腹式呼吸

腹式発声

メリット
1.大量の息を吸えるようになるのでロングトーンを歌いやすくなる。
2.息を深く吸い込むことで安定した声になる。
3.お腹の感覚一つで吹く息の量を細かく調整でき、歌に強弱をつけやすくなる。
4.息を吸う音が小さくなる。
5.一瞬で息を吸える。

まず胸式(きょう式)呼吸(肩を上下する呼吸)から腹式呼吸に変えます。
1.お腹に手のひらをあてて、鼻で呼吸し膨らみ凹みを確認し感覚を憶えます。
2.1と同じ動作をして鼻で息を吸い1フレーズ歌ってみてお腹の凹みを確認します。
3.最初だけ鼻から息を吸い歌いだし、後は普段通りの呼吸で手のひらをお腹にあて
  歌い上記の感覚が出来ているか確認し、出来ていれば腹式呼吸の完成です。
1~3は1時間もかからずすぐにできる事です。
腹式呼吸が出来るようになれば喉に力が入らなくなり、力を入れずとも自然に声が
大きくなり音圧が上がります。
ここで注意しなければいけない事は、高い声も以前より出易くなりますが、いきなり
キツメの高音曲は避け、歌いやすい歌から徐々に練習して行かないと元の喉声に
戻ってしまい普段腹式が出来ていて腹声になっていても、高音になるにつれ
胸式呼吸に変り、喉声になるという変な癖がついてしまうので注意しましょう。
こうなったら癖を無くすのに初歩からやり直しても相当な時間を要する事になります。
意識せず腹式で歌えるようになるには人それぞれで、短い人は1週間もしない内
長い人は半年以上など様々です。
喉声を直すのにも役に立ちます。


お腹に力をガチガチに入れたら楽に歌えた!きっと腹式だ!てのは大抵勘違いです。
お腹をゴムのように柔らかく使ってください。



【腹式呼吸への過信?】
次のような意見、以外と多くないですか?
「上手く歌えない原因は腹式呼吸が出来ていないから」
確かに腹式呼吸は多くの歌唱テクニックを支えています。
呼吸は発声に常時関係し続ける訳ですから重要な要素であることは当然なのですが、呼吸のみで発声の全てがまかなわれている訳ではありません。
声帯の使い方や共鳴腔の効率を変えるなど、呼吸以外にも行わなくてはならない作業が沢山あります。
発声にはこれらを全て同時に行うバランスの良さが要求されるのです。
その中のどれか一部分だけを抜き出し、鍛えさせたからといって効率よく上達することはありません。
呼吸に大きな問題を抱えている人は呼吸を鍛える必要がありますし、声帯の使い方に問題のある人はそこを鍛えます。
個人により上達の妨げとなる場所は違う訳ですから、それぞれに合ったトレーニング方法が要求されるのです。
にもかかわらず、何もかも腹式呼吸が出来ていないせいにするのはどうか?と思います。

例えば「腹式呼吸さえ身に付ければ高い声は出せる」これは明らかに誤った認識です。
先程申し上げたように、呼吸は発声に常時関係し続ける訳ですから呼吸を無視することは出来ませんが、声の高低をつかさどる場所はあくまで声帯です。
声帯の使い方なくしてスムースな高音発声など望めないでしょう。

ttp://www.daisakuvoice.com/10index.html
DAISAKU先生のページより

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最終更新:2007年09月09日 20:03
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