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『開始』 ◆kMUdcU2Mqo  セント・マデリ−ナ島。  アメリカ西海岸沖に位置するリゾート地。  ハワイやグアム島に知名度は劣るものの、1年中を通して温暖な気候であり、旅行通の間では穴場として知られている。  島には自然公園や古代の遺跡といった観光名所のほかに、ショッピングモールや映画館などの娯楽施設も充実しており、観光客を飽きさせることが無い。  鷹山自身仕事で来ているとはいえ、アフターファイブには相棒と共に島内を巡って気ままな出会いを楽しむのも悪くないと思っていたのだ。 島全体が生ける屍で溢れかえるまでは。  立ち並ぶ民家のうちの一つ。そのドアを蹴破るように開け放ち、中へと踏み込む。 「警察だ!誰かいないか!?」 愛銃S&W M586をホルスターから引き抜き、部屋をしらみつぶしにして生存者を探す。 リビングを通り抜けキッチンへ、無人であることを確認すると、今度は2階へ駆け上り寝室へ。 結果から言えばこの家は無人だった。犠牲者がいなかったことに安堵の息が漏れる。 ふと、表を駆け回っていたせいで焼け付くように喉が渇いていたことを思い出した。 一度キッチンへと戻ると、コップを一つ拝借し冷蔵庫にあったミネラルウォーターをあおる。この島特有の暑い気候が現状では鬱陶しい。 それでもスーツ姿は崩さない。いかなる状況でも自分のスタイルを貫くのが「ダンディー鷹山」と呼ばれる所以の一つでもある。 「タカ!」 相棒が室内へと飛び込んでくる。 港署一の俊足を誇る「セクシー大下」こと大下勇次。鷹山が長年コンビを組む信頼できるパートナー。 その表情にはわずかな疲れが見えるが、それでも余裕のある軽口を飛ばしてくる。 どんな窮地でもユーモアを忘れないのがこの男の美点だ。 「何だよもう休憩タイムか?それ運動不足じゃないのお前。あ、その水俺ももらうぜ」 「俺はお前と違って色々と繊細なんだよ。それでそっちはどうだった?」 「ん?ああそれだけどな――」 大下もまた水を一息にあおる。 「いい知らせと悪い知らせが一つずつ。いい知らせは、この辺りにはもう生存者はいない。今俺たちがいるこの家が最後だ」 「で、悪い知らせは?」 「どうやら俺たちは地元警察の連中とはぐれちまったみてぇだ」 思わず額を押さえた。地元警察と協力して生存者の救出に当たっていたのだが、 どうやら自分たちは当面、二人だけでゾンビを相手に立ち回らねばならないようだ。 救助者がいつの間にやら要救助者とは全く笑えない。 「タカ、こいつぁいよいよヤバくなってきたんじゃないの」 「青い空、白い雲、真っ赤な太陽、そんな南の楽園でゾンビを相手に鬼ごっこかよ。ツいてねぇな……」 内ポケットから『KENT』を取り出して銜える。 「こうなりゃヤケだな。ユージ、美人のゾンビがいたらデートにでも誘ってみるか?」 「で、自分もゾンビの仲間入りしてめでたくゴールインってか?んな腐った女なんてトオルでもひっかかんねぇだろ」 「だな。あーあ、俺らがゾンビになっちまったら近藤課長、少しは泣いてくれっかな?」 「逆にいい笑顔で鉛弾ブチ込んできそうだけどな」 大下がさしだしたジッポーの火をタバコに点ける。 大下も『LARK』を取り出し二人で喫煙タイムへ。 こうでもしないとやってられないのだが、傍から見ればこの異常事態の最中に緊張感のないこと夥しいだろう。 近藤課長の『大馬鹿者!!』という叱声が聞こえてくる気がした。 「大体ゾンビなんてのは警察の管轄じゃねぇだろ。こういうのの専門は……なんだ……ゴーストバスターズ?」 「ゲゲゲの鬼太郎とかじゃないの。それよりこれからどうするか決めようぜ」 理不尽極まりない事態だが、のんびりしすぎて腐った顔の団体から熱烈な抱擁を受けるのは遠慮したい。煙草を流しで揉み消し、一旦外へ出る。 これからどんな手を打つにしても、とにかく何もかもが足りない。残った生存者を探すにしても、 どこにいるのか情報が無いし、避難させようにも安全な場所があるのか不明だ。ゾンビを掃討するには銃も弾薬も少なすぎる。 島を脱出するにしても、使える飛行機や船の類がどれだけあるか分からず、操縦士も調達しなければならない。 最優先で入手しなければならないのは武器と情報だろう。 その為には警察署で、地元警察の人間に話を聞くのが一番手っ取り早い。そこになら武器もあるはずだ。 「警官は警官らしく警察署に行くのが一番だな」 「おーおー不良警官が何をおっしゃいますか、課長が聞いたらなんと言うやら」 「人の事言えないだろうが不良警官2号。それにあそこなら武器も手に入る」 「武器っていや途中にショッピングモールあったよな。あそこにガンショップなかったっけ?」 「どうだったかな。なんにしろまずは足を調達しないとな……っと」 通りの向こうから救急車が近づいてくるのが見えた。 サイレンを鳴らしていないところを見ると患者を乗せているわけではないのだろうか。 ならば好都合だ。途中まででも乗せてもらえば道中の危険度はぐっと下がる。早速呼び止めようとし―― 「あぶねえタカ!!」 突然救急車が大きく蛇行したかと思うと、急加速する。瞬く間に目の前に迫る純白の車体。 咄嗟に路肩に身を投げ出した鷹山の数センチ脇を大質量の金属が掠めていく。 直後に激突音と破砕音が通りに響いた。跳ね起き振り返った鷹山の目に映ったのは、民家の壁に衝突しそのボディを大きく歪ませた救急車の姿だった。 「なにもこんなダイナミックな駐車しなくてもいいだろうよ……」 「タカがいきなり激しくアピールしたから動揺したんじゃね?」 「俺のせいかよ」 軽口を叩きながらも二人の表情には緊張が走っている。この救急車の内部で何かが起きたのだ。それも相当に危険な何かが。 二人とも銃を構えゆっくりと救急車の後部ドアに近づく。 ドアの両脇に位置取りアイコンタクト、ドアに手をかけ一気に開け放った―― ――数分前   「ブラックジャック先生!患者のバイタルが安定しません!」 「諦めるな!この患者はゾンビに噛まれたわけではない!まだ助かる見込みはある!」 パニックになった島内を走り抜ける救急車。ゾンビを避けるためサイレンも赤灯も消したままだ。その中は戦場と化していた。 混乱のさなかに起きた爆発事故によって重度の火傷を負った患者にブラックジャックは必死で応急処置を施す。 「先生!さっきから病院と連絡が取れません!もしかすると病院はもう……」 「ならホテルへ向かえ!私の部屋に『ビニールケース』がある!」 携帯型の手術用無菌テント『ビニールケース』はややかさ張るため、ホテルの自室においたままにしておいたのだ。だが、ここからなら病院よりもホテルのほうが近い。不幸中の幸いだ。 だが、心電計が警告音を鳴らす。患者の心拍が急速に衰弱していく。 ブラックジャック達の懸命の努力にもかかわらず加速度的に悪化していく状況。 それでも患者を救わんと矢継ぎ早に指示を飛ばす。 かろうじて容態が持ち直すかと思われたその時、車体が大きく揺れた。慣性によって車内に在るもの全てが振り回され、ブラックジャックもまた背中から壁に叩きつけられる。 衝撃で肺から息が漏れる。心電計の電子音がいつの間にかフラットに変化していた。 (クッ……最悪だ!) 身を起こし患者の状態を確認しようとした。 瞬間。 車内に絶叫が響き渡る。患者の声ではない、同乗していた救急隊員のものだと気づいた時には全てが手遅れだった。 運転していたはずのドライバーが救急隊員の喉に噛み付いていた。食い破られた頚動脈から地があたりに飛び散る。 ドライバーの眼球は獣のように濁り、もはや理性は全く見られない。 ブラックジャックは自分の迂闊さを呪った。出発前にドライバーの様子がおかしかったことに気づくべきだったのだ。 だが災厄はまだ終わっていない。手綱を離れた救急車は暴走を続けている。 立ち上がりドライバーを引き離そうとしたまさにその時、更に激しい衝撃が救急車を襲った。為す術もなく再度壁に叩きつけられ、意識が一瞬遠のく。 しかしここで意識を失えばこの場の全員が命を落とすことになる。混濁しかかった意識を、頭を振って無理やり現実に引き戻す。 捕まるものを探して伸ばした手に滑るものが触れた。それは床に投げ出され、事切れた患者の体だった。助けられなかった無念に思わず歯噛みすることを止められなかった。 その患者の死体の足に覆いかぶさるように、白衣を赤く染めた救急隊員が倒れていた。出血量からして絶命しているのは明らかだろう。 そしてドライバーは――否、ドライバーだった者は、今まさにブラックジャックににじり寄ろうとしていた。 衝撃を受けた際にぶつけたのか頬が大きくえぐれ、左腕が開放骨折している。だが人間ならば重症であるはずの傷を意に介することなく、緩慢な動作でブラックジャックへと迫る。 逃れようと身を捩る、が、身動きが取れない。足が担架に挟まっていたのだ。 足を引き抜こうと必死にもがくも、キャスターが壊れ動かせない。その間にもゾンビは更に迫り来る。 (なんということだ……、誰も救えないまま私はここで死ぬのか!?) 突然、破裂音が響いた。 ゾンビの胸に穴が開く。一瞬遅れて次の破裂音、今度は頭が爆ぜ脳漿を撒き散らしながら生ける死者は動かなくなった。 「正に間一髪ってやつだな」 「そっちの顔色の悪い人、実はゾンビでしたってオチは無しにしてよ?」 救急車の後部扉から声がした。そこにいたのは銃を構えた日本人二人組。 一拍遅れて、ブラックジャックは彼らに助けられたということを理解した。 「どうだユージ、動かせそうか?」 「駄目だなこりゃ、アメ車はタフだっつうけどたいしたことねえな」 鷹山と大下は救急車を調べている。衝突の際にフロント部分が大破しており、走らせることは無理のようだ。 ブラックジャックは近くの民家の庭にあるベンチで自分の傷の確認をしていた。 幸いなことに、骨折や出血は無い。背中がまだ少し痛むが打撲程度で大事には至らなかった。 「傷の具合はどうだ?」 声に顔を上げると鷹山がいた。後ろから大下も近づいてくる。救急車のほうの収穫は0だったらしい。 「しかしお前があのブラックジャックだったとはな。ブラックジャックといえばその筋じゃ有名なモグリの医者だが、そのお前がどうしてこんなところにいる?」 鷹山の声には微量の警戒心が含まれていた。 「このゾンビの原因を調べて大金をせしめるつもりだったのか? あまり分のいい賭けにゃ思えないがな」 そう思われても仕方の無いことではある。ブラックジャックがほとんどのケースにおいて莫大な治療費を請求していることは事実だ。 そもそも医師法に違反しているブラックジャックと警察の相性はあまりいいものではない。 彼にしてみればいつも通りのことだった。 嘆息交じりに二人に告げる。 「私に金は一銭も入らないさ」 「……なに?」 「この島の人間がゾンビ化する奇病の調査を依頼してきた病院長は4日前に死んだ。研究の最中 自分もまたゾンビになって、な。病院のほうもおそらくは壊滅かその手前といったところだろう。 契約は事実上無効だろうな」 「ならなんで島に残った? もうお前にとってこの島にはリスクしかないだろう」 その問いの答えはブラックジャックの信念でもある。 「この島には生き延びようとしている人々がいる。彼らを見捨てるわけにはいかん」 そう、まだ自分にはやるべきことがある。ここで奇病の治療法を見つけられないまま逃げ出すわけには行かない。 「助けてくれたことは感謝している。私は私の務めを果たす、あんた達も自分の務めに専念してくれ」 話はそれだけだとばかりに立ち上がる。これ以上顔を突き合わせていがみ合ってもお互いにデメリットしかない。そのまま立ち去ろうとする。が。 「ちょっと待った!」 大下の呼び止める声に足を止める。振り返ると笑いながらカバンを放り投げてきた。 「それ、あんたのカバンだろ。それにこんな物騒な場所で単独行動はヤバイぜ?」 みると鷹山のほうも苦笑を浮かべている。 「今お前に言われた俺たちの務めには、お前の保護も入ってるんだよ、『先生』」 「野郎3人ばかりでむさくるしいけど、旅は道連れ世は情けってな。とりあえず安全そうな場所まで送るぜ」 ブラックジャックも思わず苦笑した。どうやらこの二人はただの石頭ではないようだ。 「いいのか? 闇医者とつるんでいると知れたら出世に響くかも知れないぞ?」 「そんなもんは端から期待してないさ」 「上の人間と仲悪いのは今に始まった話じゃないしな」 遠くのほうからうめき声が聞こえてくる。ゾンビたちが近づいてきているようだ。 「とにかく移動するぞ、細かいことはその後だ!」 3人は動き始める。凄惨きわまる状況の打開へと向けて。 【E−06/住宅街/1日目・日中】 【鷹山敏樹@あぶない刑事】  [状態]:軽い疲労  [服装]:サングラス サマースーツ  [装備]:S&W M586(5/6 予備弾12)、 S&W M49(5/5)  [道具]:KENT マッチ 警察手帳 財布  [思考]:1、生存者を保護しつつ事態解決の方法を探る      2、ショッピングモールか警察署で武器を調達する。      3、現状について情報を集める。 【大下勇次@あぶない刑事】 [状態]:軽い疲労  [服装]:サングラス サマースーツ  [装備]:コルトローマン(5/6 予備弾12)  [道具]:LARK ジッポーライター 警察手帳 財布  [思考]:1、生存者を保護しつつ事態解決の方法を探る 2、ショッピングモールか警察署で武器を調達する。 3、現状について情報を集める。 【ブラックジャック@ブラックジャック】 [状態]:軽い疲労 背中に打撲  [服装]:黒のマント姿 [装備]:なし  [道具]:マントの下にメスを始めとした手術道具多数 カバン(各種医薬品、カルテ) 運転免許証  [思考]:1、ゾンビ化の原因を突き止め治療法を探す。 2、当面は鷹山、大下両刑事と行動を共にする。 3、余裕があればホテルに一度戻り『ビニールケース』を回収したい。   4、必要があれば病院で道具、薬品をそろえる。 ※ 南西方向へ移動しています。 ※ 鷹山、大下の登場時期はテレビシリーズからです。 ※ 鷹山、大下が島を訪れていたのは海外研修の一環です。 ※ 3人とも仕事で数日間滞在していたため、島の大雑把な地理は把握しています。 ※ ブラックジャックは1週間前から島に滞在し『奇病』について調査していたため、島のゾンビについてある程度の知識があります。   詳細は後続の方にお任せします。
 無題 2 ◆X4Ff7MYBUM セント・マデリーナ島のあるオフィスに両津勘吉はいた。 「じゃあ後は、サインをかいてくれ。」 両津は観光目的にこの島に来たのではない、金儲けのためだけに訪れたのだ。 「リョーツ、本当ニ儲ケノ三割ハクレンダナ?」 「大丈夫だ、わしは約束を守る男だ。」 もちろん嘘だ。手に入った金はかわいそうだが商談相手には一銭も渡すつもりはない。金が手に入り次第すぐに日本に帰国する予定だ。 「ワカッタ、サインヲ書ク、少シマッテロ」 商談相手はこの嘘を信じたようだ。両津はこれで手に入る大金のことを考えると自然と顔がニヤニヤしてくる。そして商談相手はペンを握り用紙に手をつけた、そのときだ。 いきなり数人の男たちがオフィスの入り口ドアをぶち破り、侵入してきた。 「ナンナンダ!オ前ラハ!!」 自分のオフィスに不当に入ってきた男たちに文句を言うために、商談相手は男たちの目の前に立った。 次の瞬間、男たちに商談相手は襲われた。一斉に男たちは商談相手に手を引き伸ばし押し倒した。 床に倒れこんだ商談相手に、男たちは歓喜のような叫び声を上げ喰らいついた。 両津は目の前状況に少なからず絶句していた。目と鼻の先で絶叫を上げつつおとたちに喰われている商談相手。両津は男たちの格好に見に覚えがあった。血が付着しているボロボロの服、瞳孔が開ききった目、腐敗している体。そうゾンビだった。 両津はゾンビの習性を思い出した。生者を襲う・・・・。この状況で、ゾンビに襲われるのは自分だと判断し、身を守るための武器がないか室内を見渡した。そして隅にスコップを見つけ、手に取った。 両津はスコップを両手に握り、身構えた。ゾンビはまだ喰うことに夢中で気づいてない。 ならば先手必勝と両津はゾンビたちに突撃していった。 ここにゾンビと両津の戦いが始まったのである 状態表】 【E-O5オフィス昼:10〜12時】 【両津勘吉@こち亀】  [状態]:軽い緊張  [服装]:アロハシャツ  [装備]:スコップ  [道具]:十徳ナイフ、携帯、  [思考]:1何とかゾンビを倒す2生存者を探す3島から脱出4強力な武器がほしい  [備考]:オフィスの出入り口は入り口のみです

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