「最近ご無沙汰ですよね」
部屋に入るなり古泉が呟いた。

らしくない台詞に俺が驚いて振り向こうとすると
そっと背中に暖かな体温を感じて。
古泉が後ろから体を寄せているのだと気付く。
「……どうした古泉」
久々の逢瀬ではあるし、これは嬉しい展開だが
そんなに寂しがらせていたのかと、その方が気になってしまう。

出来れば体勢を変えて抱き締めて口付けを、などと思うが
いつの間にか古泉の両腕はしっかりと俺の腹に回されている。
「……たまには、僕からでも良いでしょう……?」
首筋に甘い吐息交じりの囁きが。
緩やかの古泉の掌が俺の胸元を撫で上げ、ボタンを外し
腰には古泉の下腹部が押し当てられていて。
その中心部の硬い感触に俺の心が逸る。これでは俺も我慢出来ない。
「おい、古泉」
無理やり振り向こうとすると、頬に手を添えられ口付けられた。

いつになく積極的な古泉からのキスが終えたと思えば
そんな声と共に、近くにベッドに引き倒される。
「あなたが欲しいんです……」
両腕を俺の首に回しながら呟かれた情欲に濡れたその言葉に
俺の理性はあっさりと崩壊した。



続かない

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最終更新:2009年08月16日 07:25