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「さぁ、古泉。下を脱いでそこに腰掛けなさい」
カーテンを捲った森さんに示されたそれは
脚を開いて座るように設計された大きな椅子だった。
可愛らしい明るい色で作られてはいるけれど、その物々しさに圧倒される。
「……あの。本気、ですか……?」
森さんのジョークだと良いなぁなんて一縷の望みを託したけれど。
「本気よ本気。中出しされちゃったんでしょ? 検査しないと危ないじゃない」
さくっと心の傷を抉るような事を言われ。
相手は見知らぬ人でもなかったのだから、そうそう病気の心配も無いとは思うのだけれど。
「早くなさい。時間の無駄よ」
まぁ森さんなら僕よりも遥かに博識な人だし、無茶をしてくる事も無いだろう。
そう僕は思ったのだが。
それは甘かったと後で後悔するハメになるとは、この時は思わなかった。

何故僕がこんな検査を受ける事になったのかと言うと
ちょっとしたハプニングで同性と性交渉を持ってしまったからだ。
どういった経緯でそうなったのかは、あまり思い返したくは無い。
しかしそれでも機関に報告はしないといけない訳で。
言葉に詰まりながら報告した僕に、森さんは「検査をしましょう」と言ったのだ。
流石に躊躇したが、森さんに責任は自分が取るからと言われ
それに僕の身を案じての事でもあり、流石に拒否は出来なかった。



「少し上げるわよ」
森さんの声と共に腰掛けた椅子がゆっくりと上昇していく。
僕は今下半身を剥き出しのまま椅子に座っていた。
丁度腹の辺りにカーテンが掛かっていて、向こう側にいる森さんの姿は見えない。
でも森さん側からすれば、下腹部を晒して脚を開いている僕が丸見えのはずだった。
恥ずかしさに熱が篭り始めるのが解った。どうしよう。隠す事すら出来ない。
「あの……」
「大丈夫よ。気にしないから」
恐る恐る声を掛ける僕を、森さんは安心させるように言い。
指摘されないのは有難いけれど。
気にしないって事は、やっぱり勃ってるんですよね……。
羞恥で意識が遠のきそうになる僕に、更に驚愕の言葉が掛けられた。
「じゃあまずは妊娠検査ね」
思わず硬直する。妊娠? 誰が? 僕が?
「あ、あのっ僕男なんですけど……!」