第2話 蒼い狼(中編)

鈴鹿サーキットの近くにあるとある病院
その病室に陵輝はいた。でも今でも意識は不明
ベットの向かいに陵輝と同じの同僚がいる
何か二人でヒソヒソと囁いているようだ
「まじで陵輝先輩まで病院送りになるなんて…」

男1はビックリする
「まさかだと思うがカジキによってやられたんじゃ」
「わいもそう思うよ。しかも普通よりひどい傷だ…」
「でも俺達はプレイヤーから攻撃受けてこのざまだ」
男1は右腕、右足の骨折。男2はあばら骨の骨折と首の骨がヒビが入っている
これはさすがに痛そうだ
それはさておき1週間後


ほとんどのレーサーは退院していた
ちょうど男1も退院の時期
「大丈夫なのか?特に右足」
「もう大丈夫。医者から足動いてもいいって言われたんだ」
「そうか…もう足の骨折治療は発達したか…。あばらも完全にいけたけどね…」
「まさか…首についてか?」

「そうだよ。まだ早く直る首の治療は発達が遅れて首の治療が出来るのは10人足らずだ。ここの病院の中で出来る人はいないのさ」
「災難だね~」
「災難中の災難だよ。でもかなり災難なのは…」
男2は陵輝を見る
「陵輝先輩…。1週間経っても意識が取り戻さないし、ちょっと心配かなって看護師は4時間に1回定期診断をやっている」
男2の言葉に間違いは無い
カジキによる攻撃を受けられて1週間経っても意識は不明のままだ

また看護師はやってきた。前の検診と比べながら診断をしていた
でもなんか陵輝の呼吸はちょっと苦しそう
検査結果看護師はかなり驚き医者に呼ぶ
一体何だ?と思わず気になる男1
すぐに医者がやってきてカルテを見せるとカーテンが巻かれた
「一体なんだろう…。俺は無理だからちょっと盗み聞きしてくれないから」
「別にいいけど…」
男1は検査の様子を聞いてみる…

う~ん。これはヤバイな…。症状はフェニックス病だ…

ということは…

今すぐ緊急治療室へ

それを聞いた男1は男2へ伝えた
「こりゃやばいぜ。症状名はフェニックス病だって…」
「何!フェニックス病!!」


フェニックス病とは

カジキの攻撃を受けられた人だけが発症する病気
しかし発症する確立は低いもののその威力は絶大だ
まず心臓の状態がおかしくなり、呼吸困難になる
最悪の場合死に至るといわれている
直る方法は絶対的に手術が必要。しかし悪化で手に負えない状態だと心臓の移植もありえる
放置していると最悪な場合精神的な後遺症が残る


でも発症だなんて攻撃されて2日~5日で発症するのに1週間でって…
と男2は疑問を走る
「まさかだと思うが…。こりゃひどいフェニックス病やで」
かなり驚いた男1
「まあ、俺はもう少し入れるから見守るよ…」

あれから2週間後…
陵輝の方は3日前に病室の方に戻ってきた
そして男2も退院の日だ
「ようやく俺も退院か…。あいつ(男1)…鈴鹿サーキットでレースしているだろうな…。俺もよりたいぜ」
でも気になるのはやっぱり…
「(陵輝先輩…)」

そう思いながら男2は陵輝のベットの方へくる
「陵輝先輩…いい加減目覚めたらどうだよ。心配しているぞ」
と心配した顔で言うと陵輝が…
「う……」
「陵輝先輩!」
陵輝は気がついた。すぐに男2を見る
「お前は…。そうだった俺と同僚の人だな…」
「そうさ!良かった…気がついてくれて…う…」

男2はかなり泣いた。そりゃかなり心配していたからね
陵輝もにこっとして笑った
こうして大変な事態は解消された
男2も病院から出て行った

それから1ヵ月後
陵輝も退院し、家へ帰った
しかし陵輝には知らなかった。解消しても精神的な傷跡があることを
最終更新:2008年02月26日 22:16