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―貴方に逃げ場は無い
歪んだ笑みを浮かべ、刃先を鈍く輝かせる少女。
―ここは出口の無いクノッソス
囁く様に、静かに喋る。
―糸も、息も、全てが断ち切られるラビュリントス
暗闇、自分がどこに居るのかすら分からないような暗闇。
「っていうのはどうでしょうか!」
 ・・・なんて事は無く、ここは少し豪華なだけのテラス。
迷宮などではないし、刃先はおろか刃物自体が無い、当然だろう。
語る少女も、むしろ純粋な笑みを浮かべ、ハイテンション。
「・・・訳が分からないんだが」
 ・・・対して、聞く男は呆れ顔。
「えー、言ってみたいじゃないですか。そういうの」
傍から見れば子供の会話のようだが、一応ネクロノミコンという大組織の命運を握る二人・・・というか、トップの二人である。
「ていうか・・・言う機会無いだろ」
「きっとあります!あるはずです!あるとおもいます・・・!」
「相当無さそうだと思ってるのは分かった。」
自信の無さそうな返答に、楽しげに追い討ちを掛ける
「あるって言ってるじゃないですかー・・・」
「それ以前に相当矛盾してただろ、設定もよく分からないし、大体迷宮自体が無いだろうに」
「うぅ・・・そんなに言わなくても・・・」
容赦ないツッコミに、妙に高かったテンションも落ちる。
「・・・とりあえず、一つだけツッコミ入れて良いか?」
「もう既に言われまくった気がします・・・」
楽しげに少し間を置いて、
「どう考えても悪役の台詞だよな」
恐らく一番痛いであろう必殺技を放つ。
「・・・練り直しておきます」
しばらくの硬直の後、負けを認める。と、言うよりは、リベンジを宣言。
「いや、練り直さんでも良いけどな」

―――冷めた紅茶、綺麗な角砂糖と、小さな幸せの時間。