簡単な音源(VSTi)のについて
作成するに当たって、まずは音源の基本モデルとなるシンセサイザーの構成について記載する。
次に作成する音源(VSTi)について記載する。
なお、ここに記載している内容はシンセサイザーの用語(オシレーター、フィルター等)と三角関数についてある程度の知識があることを前提としている。
また、ここで作成するVSTiサンプルのソースコードは
ここにある
シンセサイザーの構成
シンセサイザーの構成というと下記の図のようなシンセサイザーの音作りに関する部位がよくピックアップされる
実際にシンセサイザー(VSTi)を作成する際には上記のような音声信号に直接かかわる部位だけでなく、MIDIやオシレータ、パラメータを制御するさまざまなコントローラーが必要となる。(下記の図は参考例)
部位 |
説明 |
MIDI Controller |
鍵盤やピッチベンド等からのMIDIメッセージの振り分けを行う。 例:MIDI Note Onメッセージ→VoiceControllerへ転送、MIDI CC 74(ブライトネス)メッセージ→Parameter Controllerへ転送 など |
Voice Controller |
MIDI Note Onメッセージにより停止中のオシレーターを発音させたり、MIDI Note Offメッセージにより発音中のオシレータを停止させる。 |
Parameter Controller |
フィルタのカットオフ周波数の変更や、アンプリファイアのEnvelope Generatorの変更を行う |
Mixer |
各Voice(Oscillator、Filter、Amplifierを1つにしたもの)からの出力を加算し、出力する |
また、上記のすべての機能をVSTiで実装する必要はない。
VSTiが処理を担当する部分、ホストアプリケーションが処理を担当する部分を示すと下記の図のようになる。
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最終更新:2011年04月14日 00:40