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「ふ、…っ、やっ…おねが、い…です…やめてっ…」

薄暗い部屋で古泉一樹はベッドの上に仰向けになっていた。
膝は折り曲げられ、自分の顔のすぐ横に押し付けられる。
しかし古泉は無茶な体勢に戸惑うどころでは無かった。
なぜなら、慕っていた機関の上司に押し倒されたからだ。

「どうしたんですか?急に・・・」
古泉がそう言ったのはつい先程の事だ。
いつもなら愛想よく明るい笑顔で話しかけてくれるのに、と
古泉は普段の男の顔を思い浮かべた。
その男は思いつめた表情をしていて古泉は戸惑う。
それからすぐに、古泉に影が落ちたかと思うと
男の熱い息が耳にかかった。
「…すまない」
何事か状況を把握できずにいた古泉は抵抗する間も無く
あっという間にベッドへ押し付けられベルトを抜かれていた。

男は古泉の「何してるんですか」「どうしたんですか」という
必死な呼びかけにも答えず、小さな抵抗も虚しく
あっさりと組み敷かれてしまった。

穿いていたズボンを膝下まで下げられた古泉は
流石にこれは、と危機感を感じ大きめの抵抗を見せたが
男の形相は酷く切羽詰っていて、情欲の表情が色濃く映し出されていた。
古泉は、男の尋常ではない様子に冷や汗が背中へ落ちてゆくのを感じた。
男は、本気だった。
高校生男子ともなれば必死で抵抗を見せれば
それなりの力になるはずだが、びくともしなかった。
古泉はその男を慕っていた。会う度に笑いかけてくれる優しい人。
怪我をした時も、何もかも投げ出したくなった時も、
古泉を励まし、慰めてくれた。
その優しい上司に、今古泉が抱く感情は恐怖だけだった。

ネクタイで縛られた両手では何も出来なかった。
男は既に古泉の下着の中へ手をいれ、
緩急をつけながら強めに前をしごいていた。
零れそうになる声を必死で押し留めるが、
切なげな吐息が部屋に響く。
何事かわからぬまま、古泉は男の手の中で達した。

「…はぁ、はぁ…」
下着は既に下ろされていて、肩で息をする古泉の膝を立たせたかと思うと
男はベッドにそれを押し付けた。
男の右手がゆっくりと前から後ろへと移動し、古泉の秘部を指先がつつ、となぞった。
途端、ぞわりと背中を這い上がる恐怖に古泉は
冒頭の喘ぎ混じりの懇願を男に寄越したのだった。

「どうして…、」
恐怖で震える声に男は答えない。
男は液体の入ったボトルを取り出し、その液体をたっぷりと
古泉の下腹部へ流してゆく。
ひやりとした物。それは悪趣味にもピンク色にてらてらと光るローションだった。

「痛くはしない。…許してくれ…一樹。」
ようやく男が口を開いたかと思うと、ぐっと指を押し込んできた。
そこは、本来ならば排泄をするための場所である。
味わったことの無い圧迫感に古泉の頬へ一筋の涙が流れ落ちた。
ゆっくりと、馴染ませる様に指が動いてゆく。
一度達した身体は弛緩していたが、それでも初めての痛みに
古泉の身体は強張る。
それが分かっていたかのように男はゆっくりともう片方の手を
前へ移動させ、どろりとした液体と共に動かした。

「は…っ、ぅ…っん」
気づけば男の指は増やされていたが古泉に正確な数字は分からなかった。
痛みなのか、快楽なのかさえも。前からくる快楽の波に耐える事で
精一杯だった古泉は唇を噛み締める。
目尻に溜まった涙が耳へと落ちてゆく。もはやそんな事は些細な事だった。

古泉の中をかき回していた手が、ふいにある部分を掠めた。

「…っ!ぁっ…!」

ビクッと古泉の肩が跳ねる。今まで味わったことの無いような感覚が
猛スピードで古泉を襲う。

「ここか…」
男は掠れた声でそう呟くと、執拗にそこを何度も責め立てる。
古泉は未知の快感に、溢れ出す喘ぎを抑えることが出来なくなっていた。

「ぃっ…やぁあっ…!はぁ、ん、…っああぁっ…!」

男がゴクリと、唾を飲み込む音も
古泉の喘ぎと動かし続けている指から響く音でかき消された。

「もう、いいか…。」
男はそう呟くとベルトを外し自身を取り出した。

「ごめんな、…愛してる、一樹。」


乱れたシャツに古泉の唾液が染みを作った。
抑えきれない声に、とめどなく溢れる涙。
それから先はされるがままで、男が達し古泉も二度目の絶頂を迎えるまで
古泉は快楽の波に翻弄されつづけた。

そして、古泉の意識はそこでぷっつりと途切れた。



古泉が目覚めるとそこは自室のベッドだった。


夢かと思った。そうであることを望んでいた。
中に放たれたはずの白濁は既に無いようだったし
古泉が今身を包んでいるものはあの時着ていた服では無かった。

しかし、それは明らかに後処理を済ませ、
着替えさせられた後の姿であった。
ワイシャツ一枚で寝ること等、まず無い。
そして肌のあちらこちらに赤い痕が散らばっていた。
下半身の気だるさも、夢であって欲しいという願望を
残酷にもはっきりと身体で否定している。

古泉は何も出来ずしばしそのまま呆然とし、
最後に聞いた耳にぼんやりと残るあの人の声を
思い出していた。

「お前が成長していくのをずっと見てた。
これからも見守りたいと思った。…でも、もう
お前を見ていると我慢できなくなったんだ…。
本当にすまない、本当に…」

すまなかった、とうわ言の様に繰り返すその人の声が
しんとした部屋で古泉の中にだけ響いた。

古泉は快楽の余韻にぶるりと身震いをし、男の顔を思い浮かべると
自分ではどうしようも出来ない身体の疼きに、ただただ恐怖を感じた。