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古泉がフタナリになり、一悶着があってから一日が経過した。
奴のフタナリ自体は数時間程で戻ったものの、その間に繰り広げられた痴態はそれはもう凄いものだった。
俺にとっては、色々な意味で忘れたくても忘れられない出来事だったが、
「いやはや、昨日は《閉鎖空間》が発生しなくて何よりでした」
面前に居る古泉の言動には、昨日見せた淫らな様子は微塵も感じられない。
少しは尾を引いてもよさそうなものだが、奴の言動は通常モードそのものだ。
「そりゃあ、ハルヒがあんなトンチキな夢を見たせいでフタナリになったんだから、それであいつが機嫌を悪くするこたぁないだろ」
だが、一方の俺はというと、昨日のことが尾を引いているのか、俺の奴を見る目が変わったからなのか、以前と同じように奴を見ることが出来ない。
「いえいえ、そこではありません」
現に、以前なら単に人を食ったような表情と思わなかった微笑みが、今では妖艶な笑みに映ってしまう。
「まさか貴方が僕に欲情した挙げ句、挿入するとは思いもよりませんでしたよ。彼女の気分を害するかと思ったのですが、幸い大丈夫のようでほっとしました」
奴は人をからかうような口調で言うと、人差し指で前髪を掻き上げて俺を見つめる。
まるで誘っているかのような視線に落ち着かなくなり、
「けっ、お前相手じゃハルヒだって数に入れんだろうよ。ノーカンだ、ノーカン」
その視線を逸らして、ついうそぶく。小学生のガキか、俺は。
「それでは、貴方の童貞喪失もなかったことになりますか?」
くすくす、と古泉は笑う。ええい、無駄に色っぽく笑うな。
「……練習って言っただろ、まだ失っちゃいねえよ」
「それはそれは。普段の貴方を見る分には、練習や予習といった前準備とは縁がないと思っておりましたが」
古泉は潤んだ瞳で俺を見据えると、悩ましげな声でささやいた。
「是非、僕で練習した経験を生かして、涼宮さん相手に童貞喪失して下さいね」
到底、俺がそんな気になれなかったのは言うまでもない。

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一人の少年――古泉一樹は目を覚ます。
布越しではあるが下腹部へ手を当て、何の異常もなかったことを確認すると、そっと手を離して体を起こした。
(よかった……今日は何ともないみたいだ)
朝起きて真っ先に確認するのが下腹部の異常、即ち男性器が膨張しているか否か、更には夢精しているか否かというのが、いくら思春期真っ盛りとはいえ、惨めな想いで一杯になる。
(転校してからかな……ここまで体が反応するようになったのは……)
以前は、男性器が反応するどころか性関連に関心を持たない彼だったが、SOS団に入団してハルヒが安定していくにつれ、彼自身の体は性衝動へと駆られる一方になっていた。
恐らく、今まで《閉鎖空間》で闘い続けていたから、心も体もそこまで余裕が持てなかったのだろう。
客観的に見れば、普通の少年より若干性欲があるだけだが、日常生活において彼が演じ続けなくてはいけない人物像――『涼宮ハルヒの理想像』とはかけ離れている、少なくても彼はそう感じていた。
(この間は涼宮さんに醜態を晒してしまったし)
少し前に、ハルヒが持つ力の影響でフタナリになった事を思い出す。
フタナリになったことより、他のSOS団――特にハルヒに自分が乱れた姿を見られた上、彼女自身の手によってその様子をビデオに撮影されたこと、その行為で今まで以上に感じていたこと、そして何よりも――
(……本当に嫌になる)
その行為を思い出すだけで勝手に体が熱くなり、男性器が半勃ちする事実が彼自身を打ちのめしていた。
(いっそ去勢するとか……いや、それだと流石に実生活で困るだろうから、単に不能になればいのか)
再び下腹部へ――今度は布越しではなく下着の中へ右手を滑り込ませると、沸き立つ性衝動から気を紛らわせるべく思考を巡らせる。
(《閉鎖空間》で《神人》と闘う分には、生殖機能は必要ないだろうから……)
だが、彼の意志とは関係なく上下に動く右手が、その思考が無意味であることを物語っていた。
「はぁ……はぁ……」
(や…だ……どうして……)
興奮で息が荒くなり、陰茎が熱くなるのを掌で確認しながら、ひたすら右手を動かす。
(昨日、就寝前に処理したばかりなのに……)
心の中ではどう思っていようと、熱くなっている体は抑えようがなく、半勃ち状態だった男性器はこれ以上にないぐらい固く起立していた。
(このままだと、また下着が……)
右手の動きを緩めて少しだけ腰を浮かすと、左手で下着を刷り降ろしていく。
「あぁ…ぁ……」
外気にさらされた男性器は益々膨張し、先端から溢れ出る先走り汁が陰茎へと伝わって彼の右手へと流れ着いた。
(まだ触っていないのに……)
ここまで反応してしまう自分の体に嫌気が差しつつも、先走り汁のお陰で動かし易くなったのか、先程よりも右手の動きが早さを増していく。
「はぁ……はぁ……んっ」
そして、陰茎を擦る動きだけでは物足りなくなると、先端に溢れ出ている先走り汁を左手の指で延ばして撫で回した。
「あぁ……あぁんっ」
(何で僕はこんな……女の子みたいに喘ぎ声出しているんだろう……)
だが、彼が抱いている感情とは裏腹に、両手の動きは止まらない。
それどころか、耳に届く自分自身の物欲しそうな声が劣情をそそる。
「あぁ……ん、もう、や…っ」
(せめて、この変な嫌らしい声だけでも抑えることが出来たら……)
彼の願いも空しく、逆にそう思えば思うほど、声は高まっていった。
「あぁ……あ、あぁ……」
(このままだと……)
迫り来る射精感を覚え、左手を今にもはち切れそうな先端へ覆い被せる。
「あぅっ……!」
右の掌に添えられてる男性器が短く痙攣し、その先端から勢いよく溢れ出る精液を受け止める。
「はぁ、はぁ……あぁぁ……」
だが、大量に流れ出る精液は左手に収まり切る筈もなく、掌からこぼれ落ち、男性器と添えられている右手を汚していった。

中から精液が出尽くすと、快感の余韻に浸る間もなく、押し寄せる自責の念に駆られていく。
「はぁ……」
溜息を一つついてティッシュを数枚掴み取り、左手に溜まっている精液を、続いて右手と男性器に付着している精液を慎重に拭き取る。
(情けない……)
欲望の趣くままに自慰行為を繰り返していることもそうだが、何よりも自分の淫らな姿に、劣情をそそる声に反応してしまうことが忌々しかった。
(せめて、声を抑えることが出来たら……)
解っていても抑えることは出来ないのが恨めしい。
自分の不甲斐なさに胸が締め付けられそうになるが、
(……あれ?)
ふと胸に違和感を覚え、そっと手を当てる。
「え……?」
その先には柔らかい感触が――大きく膨らんだ二つの乳房があった。

「まさか……」
彼は両胸を触って膨らみの存在を確認すると、下腹部へ――本来何もない場所へ手を当てる。
そこには女性器と思われる割れ目が存在した。
(な、何で……)
愕然とするが、こうなった原因は一つしか思い当たらなかった。
そう、涼宮ハルヒの力によって――である。
(どうしよう……)
彼の脳裏に、先日繰り広げられた痴態がまざまざと蘇る。
(それに、この姿では登校することも出来ない……)
この間は校内で――放課後になってから変化が出たからまだよかった。
いや、その後の展開を考えるとお世辞にも『よかった』とは言い難いのだが、それでも他の生徒には見られずに済んだ。
だが、今は平日の早朝だ。
このまま登校したら、間違いなく人目に晒される。
(今日は学校を休もう)
棚から新しいパジャマを卸して着替え直した後、体調不良で学校を休む旨を担任へ知らせるべく、携帯電話を手に取った。

「はぁ……」
担任へ連絡を取った後、溜息を一つつく。
(今回は、涼宮さんへ連絡を入れるわけにはいかないか……)
いつも学校を休む際はハルヒに休む旨を知らせているが、今回は流石にそうもいかない。
以前、彼がこの姿になった時、彼女は言っていた。
『信じられないわよね、たまたま昨日見た夢が今日現実になるなんて!』
恐らく、今彼女へ連絡を取ったら、間違いなく彼が再びこの状態になったことを悟られるだろう。
そうなったら、再び彼女へ自分の痴態を見せてしまう。
見せないように振る舞えればいい話だが、そんな自信は一欠片もなかった。
幸いなことに、この体は長時間は持たない。この間はほんの数時間で済んだから、今回も部屋で一休みしている間に元に戻るだろう。
もし彼女が心配をして放課後に他のSOS団全員を率いてお見舞いに来たとしても、その時は既に元の体に戻っているに違いない。
(一休みしている間に戻っているといいな……)
彼は自分の体に新たに備わった二つの胸の膨らみや女性器に触れたい衝動を抑えながら、ベッドの布団へと潜った。

(……困った)
一休みするべく布団に潜ったものの、先程起きたばかりの上、時間も時間なので眠れる筈がない。
それどころか、新たに備わった部分が気になって体が熱くなる有様だ。
(少しだけならいいかな……)
自分自身に断りを入れると、そっと右手で左胸に触れる。
(何か、自分の体であってそうでないような、不思議な感じだ)
以前フタナリと化した時は、すぐにハルヒに拉致られたから、殆ど体に触れないまま元に戻っていた。
だが、今回は誰も居ない。
やがて、柔らかな胸の感触を味わっていただけの右手が自然と動き出す。
「ん……」
幾度となく揉んでいくうちに、固くなった乳首の感触が掌に伝わると、そっとその部分を指の腹で撫で回していく。
「んんっ……」
更に指先で摘んでいくうちに、下腹部に熱いものが込み上げてきた。
(え……さっきあれだけ出したのに……?)
胸から右手を離して男性器にそっと触れると、そこは固く熱くなっていた。
(フタナリになったから、その分だけ性欲が増してる――なんてことは流石にないか……)
有り得ない――いや、実のところ可能性もなくはない思考で体の変化から意識を逸らすと、続いてその先にある女性器へと手は伸びる。
(あ……)
そっと触って割れ目に指を入れると、そこは既に愛液で満たされていた。
(今にも下着が汚れそうだ……)
右手で愛液の感触を確かめながら、左手は未だ触れられてない右胸へと移っていく。
「ん……」
慣れない左手でややぎこちない動きで胸を揉み出す一方、右手は女性器の奥へと進みかける。
「……っ!」
(せまっ……)
膣内の想像以上の圧迫感に、思わず指を引っ込める。
(こんなに濡れているのに、指一本すら通らないなんて……)
強引にねじ込むつもりなら入るだろうが、彼にそこまでする勇気はなかった。
(これって、前の経験はリセットされてる――体が新たに作り直されている?)
前回と同じ状態なら、少なくてもここまでの圧迫感はないだろう。
何せ指より何倍も太いモノが入ったことがあるのだから。
(それじゃあ、また処女なのかな、この体……)
深い溜息と共に、自分の中に入っていたモノを思い出す。
(アレが入ったら、また痛いんだろうな……)
同時に、以前与えられた快楽を想像して体が熱くなるも、
(……って、何を想像しているんだ、僕は)
我に返り、女性器から右手を離す。
(このまま時が過ぎ去れば元に戻るんだし、第一、自分に付いているモノと同じじゃないか)
彼はいつの間にか熱く起立している男性器に触れる。
(それに、性能は同じなんだし……)
そして、中に挿入されたい欲望を抑えるべく、両手で胸を揉みほぐしていく。
「ん……」
だが、先程から感じていたことだったが、想像していたより快楽は得られない。
確かに体は熱くなってはいるし、彼自身も感じてはいるが、
(……やっぱり違う)
みくるがしてくれたことに比べると、自分の手の動きはどこかぎこちなかった。
恐らく、必要以上に感じることを恐れているのか、心のどこかで自制心が働いてしまうのだろう。
感じたくても感じることが出来ない、そのもどかしさに手は自然と手慣れた男性器へと移る。
(……何か調子が出ないな)
先程と同じように手を上下に動かすが、いつもと同じ快楽を得ている筈なのに、どこか物足りない。
「はぁ……」
(いつもと違う方法でやるしかないのかな……)
彼は深い溜息を一つつくと、あることを実行に移すべく、布団から身を起こした。
そして、ベッドから起き上がると、棚からタオルを取り出して床に敷く。
次に同じ棚の中に入れていた、ビニール袋にくるまれたビデオテープを慎重に取り出してじっと見つめる。
(映像を見ながらやる勇気はまだないから……)
実はビデオテープを手渡された夜、恐る恐る中の映像を見てみたものの、内容以上に撮影している人物の表情が頭からこびりついて離れず、途中で再生を止めていた。
(でも……中を直接見なければ何とか……)
意を決した彼は、床に敷かれたタオルの上にビデオテープを置く。
(こういう行為って変かな……)
胸の鼓動が早くなるのを感じながら、パジャマのボタンを全部開け、履いていたズボンを下着ごと膝下まで刷り降ろす。
(あ……)
下を見下ろすと、降ろした下着は愛液で大きなシミが出来ていた。
(やだ……こんなに……)
恐る恐る右手を女性器に当てると、割れ目から愛液が大量に滲み出ている。
「ん……」
割れ目周辺を手でまさぐるが、慣れない場所を触っているせいか、もどかしさを感じてしまう。
もう少し何らかの刺激は欲しいが、さりとて何をどうしていいのか彼には解らない。
(う……)
そそり立っている男性器が目に止まり、一旦その場所から快楽を得ようとする行為を諦めて右手を離す。
そして、下半身を晒したまま膝立ちになると、床下に置いてあるビデオテープへ見せつけるように、愛液で濡れた右手で血走った陰茎を上下に滑らす。
(何だか変な気分だ……)
体勢が違うだけでやっている行為は変わらないというのに、いつもとは違った興奮を感じる。
「はぁ……はぁ……」
(真下にあるのは、単なるビデオテープの筈なのに……)
彼の脳裏から、ある少女の姿が焼き付いて離れない。
やがて、この体勢で手を動かすのに慣れてくると、余った左手を胸へと運んだ、正にその時――

(――誰か居る?)
五感以外の『何か』で視線を感じ、一瞬手を止めて恐る恐る周囲を見渡す。
無論、周囲に誰か居る様子はない。
それに、この建物自体は『機関』が買い上げたものだ。
セキュリティは万全で、そう簡単に部外者が進入することは出来ない。
ましてや鍵が掛かっているこの部屋へ入り込むことは、普通なら不可能だろう。
(気のせい……? でも、確かに視線のような『何か』を感じる……)
言い様のない不安に煽られるも、その不安がまた体を熱くする。
「あ……」
(や…だ……)
手に生ぬるい感触を覚えて下を向くと、男性器の先端から先走り汁が床に敷いているタオルにまで溢れ落ちており、支えている手は先走り汁で汚れていた。そして、女性器からは、手も触れていないのに愛液が下着へと雫のように落ちている。
(誰かが見ていると思っただけで、こんなになるなんて……)
得体の知れない視線のような『何か』を感じる一方で、彼は再び右手を動かし、左手は自然と女性器へ伸びる。
「ん……っ」
(でも、どうしよう……本当に誰か居るとしたら……)
そう思えば思うほど、彼の体は熱くなり、陰茎を持つ右手の動きは速くなる。
一方、女性器に添えられている左手は、相変わらず中に指すら入れることが出来ないでいたものの、割れ目周辺を執拗に撫で回していた。
「あ、あぁ……」
(もし、その『誰か』が……)
彼の脳裏に、この時間帯には居る筈のない少女の姿が浮かぶ。
「あぁ……あ、あぁ……んっ」
(誰に見られてもヤバイのに……)
だが、一旦そう思ったら最後、視線のような『何か』を振り切ることは出来なかった。

「はぁ……はぁ……」
視線のような『何か』に絡みつかれる感触を覚えながら、徐々に手の動きを早め、快感は際限なく高まっていく。
「あぁ……っ!」
そして、込み上げる射精感に体全体を震わせると、快感で震える先端から、怒濤の勢いで床下に置いてあるビデオテープへ精液が注ぎ込まれ、女性器からは愛液が溢れ出す。
「うぅっ……あぅっ!」
(や…だ……止まらな……)
中々止まらない射精だったが、更に何度か脈動した後、ようやく精液を出し尽くした。
それと同時に、視線のような『何か』は消え去っていた。
「はぁ……はぁ……」
(こんなに沢山………)
床下にあるビデオテープは精液に染まり、下に敷いてあったタオルも汚している。
(体が落ち着いたら片付けないと……)
興奮した体が冷め止まぬまま、自分で出したモノと、それによって汚されたモノを見下ろしながら、射精後の余韻に浸っていると、
(え……!?)
突如誰かの気配を感じた。先程まで感じていた、視線のような『何か』ではない、明確な意志のある視線がそこに存在した。
(まさか……!)
はっとして、その気配がする方向を振り向くと、
「随分沢山出したのね、古泉くん」
(どうして……この時間帯は学校じゃ……)
部屋の扉の前に、その場所には今まで居なかった筈の存在が――
「でも、体調を崩して休んだのに、激しい運動をしていいのかしら?」
SOS団団長こと涼宮ハルヒと、他のSOS団団員の姿があった。