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&font(green){puiBLOGo0} 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 09:19:39.10 ID:puiBLOGo0 女「……申し訳ありませんご主人さま、また上がってしまっているようです」 男「ニ連続天和だと!? 積みやだったな!」 パンパン 女「ご主人さま……滅多なことをおっしゃられますとこのグロックは引き金が軽くて死にたくなるほどですのでお気をつけて……」 男「お前何者だよ」 打つ撃つ鬱メイド こうですかわかりません>< 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:16:36.26 ID:puiBLOGo0 女「……」 男「なぁ、たしかにコロッケにはキャベツの千切りも必要だと思うけどさ。その量はおかしいだろ」 女「あぁ……申し訳ありません。単純作業に没頭してしまうタチなもので」 男「というより包丁が好きなだけだろ」 女「どうして……おわかりに?」 男「薄ら笑いを浮かべながら大量にキャベツの千切りを作られたら誰にでもわかるよ」 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:18:55.15 ID:puiBLOGo0 男「うーい、たらいまー」 女「お帰りなさいませ……ご主人さま、お酒くさいです……」 男「男にはなぁー、付き合いってもんがあるんらー。ひっく」 女「申し訳ありませんが、お医者に止められているもので……アルコール臭が消えるまでお外でお待ちください」 バタン 男「俺、なんでメイドから締め出されてるんだろう」 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:24:19.87 ID:puiBLOGo0 男「おーい、ロープってどこだっけ」 女「ご主人さま……何か思いつめていらしたんですか」 男「お前が考えているような用途に使わないから、どこにあるか教えろ」 女「納戸の上の棚です……なんでしたら取ってまいりますが」 男「いや、いい」 女「……そうですか。私のような役立たずはご用を言い付かることもできないのですね」 男「納戸で首をくくられても困るからな」 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:35:06.58 ID:puiBLOGo0 男「そういえばお前の部屋ってちゃんと片付いてんのか?」 女「……」 男「明らかにマズイという顔をするなよ。雇用主としてチェックさせてもらおうか」 女「ぷ、プライバシーというものがありますから……」 男「十分間待ってやる」 女「十分だけですか……」 男「……どんだけ散らかってるんだよ」 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:40:04.12 ID:puiBLOGo0 男「終わったかー?」 女「あ、あと五分……」 男「お前それ何回目だよ。もういい。入るぞ」 女「だ、だめ……」 男「うは、なんだこりゃ。片付いてないというか散らかってるというか汚いというか……ゴミ多すぎだろ」 女「メイドなのに掃除もできないのかと思われましたか。えぇその通りですよ……ふふ、死んでやる。ふふふふふ」 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:42:28.49 ID:puiBLOGo0 男「あー、ほらほら、手伝ってやるから片付けよう」 女「……」 男「えーと、これは要らないな」 女「それは……要るモノです」 男「ん、そうか。えーと……これは要らないな」 女「それもです……」 男「おーけー。とりあえずお前は外で待ってろ」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:44:58.31 ID:puiBLOGo0 男「大体こんなもんか」 女「……ご主人さまは鬼ですか。悪魔ですか。ひどいです」 男「お前の部屋、ほぼゴミしかなかったんだが」 女「ご主人さまのようなお人には、人から不要物扱いされるモノの気持ちがわからないのです……」 男「意味がよくわからんが」 女「そうですね……ゴミを捨てるというのなら、まず私を捨ててください。片付きますよ……ふふ。」 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:48:14.69 ID:puiBLOGo0 男「えーと、怒ってるのか?」 女「私などがご主人さまに……とんでもございません」 男「あー、たしかにお前にとっては必要なモノもあったのかもしれないな。すまん」 女「いいんです……もう。どうでも……」 男「ちょ、泣くことないだろう。おい、どこ行くんだよ」 女「お暇を頂戴したいと思います……失礼します」 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:51:37.54 ID:puiBLOGo0 男「本気で出て行く気か?」 女「……」 男「行くあてはあるのか?」 女「ご主人さまには関係ありません……」 男「身寄りも無いだろうに。どこに行くつもりだよ」 女「いずれ捨てられるのでしたら早いうちに自分を諦めようかと思いまして」 男「……これでお前が電車を止めたりでもしたら俺のせいってことか」 女「さぁ、どうでしょう……マスコミが決めることではないでしょうか」 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:55:16.93 ID:puiBLOGo0 男「わかった。了解。俺の負け。勝手にお前の部屋をかき回して悪かった。頼むからここに居てくれ」 女「……」 男「ダメ?」 女「三色昼寝付きで永久就職させていただけるのでしたら」 男「現状とどこが違うのかわからんが、約束する」 女「はぁ……鈍い主人を持つとメイドは憂鬱です」 男「まぁまぁ。いいから片付けの続きやるぞ。ほら、要るモノあるならちゃんとわけろよ」 女「はい、ご主人さま……」 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 15:59:38.02 ID:puiBLOGo0 男「それにしても、趣味がモデルガンの女の子ってあんまり知らないな」 女「……モデルガンなら、そうでしょうね」 男「不穏当な発言だけど詮索しないのが雇用主の気遣いだと思え」 女「我が屋敷のセキュリティは万全です……ただ9ミリだと即死しかねる為に自殺には適さないという難点が」 男「あーあー。きこえなーい」 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 16:16:35.87 ID:puiBLOGo0 &font(blue){>>287}討つメイド 女「……それで隠れたつもりですか」 女「全く……手間をかけさせますね」 女「大人しく……死になさい」 バシッ 男「なぁ……新聞紙じゃなくて殺虫剤とか使えばいいじゃないか」 女「私の手はもう汚れておりますので……」 男「いや、そういうことじゃなくてさ」 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 18:27:34.24 ID:puiBLOGo0 カーテンから洩れる光で目が覚めた。時計を見るとまだ七時過ぎ。今日は休日なので昼 過ぎまで寝倒してやろうかと思っていたのだが、お日様は許してくれないらしい。仕方な くベッドから体を起してリビングに向かった。  もしかしたら朝食が用意してあるかもしれないと思ったが、彼女にそんな期待をするの は間違いだった。  テレビの画面は砂嵐のまま、リビングのソファに座りどこを見るでもなくぼぅっとして いる彼女に声をかける。 「おはよう」 「……今日はお休みだったと記憶しておりますが」 「まぁね。だからって別に起きたらいけないか?」  彼女は憂鬱そうな顔をしながらキッチンへ向かう。コーヒーを淹れるのがそんなに面倒 なのだろうか。 「ちょっと濃い目にしてくれよ」  後姿に声をかけるが、聞こえていないのかそれとも聞こえていないフリをしているだけ なのか、返事は無かった。  しばらくすると彼女がカップを運んできた。辺りに香ばしい匂いが立ち込める。  これだけは覚えてくれ、と彼女に教え込んだ甲斐があった。だがまぁ、彼女はどうもこ ういう面倒くさいことは好きではないらしい。  コーヒーを淹れさせるだけのことで、どうして主人の俺がこんなに申し訳ない気持ちに ならないといけないのだろう。  俺がその香りを楽しみながらも何だか複雑な気持ちに浸っていると、珍しく彼女も隣に 腰掛けた。 「あれ、お前も飲むんだな」 「……たまにはご主人さまのお相伴をしようかと思ったのですが、やはり私なんかと差し 向かいでモーニングコーヒーを飲むのはご迷惑でしたか。申し訳ありませんでした。すぐ に片付けますので」  口を挟む隙も見せずに彼女は自分のカップを持ってキッチンに戻る。きっとその無表情 な顔のまま、淹れたてのコーヒーを惜しげもなく流しに捨ててしまうだろう。  俺は慌てて立ち上がって彼女を追いかける。 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/22(火) 18:28:21.36 ID:puiBLOGo0 「ストップ。すとーっぷ! いいから。もったいないことすんな。ほら、向こうで一緒に 飲もうぜ」 「……わかりました」  危うい所でコーヒーを助け出し、彼女を再び隣に座らせる。 「うーん、けっこう上達したじゃないか。おいしいよ」 「あ、ありがとう……ございます」  お、今のは喜んだ顔だな。俺も上達したもんだ。  何がって?  彼女の表情の見分け方、だ。  ちなみに一番見分けづらいのは、彼女の悲しい顔。何故なら、ほとんどいつも、彼女は その愁いを湛えた表情を崩さないから。 「あの……私の顔に何かついておりますでしょうか」 「んあ? あぁ、何でもない。すまん」  あまり見つめすぎると嫌がるのは誰でもそうだろうが、彼女の場合はその許容時間が少 し短い。それもまた個性だと思えるようになったのは、俺の人生修養に役立っていること だろう。たぶん。 「さて、せっかくの休日だし、どっか出かけるか」 「ではお仕度のお手伝いを……」 「自分でやるからいい。つーか、お前も着替えて来い。出かけるぞ」 「……私も、ですか?」  今度は驚いた顔、だと思うけど少し自信が無いな。嫌がってるのか? 「無理強いはしないけど」 「……」  俯いてしまった。どうやら嫌だったようだ。 「……あまり人の多い場所でなければお供いたしますが」 「ん? そ、そうか。じゃあ海でも見に行くか?」 「……はい」  これは予想外の展開。どうやら今日は珍しいことが続く日のようだ。早起きするとイイ コトがあるという諺はあながち間違いでもないのかもしれない。  俺は部屋に戻って着替えながら、デートのプランを大急ぎで考え始めた。

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