「~第七話~《15の災難》」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「~第七話~《15の災難》」(2011/11/30 (水) 22:33:30) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
サイパンは容姿端麗のわりにマニアックな一面を持っている。
俗に言うオタクであるが、趣味に似合わずかっこいいので、学校では女子に困らない。
さほどお金持ちというわけでもないが、約月一の頻度でアキバに通い電気街を友人とうろついている。
最近では、裏の無線の店にも顔が知れている。
頭はどちらかというと良い方で、無線やパソコンを作ったりしたこともある。
もちろんのことアニメにも詳しい。
そこらへんのライトオタよりかは深いところまで行ってるであろう。
今日はサイパンの好きな「○ぐらしの○くころに」という同人PCゲームの続編が出るということで、午前から気のあう友人と○らの○な巡りをする予定だ。
「巡り」と言っても関東のみなので、池袋、一号店、本店の三つと決まっていた。
午後にまでもつれないだろうと思っていた。
その友人とは小学校4年で途端に仲が良くなった。
その理由は○ンスター○ンターが発端だった。
それまではコンシューマーでのオンラインが人気だった狩系ゲームだが、P○Pで発売し始めたので人気が出た。その人気が出る前に最初に買ったのが彼らだった。
そのファンは彼らの宣伝により、一週間後に10人、また10人と増えていった。
そんな友人とアキバへ通い始めて、4年目になる。
来年からは高校生なので、各々暇が無くなっていつものようには通えなくなるだろう。
池袋には無かったので、手っ取り早いところ―本店へ向かった。
駅を降り、いつもどおりラップの人やハ○ヒのコスプレをした人、ゴスロリの人、少し古めかしい建物、見ただけでわかる新しい背の高いビル等をどこか寂しい思いをしながら眺めながら、目的地へ向かう。
そんな平穏を崩したのは、まだ本店へ着かないころに正面から聞こえた叫び声だった。
ここからいつもと違うアキバへ急変した。
どうやら「○ぐらしの○くころに」の新作が置いてないということでキレたお客が暴れているらしい。
「うはっwwwどこのヴォケだよwww見に行こうぜwwww」とサイパンは周りの野次馬と共に見に行こうとした。が、
「いや、あの叫びはまずい。大人しく戻ろう」と友人がサイパンを抑止する。
サイパンは平気な顔をして「はぁ?釣りに決まってるだろ」
先程の叫び声の方向へ顔を向けたら、もうそこまで来ていた。狂った人が。
一瞬、死を確信するほどの恐怖に見舞われたが、「これじゃあ犯罪予備軍育成ソフトと呼ばれてもしょうがないな」と時が止まったように脳内思考能力が研ぎ澄まされていた。
しかし、友人が彼をかばった。
彼の胸から、刃渡り30cmはあるだろうというサバイバルナイフらしきものが突き出た。それは動脈を突き破り、意外にガタイの良い彼の体躯を血まみれにした。
辺りは騒然とし、サイパンは驚愕した。
気付くとそこには、人を初めて殺した自分に怯えている犯人の姿があった。
犯人は警察に抑えられている。2人で抑えられ、他にいるもう2人の警察官はそこに居たピザに事情調査をしている。
彼の隣には、溜まりができるほどの血があるが、友人の姿が無い。
現地にいた救急隊員に聞いたところ、今回で軽・重傷を負った負傷者は全員まとめて同じ病院へ搬送させられたらしく、サイパンはその場所を聞くとゲームどうこうではなく、一直線に彼の元へ向かった。
着いたころには遅かった。
原因は深手の傷による大量出血。
サイパンは自分が止血をすれば止められたと思い、己を責めた。
担当医には、心臓近くの動脈に大きい傷があり、前後に穴が出来ていたので止血は無理だったと言われたが、サイパンは納得できずにいた。
彼の両親の連絡先は彼の携帯に入っていたので、後は医者に任せた。
全てに対しやる気がなくなったような脱力感と似た感覚を覚えたまま病院を後にした。
病院の前で、一休みしようと彼は自販機でドクペを買い、啜る。
そこへ黒服の男性がショックを受けたサイパンに歩み寄る。
「これもこの廃れた社会のせい
西洋文化でこの世をもっと紳士的にするのです
皆さんあなたを待ってますよ」
「っ!!」
サイパンは振り返るが、そこには姿は無く「フヒヒ」という奇妙な声が残るだけ。
その日は土曜日。
通常なら開店している19:00に「研究のため」にフックは店を閉める。
「さて、第一回集会に何人集まるかな」とフックは独り言を言う。
それが聞こえたのか、店内に居る老人と異国人は言う。
「全員にきまっとるわい。このハゲが!」
フックはかなりショックだったのか「っ!たたた確かにぼぼぼ僕のおとんはちょちょちょっとううう薄かったけど、きききにしてないぞお。亜qwせdrftgyふじこlp;@:」と言って頭を気にしながら椅子に座る。
相変わらず聞き取りにくい日本語でコシーニャは老人に賛同する
「ソウデスヨ ミンナキマスヨ」
このやりとりの後、かたつむりがすぐに来た。
とりあえず大富豪をして時間を潰すことになった。
最初は
大富豪:フック
富豪 :かたつむり
貧民 :coxinha
大貧民:かもめ
という順であった。
「物足りない」とかもめに雑魚カード2枚を渡しながら吐き捨てるフックに対し、かもめはそのカードを見てニヤッとする。
「俺からだな」かたつむりはダイヤの3を出す。
次はかもめの番「来た!!」8切り。極普通だ。
「貴様らはわしに怯え、畏怖するだろう!!
天に平伏すな!!我こそ神だ!!」意味わからないことを口走りながら
「革命!!通れ!!」7の革命。
「パス」とcoxinha。
「阿呆が!!お前は9割間違っていない!
間違っているとすれば・・・俺の力量を知らない事だ!!
くらえ!革命返し!!」一個下の6を3枚とジョーカー1枚
結局、
大富豪:フック
富豪 :coxinha
貧民 :かたつむり
大貧民:かもめ
となった。
その後よいしゃっが来た。
授業とかレポートとかバイトとか大変らしい。
いっしょに大貧民をした。
なんだかんだ一時間が過ぎた。
「サイパンは来ないのか」とフックはテンションを下げて言う。
「否定的だったしな」とかたつむりが付け足す。
その時、扉が開いた。
サイパンが立っていた。
「俺も混ぜろよ」と一言、そして大富豪をしているテーブル席につく。
「皆集まったね」とよいしゃっは喜ぶ。
フックは「第一回は成功だな」と安堵する。
こうして第一回は大富豪とか数学で幕を閉じた。
文責/かもめ
サイパンは容姿端麗のわりにマニアックな一面を持っている。
俗に言うオタクであるが、趣味に似合わずかっこいいので、学校では女子に困らない。
さほどお金持ちというわけでもないが、約月一の頻度でアキバに通い電気街を友人とうろついている。
最近では、裏の無線の店にも顔が知れている。
頭はどちらかというと良い方で、無線やパソコンを作ったりしたこともある。
もちろんのことアニメにも詳しい。
そこらへんのライトオタよりかは深いところまで行ってるであろう。
今日はサイパンの好きな「○ぐらしの○くころに」という同人PCゲームの続編が出るということで、午前から気のあう友人と○らの○な巡りをする予定だ。
「巡り」と言っても関東のみなので、池袋、一号店、本店の三つと決まっていた。
午後にまでもつれないだろうと思っていた。
その友人とは小学校4年で途端に仲が良くなった。
その理由は○ンスター○ンターが発端だった。
それまではコンシューマーでのオンラインが人気だった狩系ゲームだが、P○Pで発売し始めたので人気が出た。その人気が出る前に最初に買ったのが彼らだった。
そのファンは彼らの宣伝により、一週間後に10人、また10人と増えていった。
そんな友人とアキバへ通い始めて、4年目になる。
来年からは高校生なので、各々暇が無くなっていつものようには通えなくなるだろう。
池袋には無かったので、手っ取り早いところ―本店へ向かった。
駅を降り、いつもどおりラップの人やハ○ヒのコスプレをした人、ゴスロリの人、少し古めかしい建物、見ただけでわかる新しい背の高いビル等をどこか寂しい思いをしながら眺めながら、目的地へ向かう。
そんな平穏を崩したのは、まだ本店へ着かないころに正面から聞こえた叫び声だった。
ここからいつもと違うアキバへ急変した。
どうやら「○ぐらしの○くころに」の新作が置いてないということでキレたお客が暴れているらしい。
「うはっwwwどこのヴォケだよwww見に行こうぜwwww」とサイパンは周りの野次馬と共に見に行こうとした。が、
「いや、あの叫びはまずい。大人しく戻ろう」と友人がサイパンを抑止する。
サイパンは平気な顔をして「はぁ?釣りに決まってるだろ」
先程の叫び声の方向へ顔を向けたら、もうそこまで来ていた。狂った人が。
一瞬、死を確信するほどの恐怖に見舞われたが、「これじゃあ犯罪予備軍育成ソフトと呼ばれてもしょうがないな」と時が止まったように脳内思考能力が研ぎ澄まされていた。
しかし、友人が彼をかばった。
彼の胸から、刃渡り30cmはあるだろうというサバイバルナイフらしきものが突き出た。それは動脈を突き破り、意外にガタイの良い彼の体躯を血まみれにした。
辺りは騒然とし、サイパンは驚愕した。
気付くとそこには、人を初めて殺した自分に怯えている犯人の姿があった。
犯人は警察に抑えられている。2人で抑えられ、他にいるもう2人の警察官はそこに居たピザに事情調査をしている。
彼の隣には、溜まりができるほどの血があるが、友人の姿が無い。
現地にいた救急隊員に聞いたところ、今回で軽・重傷を負った負傷者は全員まとめて同じ病院へ搬送させられたらしく、サイパンはその場所を聞くとゲームどうこうではなく、一直線に彼の元へ向かった。
着いたころには遅かった。
原因は深手の傷による大量出血。
サイパンは自分が止血をすれば止められたと思い、己を責めた。
担当医には、心臓近くの動脈に大きい傷があり、前後に穴が出来ていたので止血は無理だったと言われたが、サイパンは納得できずにいた。
彼の両親の連絡先は彼の携帯に入っていたので、後は医者に任せた。
全てに対しやる気がなくなったような脱力感と似た感覚を覚えたまま病院を後にした。
病院の前で、一休みしようと彼は自販機でドクペを買い、啜る。
そこへ黒服の男性がショックを受けたサイパンに歩み寄る。
「これもこの廃れた社会のせい
西洋文化でこの世をもっと紳士的にするのです
皆さんあなたを待ってますよ」
「っ!!」
サイパンは振り返るが、そこには姿は無く「フヒヒ」という奇妙な声が残るだけ。
その日は土曜日。
通常なら開店している19:00に「研究のため」にフックは店を閉める。
「さて、第一回集会に何人集まるかな」とフックは独り言を言う。
それが聞こえたのか、店内に居る老人と異国人は言う。
「全員にきまっとるわい。このハゲが!」
フックはかなりショックだったのか「っ!たたた確かにぼぼぼ僕のおとんはちょちょちょっとううう薄かったけど、きききにしてないぞお。亜qwせdrftgyふじこlp;@:」と言って頭を気にしながら椅子に座る。
相変わらず聞き取りにくい日本語でコシーニャは老人に賛同する
「ソウデスヨ ミンナキマスヨ」
このやりとりの後、かたつむりがすぐに来た。
とりあえず大富豪をして時間を潰すことになった。
最初は
大富豪:フック
富豪 :かたつむり
貧民 :coxinha
大貧民:かもめ
という順であった。
「物足りない」とかもめに雑魚カード2枚を渡しながら吐き捨てるフックに対し、かもめはそのカードを見てニヤッとする。
「俺からだな」かたつむりはダイヤの3を出す。
次はかもめの番「来た!!」8切り。極普通だ。
「貴様らはわしに怯え、畏怖するだろう!!
天に平伏すな!!我こそ神だ!!」意味わからないことを口走りながら
「革命!!通れ!!」7の革命。
「パス」とcoxinha。
「阿呆が!!お前はほとんど間違っていない!
間違っているとすれば・・・俺の力量を知らない事だ!!
くらえ!革命返し!!」一個下の6を3枚とジョーカー1枚
結局、
大富豪:フック
富豪 :coxinha
貧民 :かたつむり
大貧民:かもめ
となった。
その後よいしゃっが来た。
授業とかレポートとかバイトとか大変らしい。
いっしょに大貧民をした。
なんだかんだ一時間が過ぎた。
「サイパンは来ないのか」とフックはテンションを下げて言う。
「否定的だったしな」とかたつむりが付け足す。
その時、扉が開いた。
サイパンが立っていた。
「俺も混ぜろよ」と一言、そして大富豪をしているテーブル席につく。
「皆集まったね」とよいしゃっは喜ぶ。
フックは「第一回は成功だな」と安堵する。
こうして第一回は大富豪とか数学で幕を閉じた。
文責/かもめ