Microsoft SharePointは2種類のプロダクトから構成されている。
SharePointファミリー
Windows SharePoint Services (WSS)
Windows SharePoint Services(
WSS)は、
Windows Serverに無償で追加できるアドオンである。WSSはHTTPとHTTPSをベースとして、ドキュメントの編集やバージョンの管理、またWikiやブログといったコラボレーションのための基盤を提供する。また、エンドユーザー向けの機能として、ワークフローやToDoリスト、アラート、電子会議室などの機能を持ったWebパーツと呼ばれるコンポーネントがあり、SharePointのページに組み込んで使用される。WSS 3.0はASP.NET 2.0を基盤として実装されている。WSSは以前は「SharePoint Team Services」と呼ばれていた。
SharePointが標準で持っているワークフローは、3段階のワークフローしかない。ほかの機能を持ったワークフローが必要な場合は、SharePoint DesignerやVisual Studioを使って開発することになる。WSS3.0におけるワークフローの主な制限は、ASP.NETで作成したページの代わりにInfoPath 2007を使用してフォームを作成できないということである。
Microsoft Office SharePoint Server 2007 (MOSS 2007)
Microsoft Office SharePoint Server (
MOSS) は、有償の
Microsoft Officeサーバースイートである。MOSSはWSSの上で構築され、さらに多くの機能が追加されている。たとえばより詳細なドキュメント管理や
エンタープライズサーチの機能、ナビゲーション、
RSSのサポート、Microsoft Content Management Serverの後継として引き継いだ機能などである。MOSSのEnterprise Editionでは、Excelサービスやビジネスデータカタログなど、
ビジネスインテリジェンスの機能も含まれている。また、Microsoft Project Serverと連携してプロジェクトマネジメントを可能にしたり、PowerPointのスライドライブラリの機能が追加されるなど、特定のアプリケーションコンポーネントをインストールすることによってMicrosoft Officeの各製品と統合された環境が提供される。
Microsoft Search Server
Microsoft Search Serverは2008年3月に「Search Server 2008」として公開された。同時に無償で使用できる「Search Server Express 2008」も公開されている。Expressエディションの機能は有償版と比べてもインデックスの作成数などに制限は設けられていないが、スタンドアロンの利用に制限されていて、クラスタにスケールアウトすることができない。
Microsoft SharePoint Designer
最終更新:2009年06月08日 09:56