書評・感想・意見


ルーツを個性としてとらえる

 「まんが クラスメイトは外国人」を読みました。初めて知ることばかりで、一気に読んでしまいました。
外国につながる子どもたちは、様々なルーツを持ちながら、日本に暮らしているんだな、と感じました。
 私も自分の祖父と祖母の故郷である台湾のことをもっと勉強したくなりました。
このマンガを読めば、今まで外国ルーツの人々に偏見を持っていた人たちも、見方が変わるのではと思いました。
 特に第10話のジョシーの話で、ジョシーがお巡りさんに一生懸命、自分たちが学校で頑張っていることを話すシーンは、読んでいて切なくなりました。
 漫画のなかには、外国につながる子どもたちに対して偏見や差別などが多く取り上げられていますが、一方で、そういった子どもたちのルーツを、「かっこいいね!」「君がいると、場が明るくなって、勇気をもらえるね」と級友たちが褒めるシーンも出てきます。
 外国につながっていることを、差別や偏見としてではなく、「個性」として捉えている象徴的なシーンだと思います。
 そういった考え方が、もっと広がっていけば日本はより多様な価値観を受け入れられる国になるはずだと思いました。
(台湾ルーツ Sさんより感想、成人、女性、2009年7月24日)
最終更新:2009年07月25日 21:38