404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/31(月) 01:40:55.45 ID:sG8KgSNf0
俺「おーいかがみん!」
かがみ「あーすぐ行く!じゃこなた、また後でね♪」
こなたはかがみの後姿を見送りながら考えた。
かがみんに彼氏ができた。それ以来、かがみんは変わった。
かがみんの弾ける笑顔は、以前にも増して可愛くなったし、優しくて、楽しくて・・・
彼氏と相性がよかったんだろうな。かがみんは魅力的になっていた。
かがみんといっしょに過ごす時間は減ったが、彼氏はこなたのことも知っているから
気を遣ってくれて、私とかがみんは未だにいっしょに行動していた。
でも・・・あんな幸せそうな後姿を見ていると・・・
かがみんが彼氏の前でどんな顔をしているのか、気になる。
私にも見せたことのない、どんな表情を見せるのだろう・・・
408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/31(月) 01:46:01.88 ID:sG8KgSNf0
こなたは二人の密会を覗いてみたくなった。
場所は裏庭の隅、物置の陰・・・
こなたはコソコソとその場所に忍び寄った。「大佐!」とか言いながら。
こなたの目の前で、かがみんは彼氏とキスをしていた。
彼氏は優しくかがみんの肩を抱いて、かがみんは彼氏にしがみついている。
「んっ・・・」かがみんの頬が震え、声が出た。
かがみんは顔を赤らめて、なおさら強く彼氏にしがみつく・・・
こなたは思わずその場から駆け出した。
410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/31(月) 01:50:13.96 ID:sG8KgSNf0
息が切れる。こなたは肩を揺らしながら胸に手をあてた。
どっくん・どっくん・どっくん・・・
そして、なぜだか涙が溢れてくる。
大好きなかがみんを取られたから?・・・違う。
こなたは、俺のことが好きだったのだ。
無意識に・・・
手が届かなくなって、初めてそれに気づいた。
胸が詰まるように苦しい・・・何なんだろうこの感じ・・・
分からない・・・分からないよ・・・
412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/31(月) 01:56:08.35 ID:sG8KgSNf0
放課後。
かがみん「こなたー!今日は一緒に本屋に行く約束だったわよね?」
こなた「かがみん・・・」
かがみん「ど、どうしたのよ改まって」
こなた「私達・・・ずっと、友達だよね!」
こなたはかがみんの胸にしがみついた。
かがみん「ちょ!ど、どうしたのよ・・・」
決まってるじゃない、そんなこと。
私達、ずっといっしょよ。ずっと、かけがえのない大切な友達よ・・・
いつもの光景。いつもの友達。・・・いつもの、幸せ。
こんな幸せも、いつかは手の届かない過去のものになるかもしれない。
だから・・・今、こうしていられる幸せを、体中で感じるんだ。
かがみん、ありがとう。
つかさ「あははー、こなちゃんさびしんぼだから~」
かがみん「そっそれにしても・・・何かあったの?」
こなた「いやーこないだ見たアニメでさー・・・」
不評で知られる番外編 終了
最終更新:2008年08月19日 16:09