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大通りの、特に人通りの多い場所に
大きなパチンコ店がまるで
ジャングルの真ん中にそびえる
大木のように、堂々と立っている。


もう22時過ぎというのに
まだ人ごみは減ることはなかった。

そのパチンコ店は最近できたもので
客も多く、店内はにぎわっていた。

入り口の自動ドアが開くたびに
外には鉄の音が
騒がしく響いてくる。

ジャラジャラ・・・

その店には
店長を困らせる
三人の、まったく関係のない常連だった。

いつも通りの時間に

三人のうちの1人

「サイパン」と言う男の子が入ってきた。
歳は15歳。法律上疑われるが
この話では触れないことにしておこう。
しかし、腕はとてもよく、パチンコに関してはプロ級である。

「店長、またあいつです。」

定員の1人がサイパンに聞こえないように店長にひそひそと話した。

もっとも店内は騒音が絶えないため聞こえないのだが
ここは念のためと言うものである。

「またか。あいつらのせいで家の商品が
 どんどんなくなってしまうぞ。」

不安そうにサイパンを見ている店長だが
その心配を無視し、サイパンは早速
「777」を出していたのである。

10分後にほぼ同時に
残りの二人の常連が入ってきた。

一人は「かたつむり」と言うさえない男。
77歳、無職。今は「派遣村」にすんでいる。
専門はチェスで、すでに日本チャンピョン2冠である。

もう1人は「coxinha」と言う男。
こちらもさえない男である。
32歳と言う若さでギャンブルの世界に溺れ
毎日のようにパチンコに来ている。
専門は、「ビリヤード」であったが
店を追い出された今は、ずっとやっていない。

この二人もパチンコ店を悩ましている。

今日もいつものように
3人によって商品をたくさん持っていかれるはめになる店であった。

が、いつもと違うということに気づいたのは
その三人だけだった。

三人がばらばらの場所でやっているときに
それぞれの台の横に
タキシードを着た男が座った。

10分くらいパチンコをやったタキシード男たちは
あたりが出ないまま
すぐに帰ってしまった。

そして三人はその男が座った椅子の上に
紙が置いてあることに気づいた。

「あの、忘れ物ですよ!」

こちらが呼びかけても
その男たちはすたすたと店内から出て行ってしまった。

呆然と立ち尽くしていた三人は

それぞれの紙に
自分の名前が書かれていることに気づいた。

「なんだこれ、俺の名前・・・。」

三人は手紙の内容を読んだ。
それはとても奇妙なものだった。

「おめでとうございます。あなたは西洋文化研究会会員6名中の1人に選ばれました。
 早速ですが、会員同士がある待って会議を行います。
 大通りの横の道にあるバー「フルハウス」という店に
 明日の夜0時に集まってください。お待ちしております。」

もちろんばかげていると思った三人は
破って適当に捨ててしまい
たくさんの商品を抱えたまま
店を後にした。

しかし次の日、「バー」ということばにつられ
昔の血が騒いだのか
三人とも無意識に店の前まで来てしまった。

まるで魔法にかけられた人形のように。。。

そして順々に店の中に入っていった。

本当に寒く、すこし気味の悪い夜だった。
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