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眠れない。
SOS団の面子で温泉に来た当日の夜、
僕は布団に入ったものの眠りにつくことが出来なかった。
女性陣は隣の部屋、僕の隣に敷かれた布団では「彼」が安らかな寝息を立てている。
少し前までは隣の部屋からも楽しげな声が漏れていたが
今は時計の音と隣で眠っている彼の呼吸の音しか聞こえない。

ひとりで寝る事に馴れすぎた為か、隣に人が居るというだけで神経が高ぶっているのが分かる。
知らず、僕の手は下半身に伸びていた。
「ふっ……」
浴衣の裾を捲り、右手が下着の上からゆるゆると自身をなぞる。
すると直ぐに反応を示し、下着の中で主張し始めた。
こうなってしまうともう駄目だ。欲望を吐き出すまで寝る事は出来ないだろう。
隣で眠る彼が起きない事を祈りながらそっと下着の中に手を忍ばせた。
下着の中の自身に指を絡ませ、前後に扱き上げる。
「うぁっ……んっ……」
声を抑えようと思うのに、僕の口からは荒い息と快感を含んだ声が漏れ、静寂を打ち破る。
下半身からはニチュニチュと溢れる先走りを絡める水音がしていて、部屋中に響いている気さえする。
隣に人がいるという背徳感は思っていた以上に僕の快感を高めた。
「ん……」
隣で寝ている彼が寝返りをうつ。その事に僕はびくりと体を硬直させるものの、手は止まらなかった。
僕の意識は「彼」に向けられていた。このままでは彼が目を覚ましてしまう。
理性が頭の中でやかましく警報を鳴らす。
にも関わらず、頭と体が別物であるかのように右手は動きを止めない。
せめて声だけでもなんとかしようときつく布団を噛み締めた。
「ふっ…ぅんん……んっ」
自分が普段より興奮しているのがわかる。
気づかれてしまうかもしれないというスリルが、快感を更に高めているのだろう。普段よりも絶頂までの時間が短い気がした。
この分なら彼が気づく前にフィニッシュを終え、何事もなかったかのようにトイレで処理をしてしまえるかもしれない。
そう思い至ると僕は更に右手のスピードを上げる。
裏筋を強めに扱きあげ、カリ首を引っ掛けるようにして刺激する。
偶に先端も親指で刺激し、射精を促す。
「ふぅ……んっ、んんぅ……」
早く、終えなくては。
もう僕の頭の中はこの行為をやめることではなく、早く熱を吐き出す事へとすり替わっていた。
焦りと快楽によって判断力の鈍った頭は、普段ならば存在すらしない選択肢を選んでしまった。
簡単な事だ。早く達したいならば更なる快楽を与えればいい。
僕は開いていた左手をそっと胸元に差込み、硬くしこる突起を指で弾いた。
「ふあぁっ!!」
その瞬間、想像以上の衝撃に布団から口を離し、声を上げてしまった。
後悔先に立たずとはよく言ったものだ。しまった、と思った時にはゆっくりと目を開ける彼と目があっていた。
「古泉……?どうした、変な声出して。具合でも悪いのか?顔赤いぞ」
彼は一瞬訝しげに眉を寄せた後、布団から抜け出してこちらへと手を伸ばしてきた。
「な、なんでもありません。少し、夢見が悪かったもので……起こしてしまってすみませんでした」
「いや、それはいいんだが……。やっぱお前顔赤いぞ。息もあがってるし、やっぱ体調悪いんじゃないか?」
普段ならば嬉しいようなくすぐったいような感覚を与える彼のお人好しさが今はとても恨めしい。
彼に背を向けるような形で伸ばされた手を避けるが、それは直ぐに阻まれてしまった。
額に手を当てられ、びくりと体が跳ねる。
「おい、凄い汗だぞ。夢見悪いとか嘘だろ」
慌てたような彼の声を聞きながら、僕の体は今までにない程興奮していた。
よりにもよって隣に友人が寝ている状況で自慰に耽り、あまつさえ友人にそれがばれようとしている最悪の状況で、体の熱が引くどころか更に高まっていく。
どう言い訳をしようか頭を悩ませている筈なのに、心のどこかでもうばれてしまってもいいかと囁く自分がいる。

「とりあえず汗拭いてやるから布団どかせ」
さらりととんでもないことを言う彼の言葉に半ば自暴自棄気味だった僕の思考は理性を取り戻す。
「いえ、本当に何でもないんです。
体調が悪いわけではありませんから……」
「じゃあなんだっていうんだ」
彼の言葉に僕は言葉を詰まらせる。そんなの言える筈がない。
「訳わからんこと言ってないでさっさとしろ!」
無理やり布団を剥ぎ取ろうとする彼にあがらって布団を押さえるが、まったくもって無駄な抵抗で終わったようだ。

「こ……いずみ?」

彼の目下には浴衣を乱し、先走りでヌルヌルの自身を浅ましく晒す僕が映っている。
僕はというとこんな状況にも関わらず萎えるどころか見られているという事実に興奮しているようで
先端から更に濃い体液がこぷりと湧き出るのを感じた。
「すみませ……ん。あの、こう言う事ですから……」
なにがこういうことなのかは分からないが、早く布団を返して欲しくて必死で言葉を紡ぐ。
しかし彼はじっとこちらを凝視するばかりで動こうとしない。
「あの……」
「何が『こういう事』なんだ」
それに関しては同意せざるを得ないが、今問題なのはそんな事なのだろうか。
「俺には現状がまったく理解出来ん。古泉、ちゃんと説明しろ」
相変わらずのしかめっ面のままで彼は更にとんでもない事を言い出す。
何をしていたかなんて今更言うまでもなく明白だ。
でも彼の強い瞳は僕の唇からから逸らされる事が無く、事実が紡がれるのを待っている。
「じ……自分で性器を…弄っていました……」
やっとのことでそれだけを音にすると彼を仰ぎ見るが、彼は納得のいかないような顔で僕を見下ろしていた。
「それだけじゃないだろ?」
「えっ……?」
一瞬何を言われたか分からなくて間抜けな声を出してしまった。
「胸元、はだけてるぞ」
そう言われてやっと何を言われているかを理解した。
「……胸も、弄ってました」
「やっと理解したぜ」
彼はそう言ってしかめっ面を解くと、僕の現状を改めて説明する。
「お前は旅行先で隣に友人が寝ている中一人盛っちまって、布団の中でこっそり
ちんこと乳首弄りながらオナニーしてた。そういうことだな」
改めて言葉で説明されて羞恥で耳まで赤くなるのが分かる。
「はい……」
彼の視線から逃れようと顔を伏せると、外気に晒されたままの自身の先端からまた新たにトロリと先走りが伝うのが見えた。
中途半端な状態で放置されているのが辛くて、早く熱を吐き出してしまいたかった。
「あの、もういいでしょう?申し訳ありませんが失礼してお手洗いに…」
「ここでしたらいいだろう」
軽い口調でとんでもない提案をされてしまう。
「い、いえ、あのっ!不快な物をお見せして申し訳ありませんでした。
このお詫びはまた改めてさせて頂きますので……」
「別に不快だとか思ってねーよ。だが、お詫びって気持ちがあるんなら今ここで続きをしろ」
そう言った彼の表情は真剣そのもので決して茶化すような雰囲気は無かった。
「ほら」
促されるままに欲望に手を伸ばす。
「んんっ……!」
にちゅ、っと粘着質な音が部屋に響く。
見られている。目を閉じて彼の視線をやり過ごそうとするが、まったく意味をなさなかった。
目を閉じていても彼が自分の浅ましい姿を凝視しているのを感じる。
「先走りが後ろまで垂れてるぞ。ぬるぬるだな」
「えっ……?」
至近距離で声がした事に驚いて目を開けると、彼が僕のまん前で膝を折り、秘部を覗き込むようにして身を屈めていた。
「手伝ってやるよ」
「いっいえ!!あの。結構ですから……」
慌てて辞退を申し出るがまるで気にしていないかのような彼はあくまで淡々と言葉を続ける。
「遠慮すんなって」
遠慮なんかではない、と言葉を続ける間も無く彼は根元まで垂れた先走りを指ですくうと、あろうことか後孔にそれを塗りたくり始めた。
「あの、なにを……」
「知らないのか?前立腺マッサージ。この間谷口が話しててな。なんでもえらく気持ちいいらしい」
そういうとそのままぐっと人差し指を埋められた。
「ふああぁっ?!」
きつい。そして何より違和感がたまらない。
「ぬ…抜いてください……。気持ち、悪い……」
切れ切れになりながらもそう伝えると、彼は眉間にしわを寄せて不快感をあらわにした。
「おまえなぁ、仮にもお前の為にしてやってるのに気持ち悪いはないんじゃないか?」
「す、すみません。でも、あの本当に結構ですので……ひゃぁ?!」
言い終わる前に体内に入った指が曲げられ、内壁をぐりぐりと擦られる。
「ひっ、あ、ぁ、ひんっ!!」
「ここか」
彼の指がある一箇所を押すと体中に電撃のように快感が走りぬけ、腰がびくびくと跳ねた。
「それ…っやめっ……ひぅっ、変になるっ……!!」
いつの間にか指が増やされ、浅い挿入を繰り返し時たま引っかくように例の箇所を掠めていく。
「古泉、声あんまり出すとハルヒ達が目を覚ますぞ」
そう言われてやっと自分があわれもない声を上げていた事に気付き、慌てて浴衣の裾を噛み締めて声を耐えた。
「ふ、ふぅん、ふっ……」
ジュボジュボと後孔を弄られる音と自身を擦る音がいやに大きく聞こえる。
もう限界が近い。
「ひっ……も、出る……っ!」
「いいぞ。いけ」
そう聞こえたかと思うと指を根元まで押し込まれ、中でぐるりと回された。
「ひっ?!ふああぁぁっ……!!」
その衝撃で一気に上り詰めた僕自身からどくりと白濁が溢れ、彼の顔を白く染めるのを視界の端に捕らえたのを最後に意識を手放した。