「今度遊びに行ってもいいか?」
「ええ、いつでも構いませんよ」

何気なく彼に問われて承諾しただけなのに、それだけで興奮して寝付けなくなった。
彼は単に遊びに来るだけで、それ以上のことは何もないというのに、身体は勝手にそれ以上のことを期待してしまう。

「んんっ……」
色々なことを妄想していたせいだろうか。
深夜だというのに、気がついたらパジャマのシャツの上から乳首を撫で回していた。
こうなったらもう止まらない。
瞬く間にツンと立った乳首は布越しの刺激で満足する筈もなく、シャツのボタンを外して前開きにすると、躊躇することもなく手は乳首へと伸びた。
「うぁっ……んっ!」
執拗に何度も両乳首を撫で回す。
やがて、乳首への刺激だけでは物足りなくなった僕は、パジャマのズボン越しに窮屈そうに布地を押し上げている僕自身に触れた。
「あっ……」
布越しからでも僕自身の熱さが伝わる。
何度かさすっていたが、熱さに耐えきれずに下着ごとズボンを脱ぎ捨てた。
「んっ……」
そして片方の手で乳首を撫で回し、もう片方の手で外気に晒された僕自身を握り、ゆっくりと上下に扱き始める。
「はぁ……はぁ……」
僕自身の先端から先走り汁が爛れ落ち、僕の手と僕自身を汚していく。
先走り汁に煽られ、扱いている手は次第に早くなっていった。

いつもなら、ここで絶頂を迎えるのだが、今夜は違った。
もっと全身に刺激が欲しい――
脳裏に更なる刺激を求める声が掠める。
どうすればいいだろうか。
僕自身の裏に潜む箇所に触りたい衝動に駆られるが、そこだけは触るわけにいかない。
そこを弄るのは彼の手だけにしたいから。
ましてや何か道具を入れるわけにもいかない。
そんな日は来ないと解っていても、万が一にも神様の気紛れでそんな日が訪れたら、初めてなのにすんなりと受け入れるそこを彼はどう思うか、
その結果罵倒されやしないだろうか、それを考えただけでも恐ろしかった。

「あ……」
ふと、頭の下に敷かれている細長い――属に言う抱き枕の存在を思い出す。
この枕は『機関』の一人がくれたもので、水色のカバーが施されていた。
『美少女キャラがプリントされているカバーがあったら付け替えて抱いて寝るといいよ』
と言っていたが、生憎とそんな趣味はないのでそのまま枕として使っていたが――
「………」
僕は意を決して起き上がると、抱き枕を掴んで抱きしめ、再びベッドへ横たわる。
「ん……」
抱き枕の刺激は柔らかいものだったけど、全身に伝わる刺激は彼に押し倒されている錯覚を覚えた。
僕は両乳首と僕自身の――主に先端を擦るように抱き枕を上下に動かす。
「はぁ……あぁ…んっ」
自分の手に比べると刺激は弱かったが、明らかにいつもとは違う感触に、身体中が熱くなるのが解る。
乳首はいつもより感度が高く、僕自身の先端からは先走り汁がこれでもかというぐらい溢れ落ち、抱き枕と太ももを濡らしていった。
「あっ……」
激しく動かしすぎたせいか、横にぶれそうになった抱き枕を両足で抱き枕を挟み込み、更に激しく上下に動かす。
「ふあぁ……あああぁっ!」
やがて僕は抱き枕を抱いたまま達し、いつもより大量の白濁を吐き出したのを確認すると同時に意識を手放した。

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最終更新:2009年06月17日 23:09