発掘作業工程(調査方法)

調査に用いる座標は国土交通省公示、世界測地系に基づく国土座標第Ⅲ系に準拠する。

レベルは海抜高を示す。

遺構の略号記号は以下の通りとする。

柵:SA  建物:SB  溝:SD 竪穴建物:SI  土坑・貯蔵穴・落とし穴:SK  炉・かまど:SL

柱穴:SP  埋設施設:ST  遺物集積:SU  自然流路:NR  トレンチ:T  その他:SX

土層や遺構埋土の色調は1995年版「新版標準土色帖」小山正忠・竹原秀雄編著を参考にした。

遺物略図記号

石器:I 縄文土器:J 弥生土器:Y 須恵器:S 土師器及び土師質土器:H

陶器:T 磁器:G 鉄器:F 木製品:W その他の遺物は個別名称を付ける。


遺構及び出土遺物の記録は原則トータルステーションと電子平板を使い行う。
ただし詳細な図面が必要な場合は、手実測を行う。また遺物集積遺構の場合は
デジタルカメラでの写真測量を行う。

出土遺物は基本的に全点ドットを用いて取り上げる。(攪乱土と客土の場合は除く)

土層断面図の作成は従来のオートレベルとスタッフを用いる方法と水糸とコンベックスを用いる方法を基本とする。ただし2m以上のトレンチや作業上危険と判断される場合はトータルステーションを用いて作図を行う。

調査に用いる土壌の種類
粘 土:紐状にして曲がるもの。
シルト:紐状に出来るが曲がらないもの。
粘質土:紐状にならないが、粘りがあるもの。
微 砂:砂粒を目視できす、紐にならないもの。
砂 粒:手の平で粒の感触が分かるもの。
粗 砂:1㎜大以上の砂粒。
混入物:炭・灰・焼土・腐植物など。また単一層からの混ざったもの。

写真は35㎜カメラ(カラーリバーサルファイル・カラーネガファイル)を基本とし必要に応じて35㎜白黒・6×7判(カラー・白黒)での撮影を行う。
デジタルカメラはスナップ写真として撮影する。報告書に用いる場合は1200万画素
以上のデジタルカメラを使用しRAWファイルで撮影を行う。

 

 

 

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最終更新:2007年09月07日 13:55