネクサス・アンファンスはガッツ星人へと突進した。 「無闇に向かっちゃ駄目だ!」 テッペイの言葉は遅かった。アンファンスが殴りかかったと同時にガッツ星人は二人に分身した。 (何…?) 生じた隙をつき、ガッツ星人は怪光線をアンファンスへと浴びせる。 アンファンスは反撃を試みるも増え続ける分身相手に悲しく空を切るのみ。 (なんとかしないと…) テッペイは冷静に状況を分析していた。分身宇宙人ガッツ星人。その名の通り変幻自在な分身能力や瞬間移動を駆使して闘う頭脳派。 過去の記録ではウルトラセブンも敗れている。如何にウルトラマンが強いとはいえ、ガッツ星人の闘い方に付き合っていてはエネルギーがもたない。 「こうなったら…」 テッペイはデイパックからある物を取り出す。 メモリーディスプレイにマケット怪獣ウィンダム。通信は出来ないようだが、このような非常時のお守りとしては充分だ。 「頼むぞ。ウィンダム」 ーーーREALISEーーー 鳴り響く電子音声と共に機械質の勇士が降り立った。いつもと変わらぬ勇姿、普段よりも小さいことを除けば。 テッペイも戸惑いを隠せないが突然の乱入に驚いているのは向こうも同じ。 テッペイはあくまでも冷静にガッツ星人を分析していく。 分身は全部で8人。だがその中には必ず叩くべき本体がいる。 「ウィンダム。相手の首を狙え!」 ウィンダムの頭部から放たれたレーザーがガッツ星人の首を狙い撃つ。 (…なる程) 姫矢はテッペイの意図を理解した。参加者は首輪が永久なる闇をもたらすことをこの目で見ている。だから首輪への攻撃には少なからず反応する筈だ。生きている本体ならば。 (…そこか!) 首輪への攻撃が始まったや否や動揺した者を姫矢は見逃さなかった。光の小刃を頭部へ投げつける。 「クッ…」 それは紛れもなく本体だった。分身が解け、その一人へと収束していく。 「オボエテイロ…」 ガッツ星人はたまらずに敗走を始める。 「待て!…?」 それと同時にウィンダムは消え、姫矢の変身も解けていた。    ●    ●    ● 「正直、助かった…ありがとう」 「いえ、こちらこそ。殺し合いに乗っていない人と出会えて安心しました」 闘いが終わり、二人は自己紹介も程ほどに近くの廃墟に移動した。 激しい戦闘による音を聞いて、誰かまた殺し合いに乗った者がやって来てはたまらない。 二人は建物に入ってすぐの広間で各々の状況と情報を交換し合った。 最初こそテッペイも、見慣れないウルトラマンらしき姿に変身した青年、姫矢准を多少警戒もしていたが、見知らぬ人を躊躇うことなく助ける姿に自分の良く知るウルトラマンのイメージがすぐに結びついた。 「…でも多少陰がある気もするかな?」 「…何か?」 「いや! ただの独り言です」 姫矢とて不思議だった。異形の姿に変身する人間を目の当たりにし、冷静でいられる人はそう多くない。 だがあえて深くは尋ねないことにした。どうせ贖罪の為に滅ぶ身。必要以上に交流を深めることはない。 「それで…孤門一輝さんが友好的で溝呂木眞也さんが危険人物なんですね?」 「ああ、そちらの話ではヒビノミライ、ウルトラマンヒカリ、ザムシャー、アマガイコノミ、ゾフィー、アストラが友好的でエンペラ星人、メフィラス星人、ガッツ星人、ナックル星人、テンペラー星人、マグマ星人が危険だったな」 情報を交換し合った二人はテッペイの提案で研究所に向かうことにした。 闇をもたらす首輪について少しでも何か分かるかもしれない。    ●    ●    ● ガッツ星人は自分の甘さを痛感していた。地球にウルトラセブン以上の脅威など存在しないと決めつけていた。 だが現実にはどうだ? セブン以外にも未知の戦士がいた上に無力だと考えていた地球人すら怪獣を操り、闘いを挑んできた。 「消サナケレバ…」 この場から脱出するのと同時に自らの計画に支障をきたし得る存在を潰さなければならない。 ガッツ星人はそう胸に誓った。 【ガッツ星人@ウルトラセブン】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:H-5 廃墟】 [時間軸]:アロン戦終了後 [状態]:頭部に軽いダメージ、1時間能力使用不可 [装備]:無し [道具]:基本支給品、ランダム支給品(1~3) [思考・状況] 基本行動方針:優勝して脱出する。 1:地球征服の為、ウルトラセブンとそれに準ずる力の持ち主を優先的に始末する。 ※まだ名簿を見ていないのでウルトラセブン(諸星ダン)が参加していることを知りません。 【クゼテッペイ@ウルトラマンメビウス】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:I-5 廃墟】 [時間軸]:エンペラ星人戦終了後 [状態]:健康、ウィンダム1時間使用不可 [装備]:メモリーディスプレイ、マケット怪獣ウィンダム [道具]:基本支給品、バトルナイザー拡張カード(宇宙恐竜ゼットン) [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを阻止し、脱出する。 1:研究所へ向かいつつ考察を行う 2:友好的な人物との合流。危険人物を警戒。 3:死んだ筈のザムシャー、エンペラ星人の名前に疑問。 4:リアライズしたウィンダムが小さかったことに疑問。 【姫矢准@ウルトラマンネクサス】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:I-5 廃墟】 [時間軸]:ガルベロス戦開始直前 [状態]:健康、ウルトラマンネクサスに1時間変身不可 [装備]:ネクサスの光、エボルトラスター、ブラストショット [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを阻止する。 1:テッペイと共に研究所へ向かいつつ殺し合いを阻止する。自身がどうなろうと厭わない。 2:変身が途中で解けたこと、2m程度にしかなれなかったことに疑問。 |002:[[じゃんけんぽん!]]|投下順|004:[[君だけを守りたい]]| |002:[[じゃんけんぽん!]]|時系列順|004:[[君だけを守りたい]]| |初登場|[[ガッツ星人]]|| |初登場|[[クゼテッペイ]]|| |初登場|[[姫矢准]]||
夜の闇が辺りを覆い隠し、視界を遮る。耳には川のせせらぎだけが語りかけてくる。 見るからに人の良さそうな好青年、クゼテッペイは現在自らが置かれた状況を未だに理解出来ないでいた。 思い出されるのはエンペラ星人との最終決戦。ヒビノミライーウルトラマンメビウスーやGUYSの仲間と一つになり、光を手にした筈だった。 しかし、気が付けば闇の中を彷徨い歩き、一人の人間の死を見せられ、この闘いの舞台にやって来ていた。 「あんなこと…許す訳にはいかない!」 最初の犠牲者、蛭川光彦のことはよく知っている。けして誉められた人物ではないが、だからといって命を奪ってよい訳がない。 医者を志したのも、GUYSに入ったのも同じ考え。大切なもの、人の命を守る為。 「こんなことがあっちゃいけないんだ!!」 殺し合いを阻止する。テッペイは強く意志を固めた。 そうと決まればまずは状況の整理からだ。現状は何一つとして満足に理解出来ないが、全ての事象は科学的に説明出来るというのがテッペイの持論。 とりあえず支給品を確認する。地図と周囲の様子からすれば、ここはH-5だろう。 食料品や参加者名簿を始めとする基本的な品の数々。これらは皆に支給されていると考えられる。 名簿に並ぶ見知った名前は彼に安堵感と不安、疑問をいっぺんに与えた。 さらにバッグの中を探っていると見慣れた道具を見つけることが出来た。 そして一枚のカード。 「…ゼットンだぁ!!」 思わず場違いな歓喜の声を上げてしまっていた。    ●    ●    ● 闇に煌めく白銀の体。分身宇宙人ガッツ星人もまた状況を未だに理解出来ないでいた。ウルトラセブン暗殺の為に地球に侵入した筈が、何故かこの殺し合いへの参加。 既にアロンとセブンを対決させ、詳細な研究データを集めた。そのデータに基づいた計画を実行する段階にまで来ていたというのに。 とにかく早くこの殺し合いを終えて任務へ戻らなければならない。殺すべき獲物を探すガッツ星人の耳に声が飛び込んでくる。 「ゼットンだぁ!!」 獲物が見つかった。ガッツ星人はそう実感した。    ●    ●    ● テッペイは自分の置かれた状況を思い出し、慌てて口を塞いだ。そして改めて手にしたカードを眺める。 紙ではない硬質な板には宇宙恐竜ゼットンの絵が刻まれていた。よく出来たトレーディングカードか何かだろうか。 「伏せろ!」 突然、声が響いたかと思うとテッペイの頭上を光弾が掠めて飛んでいった。その光弾はしっかりと命中し、対象を闇夜にはっきりと浮かばせた。 「地球人メ…ヤッテクレルジャナイカ…」 「ガッツ星人!?」    ●    ●    ● 彼がこの殺し合いに招かれたのは溝呂木の指揮する怪物、ガルベロスへと立ち向かう直前のことだった。 しかし、姫矢准は自らが置かれた状況に何の疑問も抱いていなかった。どこにいようとやるべきことなど変わらない。 姫矢はエボルトラスターを握り締めた手に力をいれた。光が自分の下にある限り、いや自分が生きている限り、贖罪は終わらない。こんな理不尽な殺し合いに苦しむ人を救えるならば自らの命など厭わない。 「ゼットンだぁ!!」 殺し合いの場には不釣り合いな程、尋常ではない声が上がった。ゼットンという単語の意味が分からないが何かが起こったのは間違いない。 姫矢は声のした方へひたすらに走った。    ●    ●    ● 「大丈夫か?」 姫矢はテッペイへ駆け寄ると優しく声をかけた。 「大丈夫です…あなたは?」 テッペイは男の持つ見慣れぬ銃に目がとまる。 「ここは俺に任せて逃げろ。あのビーストは俺が相手をする」 「そんな…あなた一人じゃ危険です! 僕も闘います!!」 「だが…」 「何ヲコソコソトシテイル!」 何やら落ち着かない二人へガッツ星人は怪光線を放つ。慌てて回避すると先程まで二人のいた場所に火花が散った。 「くっ…だったらせめて下がっていろ!」 姫矢は懐からエボルトラスターを取り出す。あまり人前で変身はしたくなかったがしかたがない。勢いよく鞘から抜き出して空高く掲げた。 溢れ出る光にその身を包み、男は姿を変えた。ウルトラマンへと。    ●    ●    ● 「…ウルトラマン?」 その場にいる者全てが驚きを受けた。 テッペイはこれまでに見たこともないウルトラマンの、ガッツ星人はセブンではない戦士の姿に。 そして姫矢は予想よりも一回り小さなサイズに変身していたことに。 だが驚きもそう永くは続かない。銀色の戦士、ウルトラマンネクサス・アンファンスはガッツ星人へと突進した。 「無闇に向かっちゃ駄目だ!」 テッペイの言葉は遅かった。アンファンスが殴りかかったと同時にガッツ星人は二人に分身した。 (何…?) 生じた隙をつき、ガッツ星人は怪光線をアンファンスへと浴びせる。 アンファンスは反撃を試みるも増え続ける分身相手に悲しく空を切るのみ。 (なんとかしないと…) テッペイは冷静に状況を分析していた。分身宇宙人ガッツ星人。その名の通り変幻自在な分身能力や瞬間移動を駆使して闘う頭脳派。 過去の記録ではウルトラセブンも敗れている。如何にウルトラマンが強いとはいえ、ガッツ星人の闘い方に付き合っていてはエネルギーがもたない。 「こうなったら…」 テッペイはデイパックからある物を取り出す。 メモリーディスプレイにマケット怪獣ウィンダム。通信は出来ないようだが、このような非常時のお守りとしては充分だ。 「頼むぞ。ウィンダム」 ーーーREALISEーーー 鳴り響く電子音声と共に機械質の勇士が降り立った。いつもと変わらぬ勇姿、普段よりも小さいことを除けば。 テッペイも戸惑いを隠せないが突然の乱入に驚いているのは向こうも同じ。 テッペイはあくまでも冷静にガッツ星人を分析していく。 分身は全部で8人。だがその中には必ず叩くべき本体がいる。 「ウィンダム。相手の首を狙え!」 ウィンダムの頭部から放たれたレーザーがガッツ星人の首を狙い撃つ。 (…なる程) 姫矢はテッペイの意図を理解した。参加者は首輪が永久なる闇をもたらすことをこの目で見ている。だから首輪への攻撃には少なからず反応する筈だ。生きている本体ならば。 (…そこか!) 首輪への攻撃が始まったや否や動揺した者を姫矢は見逃さなかった。光の小刃を頭部へ投げつける。 「クッ…」 それは紛れもなく本体だった。分身が解け、その一人へと収束していく。 「オボエテイロ…」 ガッツ星人はたまらずに敗走を始める。 「待て!…?」 それと同時にウィンダムは消え、姫矢の変身も解けていた。    ●    ●    ● 「正直、助かった…ありがとう」 「いえ、こちらこそ。殺し合いに乗っていない人と出会えて安心しました」 闘いが終わり、二人は自己紹介も程ほどに近くの廃墟に移動した。 激しい戦闘による音を聞いて、誰かまた殺し合いに乗った者がやって来てはたまらない。 二人は建物に入ってすぐの広間で各々の状況と情報を交換し合った。 最初こそテッペイも、見慣れないウルトラマンらしき姿に変身した青年、姫矢准を多少警戒もしていたが、見知らぬ人を躊躇うことなく助ける姿に自分の良く知るウルトラマンのイメージがすぐに結びついた。 「…でも多少陰がある気もするかな?」 「…何か?」 「いや! ただの独り言です」 姫矢とて不思議だった。異形の姿に変身する人間を目の当たりにし、冷静でいられる人はそう多くない。 だがあえて深くは尋ねないことにした。どうせ贖罪の為に滅ぶ身。必要以上に交流を深めることはない。 「それで…孤門一輝さんが友好的で溝呂木眞也さんが危険人物なんですね?」 「ああ、そちらの話ではヒビノミライ、ウルトラマンヒカリ、ザムシャー、アマガイコノミ、ゾフィー、アストラが友好的でエンペラ星人、メフィラス星人、ガッツ星人、ナックル星人、テンペラー星人、マグマ星人が危険だったな」 情報を交換し合った二人はテッペイの提案で研究所に向かうことにした。 闇をもたらす首輪について少しでも何か分かるかもしれない。    ●    ●    ● ガッツ星人は自分の甘さを痛感していた。地球にウルトラセブン以上の脅威など存在しないと決めつけていた。 だが現実にはどうだ? セブン以外にも未知の戦士がいた上に無力だと考えていた地球人すら怪獣を操り、闘いを挑んできた。 「消サナケレバ…」 この場から脱出するのと同時に自らの計画に支障をきたし得る存在を潰さなければならない。 ガッツ星人はそう胸に誓った。 【ガッツ星人@ウルトラセブン】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:H-5】 [時間軸]:アロン戦終了後 [状態]:頭部に軽いダメージ、1時間能力使用不可 [装備]:無し [道具]:基本支給品、ランダム支給品(1~3) [思考・状況] 基本行動方針:優勝して脱出する。 1:地球征服の為、ウルトラセブンとそれに準ずる力の持ち主を優先的に始末する。 ※まだ名簿を見ていないのでウルトラセブン(諸星ダン)が参加していることを知りません。 【クゼテッペイ@ウルトラマンメビウス】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:I-5 廃墟】 [時間軸]:エンペラ星人戦終了後 [状態]:健康、ウィンダム1時間使用不可 [装備]:メモリーディスプレイ、マケット怪獣ウィンダム [道具]:基本支給品、バトルナイザー拡張カード(宇宙恐竜ゼットン) [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを阻止し、脱出する。 1:研究所へ向かいつつ考察を行う 2:友好的な人物との合流。危険人物を警戒。 3:死んだ筈のザムシャー、エンペラ星人の名前に疑問。 4:リアライズしたウィンダムが小さかったことに疑問。 【姫矢准@ウルトラマンネクサス】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:I-5 廃墟】 [時間軸]:ガルベロス戦開始直前 [状態]:健康、ウルトラマンネクサスに1時間変身不可 [装備]:ネクサスの光、エボルトラスター、ブラストショット [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを阻止する。 1:テッペイと共に研究所へ向かいつつ殺し合いを阻止する。自身がどうなろうと厭わない。 2:変身が途中で解けたこと、2m程度にしかなれなかったことに疑問。 |002:[[じゃんけんぽん!]]|投下順|004:[[君だけを守りたい]]| |002:[[じゃんけんぽん!]]|時系列順|004:[[君だけを守りたい]]| |初登場|[[ガッツ星人]]|| |初登場|[[クゼテッペイ]]|| |初登場|[[姫矢准]]||

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