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徳永と大江先生30


ニヤニヤしながら提案する不良
不良「保健の先生だから・・・保健体育ですよ。結構いいカラダしてるみたいですし・・・」
大江「!?」
番長「ははwセックスの実習ってか!面白そうだなwww」

徳永「おい・・・」
番長「ん?」

徳永「・・・話が違うじゃねぇか・・・先生には・・・手ぇ出さねえんじゃねぇのか」
踏んでいる足をグリグリと踏みつけながら番長
番長「気が変わったの。殴られ損だったねぇ徳永くんwwwおい、先生を連れてこい」
不良が大江を輪の真ん中まで引っ張り出した。


徳永と大江先生31


大江の元まで行き耳元でささやく番長
番長「先生・・・俺たちのために一肌脱いでもらいますか・・・おい」

番長の指示で大江の着ていたブラウスをビリビリに破る不良
不良「フゥー!!!」
大江の下着姿に興奮する不良たち

思わず目を閉じそらしてしまう徳永

大江「ん゛ー!ん゛ー!」
必死に抵抗する大江。恥ずかしそうな表情をしている
番長「いい表情だ…今度はスカートを脱がしてやれ」
不良「へへへ・・・」
不良の一人が嬉しそうに大江のスカートに手を伸ばす




徳永(先生・・・ごめんなさい・・・俺・・・・・・)
ゆっくりと立ち上がる徳永

徳永(約束・・・破ります・・・)



徳永と大江先生32


大江のスカートを脱がせようとした不良が一瞬で遠くに吹き飛んだ

不良「いてぇ!肩が・・・肩がぁっ!」
肩を抑えてもがき苦しむ吹き飛んだ不良

大江の横では徳永が蹴りの構えをして立っていた

何が起こったのか理解できず固まる不良たち

少し離れている嗣永がその光景をしっかりと見ていた

嗣永(徳永くんが・・・蹴っちゃった・・・)

徳永「おい・・・離れろよ」

番長を睨みつける徳永
番長をはじめ周りにいた不良が一気に大江から離れた


徳永と大江先生33


大江の口のテープを外し大江の体を見ないように
目をそらしながらひもを外すと
徳永「あの・・・これ・・・着て」
体を隠すために自分の学ランを渡す徳永
大江「・・・ありがとう」

大江に背を向けて立ち上がる徳永

徳永「先生・・・ごめんなさい!」

大江「・・・え?」

徳永「約束破って暴力振るっちゃいました・・・俺のことならいくらでも我慢できたけど・・・
    先生がやられてるのは・・・どうしても・・・我慢できなかったんです!・・・グス」

大江「徳永くん・・・」

だらしなく鼻水を出しながら号泣している徳永

徳永「嫌がもしれないげど・・・グス・・・おでのこと嫌いになっでもいいがら・・・
   ぜんぜえの大嫌いなぼうり゛ょぐで・・・ヒックヒック
   ・・・おでの大好ぎなぜんぜえ・・・守らせでぐだざい!!」

大江「・・・」
何も言えず徳永の背中をじっと見つめる大江



徳永と大江先生34


固まった空気から動揺まじりの番長が口を開く

番長「・・・ははwベソかきながら何言ってんだあいつはwおい!」

嗣永にナイフを突きつける不良

不良「まだまだ人質はいるんだ…こいつがどうなってもいいの…(フワッ)…へ?」

急に体が浮き上がる不良
熊井「てめぇ…俺の嗣永になにしてんだ?」
熊井が不良の頭を鷲掴みして持ち上げていた

不良「ひぃっ!く…熊井…ギャッ!」
投げ飛ばされて壁に激突する不良
熊井の登場に不良がビビり始める。

嗣永「んんんんー!<熊井くん!>」
夏焼「まったく、何でキミがここにいて捕まってるんだ…計算外じゃないか」
こっそりと現れ嗣永のひもとテープを外す夏焼
嗣永「夏焼くん!ありがとう!」
夏焼に抱きつく嗣永
熊井を意識しながらニヤつく夏焼
熊井「あっ…俺がやろうと思ったのに…」
夏焼「ごめんねwww熊井くんw」


徳永と大江先生35


不良「おい・・・夏焼まで現れたぞ・・・」

熊井「こいつら・・・潰していいのか?」
肩をグリグリ回して準備運動する熊井

夏焼「熊井くん、悪いけど雑魚は僕一人に任せてもらえるかな?」
指を鳴らしながら言う夏焼

熊井「・・・はぁ?」
夏焼「キミが来てからこういうところで動けないから運動不足なんだよね。
   キミは徳永くんに言いたいことあるみたいだからお話しててくれ」

フラフラの状態で立つ徳永を見る熊井
熊井「フン・・・じゃあ先にやってろ。俺の分残しとけよ」

夏焼(これでOK・・・)
不敵な笑みを浮かべる夏焼
夏焼「フフフ・・・じゃあ行くよ」

大勢の不良を前に夏焼の一人舞台が始まった。
熊井「さっさと話し終わらせるか・・・」


徳永と大江先生36


しぶしぶ徳永のもとに行く熊井とその後をついていく嗣永
熊井「おい、徳永ぁ・・・」
徳永「・・・なんだよ」
熊井「おめぇはホンットにめんどくせぇ奴だな・・・なにが『大嫌いな暴力で守らせてくれぇ』だ」
徳永「きいてたのかよ・・・」

熊井「お前のは『暴力』じゃねぇ・・・なんつーかなー…あーあれだ、あれだよ、
   えーと…優しさだ!『優しさ』。
   お前何回嗣永をカツアゲから救ったんだよ。昨日だってそうだろーが!」
大江「昨日?」
嗣永「昨日鬼座高校とケンカしてたのはぼくが脅されてたのを助けてくれたからなんです
   徳永くん、僕を巻き込みたくないからって黙ってたんです」
大江「・・・そうだったの」
徳永の胸倉を掴み顔を近づける熊井
熊井「かっこつけて全部自分のせいにしてんじゃねぇ!だからこんなめんどくせぇことになるんだろーが!」
徳永「悪かったよ…」

熊井、大江を見て

熊井「こいつはツレのために喧嘩するやつなんだ。あいつらみたいに
   自分が楽しむために人を傷つけることはしねぇ…
   許してやってくれねぇか?」
嗣永「ぼくからもお願いします。」
大江「・・・」
徳永「お前ら・・・」
熊井「後はお前でなんとかしろ」


徳永と大江先生37


夏焼「ヒャハハハ!」
熊井たちが話している間に夏焼によってバタバタ倒されていく不良たち
熊井「夏焼ぃ!俺の分までやるんじゃねー!」
話が終わり雑魚倒しに参加する熊井
嗣永「あれは・・・多分暴力ですけど・・・熊井くんも優しいんですよ。」
徳永「説得力無くなるっての・・・とにかく奴が動くなると危険なんで、一度外に出ましょう」

立ち上がり外にでる3人

不良「おい番長!どうなってんだよ!徳永しかこねーって言うから俺来たんだぞ!」
番長「う、うるせぇ!とにかくやっちまえよ!」
不良「悪いが俺は抜けるぜ!」
番長「おい!逃げるなよ!」

逃げるために反対側の扉を開けるとそこには腕を組んで仁王立ちの須藤と
ポケットに手を入れてポリポリしている菅谷が立っていた

不良「す・・・須藤まで!?」
須藤「だろうと思った…逃げるとは男らしくないな。喝を入れてやろう…菅谷!」

菅谷「うん…(ポリポリ)…えっ!?おれ!?」
須藤「俺はお前が来たいとゆったから連れてきただけだ。行け!(ドン!」

須藤に背中を押されて不良の目の前に立つ菅谷
菅谷「あばばばば・・・」
不良「なんだこいつ・・・弱そうだな!殴るぞゴルァ!」
菅谷「うわぁー!!!」



徳永と大江先生38


バシュ!バシュ!

菅谷を襲う不良たちの顔に玉が当たり液体が顔に付着した

不良「なんだこれは!?」
不良「目が・・・いてぇ!!目が開けれねぇ!!!」
不良たちはその場に倒れもがき苦しんでいる

菅谷「ひぃぃ・・・なにコレ?」
腰を抜かしてしまってる菅谷
清水「清水特製ジャングルボール3号おおあたりー♪」

須藤の後ろにパチンコを持った清水が立っていた

須藤「あれ?遅かったな清水」
清水「ベリフィーに寄ってたからね。って須藤くんやっぱり来てたんだ」
須藤「・・・俺は菅谷を連れてきただけだ」
清水「そういうことにしとくよ・・・徳永くんは?」
菅谷「あああ、あそこあそこ!」

菅谷が指差す先には避難した徳永大江嗣永の姿が



徳永と大江先生39


徳永たちの元に駆け寄る清水
清水「徳永くん!はいこれ!」

カバンから救急箱を出して徳永に差し出す清水

徳永「清水!?なに持ってきてんだよ!」
清水「マスターに呼ばれて「持ってけ」って言われたからさ…予想通りケガだらけだし」
徳永「・・・いらねーよそんなの」
大江「貸して!」
清水「へっ?」

清水から救急箱を奪う大江
大江「徳永くん、痛いところは?」
徳永「先生?」

大江「…私を守ってくれるんでしょ?私の大嫌いな暴力で」

徳永「ははは…はい」

状況が飲み込めずきょとーんとする清水
清水「・・・なにそれ?」
嗣永「告白の返事・・・かな?」
清水「はぁ?」



徳永と大江先生40


すべての不良が片付けられ一人残された番長
熊井、夏焼、須藤、菅谷が並んで睨みつけている

熊井「あとはお前だけだな…俺が相手してや」
徳永「熊井っ!」
徳永、大江、嗣永、清水が入ってくる

熊井「なんだよ?」
徳永「こいつ…俺とやらせてくれないか?」
菅谷(やっぱり・・・)
夏焼(きた・・・)
熊井「お前・・・そんな体じゃ無理だろ」
夏焼「いいじゃないか熊井くん。徳永くんもやられっぱなしじゃかっこ悪い。
   先生も了承してるようだし」

熊井が大江を見ると少し間のあと頷いた

熊井「ちっ…勝手にしろ」

にやりとする夏焼

徳永と大江先生41


徳永「つーわけで俺が相手だ。良かったな!熊井じゃなくて」
番長「な、なんだ、お前がやるのかwまたベソかくなよw」
徳永「俺の蹴り見てビビってたくせに…いくぞ!」

対峙する徳永と後ろで見守る6人と大江

須藤「お前、コレが見たかったんだろ」
コクリと黙ってうなずく菅谷
菅谷(徳永くん・・・ホントに強いのかな・・・)

ヒソヒソ話を始める嗣永と清水
嗣永「清水くん、あの番長はどんだけ強いの?」
清水「実は番長になり立てであんまりウラは取れてないんだけど・・・
    『力』よりも『権力』で番長になったみたいなんだ。お金とか使って」
嗣永「じゃあ本当は弱いとか?」
清水「だといいけどね・・・ただ・・・徳永くんがなぁ・・・」
嗣永「ケガ・・・ひどいしね・・・」
清水「いや、それだけじゃないんだよ・・・」
嗣永「え?なになに?」
清水「あっ・・・始まるよ」

会話を中断し喧嘩に集中し始める清水
話を中断されムッとする嗣永

徳永と大江先生42


一番最初に動いたのは番長
バットを振り回し一方的に攻めていく

避けるのが精一杯の徳永
徳永「意外と・・・はえーな!」
番長「へっ!いちおう剣道をやってたからな」
徳永「うっ・・・」
一瞬意識が飛びそうになり肩で息をしながらしゃがみこむ徳永
番長「もらった!」
徳永めがけて一気に振り下ろすが
徳永「あぶねっ!」
間一髪で転がるように避ける徳永

清水「ヤバイ・・・徳永くんダメージ引きずってるからいつもよりキレが悪い・・・」
嗣永「ねぇ・・・徳永くんがなにぃ?」

徳永「ハァ・・・ハァ・・・」
番長「どうした?もう降参か?」
徳永「わりぃ・・・今からスタートな」
番長「ハッw言い訳かよ!」

徳永「よーい・・・」
番長「もう一度こっちから行くぞ!」
徳永めがけてつっこんでくる番長
徳永「どん!」

徳永と大江先生43


番長がバットを振りおろす瞬間に腹に徳永の蹴りが決まる
番長「ぐふっ!」
徳永「足の長さだけが自慢でね・・・お前のバットが届くってことは俺の蹴りが十分に届くんだよねぇ♪」

腹を押さえながらもなんとか倒れず踏みとどまった番長
番長「まだだ・・・どりゃあ!!!」
また番長がバットを振り下ろすと
徳永「負けるかぁ!!!」
今度は番長のバットを持つ左手に蹴りを入れた徳永

バットが宙を舞った

カラーン
バットの落ちた音が響き渡る。
番長「ぐっ・・・」
蹴りを食らった左手を押さえている番長

須藤「・・・決まったな」
夏焼「いや・・・まだだ・・・」

徳永と大江先生44


嗣永「清水くん、もったいぶらないで教えてよぉ」
清水「もぅ・・・わかったよ・・・徳永くんには欠点があってね」

菅谷(・・・欠点)

~~回想(昼休み)~~
夏焼「彼が番格と戦うには致命的な欠点があるんだ・・・」
菅谷「欠点?」


夏焼「実は彼は・・・とどめをさせない。」
~~~~~~~

嗣永「とどめ?」
清水「うん。なぜか顔とか・・急所を避けちゃうんだ。だから番格と戦えない」

話をしている間に連続の回し蹴りを決める徳永
吹き飛んだ番長は壁に追い詰められた
徳永「しゃあっ!!くらえぇ!」
助走をつけ、とび蹴りをかます徳永

その瞬間、徳永の頭の中に一人の男の顔が浮かんだ。
徳永(矢っくん・・・)

ダーン!!!

徳永と大江先生45


とどめの一撃は番長の顔をはずし壁に当たった
衝撃でえぐれている壁
その蹴りの衝撃を真横で感じ、怯えた顔をする番長
菅谷(・・・やっぱり出来ないのか)
夏焼(・・・ちっ)


壁に打ち付けた音だけがしばらく響く

徳永「・・・・・・謝れよ」

番長「・・・ゴメンナサイ」
徳永「俺にじゃねぇ!!!先生にだ!!!先生を人質にしたうえに服をビリビリにしやがって!!!」
大江「・・・」
徳永「できねぇなら今の蹴り、今度はテメーの顔にしっかりとぶち込むぞ!!!さっさとしやがれ!!!」
番長「ひぃっ!!ゴメンナサイ!ゴメンナサイぃっ!」
頭を何度もぶつけながら土下座する番長

徳永と大江先生46


番長の情けない土下座を見た徳永
大江の方を向いて満面の笑みで

徳永「良かったね!先生♪」

大江の方へ歩いていく徳永

しかし土下座していた番長の顔は引きつっていた
番長(ヤバイ…このままでは『あの人』に申し訳が立たないっ…こうなったら)

近くで倒れている不良が持っているバットを手に取り背を向けた徳永に向かう番長

番長「くたばれぇ!」
清水「徳永くん危ないっ!」

バキッ!!!

徳永と大江先生47


徳永「・・・さんきゅー♪」

間一髪で熊井が番長に蹴りを入れていた。
熊井の蹴りは顔に入り気絶する番長

熊井「だからオメーはめんどくせーんだよ」
徳永「お前に嗣永の分、残しといたんだよ。スッキリしただろ♪」
熊井「・・・ホンットうぜぇなお前」

徳永「フフwごめんにぃ・・・熊井く・・・」

気を失い倒れる徳永

大江「徳永くん!」
須藤「徳永っ!」

徳永の元に駆けつける熊井と夏焼以外の面々

つまらなそうな顔をしてその光景を見ている夏焼

その表情に気付く熊井

徳永と大江先生48

○鬼座高校校門

気を失い須藤におんぶしてもらってる徳永
須藤「まったく…世話の焼ける奴だ」
大江、徳永の顔をのぞき込み
大江「ありがとう…徳永くん」
嗣永「先生、徳永くんのこと許してくれるんですか?」

笑顔でうなずく大江。嗣永、徳永にささやくように
嗣永「ボソ)良かったね!徳永くん!」

少し離れた位置で徳永の背中をみている菅谷
菅谷(徳永くんが僕が求めてる強さだ!おれも鈴木さんを守るために強くなって・・・)
~~想像~~
菅谷「えいっ!とりゃー!」
ヒーローのように不良を倒す菅谷
鈴木「菅谷くん強い!ステキ♪」
菅谷「鈴木さんはおれが守る!」
鈴木「わたし、うれしい!(チュッ」
菅谷の頬にキスをする鈴木
~~~~~~
菅谷「フフ・・・フフフ♪(ポリポリ」

嗣永「ん?…菅谷くんが笑ってる」
須藤「鈴木さんの裸でも考えてんだろ」
清水「だらしないなぁ…あれ?夏焼くんと熊井くんは?」

徳永と大江先生49

○鬼座高校裏口

バイクに乗ろうとする夏焼を呼び止める熊井
熊井「夏焼ぃ」
夏焼「なんだい?」



熊井「お前…徳永が鬼座行くこと最初から知ってただろ?」

夏焼「…なんのことかな?」
熊井「とぼけるんじゃねぇ…下っ端にヘタクソな演技させやがって」

夏焼「フッ…バレバレか…」
熊井「何が目的だったんだ?」
夏焼「徳永くんを君の喝で復活させて…あの欠点を克服させるため…かな」
熊井「克服?なんでそこまでやる必要がある」
夏焼「いずれ…キュー学とベリ高はぶつかることになる…」
熊井「キュー学…」
夏焼「今日の喧嘩を見ても分かるだろ。キミがいたから良かったが、
    奴らとの戦いには彼のあの『甘さ』は邪魔だ。命取りになる」

熊井「んなもん克服させる必要はねぇ…あれはあいつの長所だ」
夏焼「ほぅ…もしかして熊井くん…徳永くんが本気出すのが怖いのかなw?」

熊井「…勝手に言ってろ。じゃあな」

熊井の背を見ながらバイクのエンジンをかける夏焼
夏焼(もう一つ目的があったけど…熊井くんには関係ないことだからいいか。)

徳永と大江先生50

○帰り道

須藤に小声で話しかける清水

清水「ねぇねぇ須藤くん」
須藤「なんだ?」
清水「もしかしてなんだけど…今日ケンカしなかった理由って…」
須藤「…おまえも気づいてたのか?隠しカメラ」
清水「うん…一応ね。」
須藤「下手に手の内見せるのは危険だからな。どこに流すネタにするのか分からんが…」

清水「たぶんキュー学だよ」

須藤「なんでわかるんだ?」
清水「実は…あの番長、キュー学からの転校生なんだ」
須藤「・・・そのネタ、夏焼にいうなよ。」
清水「うん…気づいてると思うけどね」
須藤「あいつのキュー学に対する執着は異常だからな…ぶつかることは避けられないのは分かるが・・・」

徳永と大江先生51


いつの間にか追いついてきた熊井が割るように入り

熊井「清水ぅ…腹減った!ベリフィー行こうぜ!」
清水「えー・・・また僕のツケで食べるの?まず徳永くんを家に送らないと…」
熊井「いいんだよこんなやつ(ペシッ!」
徳永の頭をひっぱたく熊井

菅谷「あっ!今のは暴力じゃないですかね?先生」
大江「うーんそうねぇ…」
熊井「フン!」
嗣永「暴力はんたぁい!」
熊井「あっ・・・わりぃ・・・」


須藤「罰として交代な」
熊井の背中に徳永を乗せる須藤

熊井「マジかよ・・・ったく」
背負った徳永の顔を見ると幸せそうな顔で寝ている

熊井「・・・あーもーコイツめんどくせー!!!」

徳永と大江先生52


○某所
暗い部屋で男が鬼座高校で隠し撮りした映像を見ている
番長がその男に土下座している


番長「申し訳ありません!」

男「面白いもの見せてくれるっていうから楽しみだったけど…なにこのお遊戯会」

番長「申し訳ありません!」

男「ベリ高を潰す拠点にするために、せっかく俺が根回ししたり
  『出資』したりしてお前を番長にしたのに…台無しだな」

番長「申し訳ありま」
ドガッ
番長の頭を踏みつける男、梅田
梅田「それしか言えねえのかこの雑魚が!」
番長「すいませんでした梅田さん!まさか熊井が来るとは思わなかったので」

梅田「くまい?」

番長「今ベリーズ高校で一番強い奴と言われてます…あっ!こいつです!こいつ!」
映像には熊井が現れ不良を持ち上げてるところが映し出されている
梅田「へぇ…強そうだね…やりごたえありそうじゃん」

徳永と大江先生53

~数日後の朝~

廊下を全力疾走する徳永
保健室の扉を開ける


徳永「先生!」
大江「あら徳永くん。おは」
徳永「辞めるってどういうことですか!!?」

○教室
いつもどおり集まっている須藤嗣永菅谷と清水
いつもどおり窓の外を見る熊井

嗣永「大江先生が辞める!?なんで!!?」
清水「鬼座高校との一件が問題になったんだよ。」
菅谷「それだけで辞めるの?大げさじゃない?」

清水「それがさ…ホントは徳永くんが退学ってことになるはずだったけど、
   代わりに先生が辞めることで取り消しになったみたい」

嗣永「徳永くんだけなの?」
清水「うちの先生たちには大江先生と徳永くんしか行ってないことになってるからね」
須藤「大江先生が黙っててくれたってことか…ある意味俺たちも先生に救われた訳だな」
熊井「・・・・・・」
嗣永「…徳永くんには?」
清水「全部伝えた…顔色変えて保健室に飛んでいったよ」

徳永と大江先生54


○保健室
徳永「俺が退学する!先生が辞める必要ねぇ!」
大江「徳永くん!もう決まったことなの!」
徳永「いやだ!俺のせいで先生が先生じゃなくなるなんて…我慢できない!」

いきなり徳永に抱きつく大江

徳永「えっ・・・」

大江「嫌かもしれないけど・・・私も大好きな徳永くんを守りたかったの。
   ・・・それだけは分かって」

徳永「・・・それって」
徳永の唇にキスをする大江
大江「こういうこと。もう先生じゃなくなるからするんだからね」

○階段の踊り場

イヤホンで盗聴中の夏焼
夏焼「徳永くんには悪いけどこれでいい…邪魔だったんだよねぇ…あのパトロール」


徳永と大江先生55


~~昼休み~~

いつものように屋上に集まる7人
徳永かいるせいか静かにご飯を食べている。

熊井「ほい」
徳永「あでっ」
徳永の顔に焼きそばパンを投げつけた熊井

熊井「腹一杯だからそれやるわ」
徳永「あーありがと…」

伸びをして寝ころぶ熊井
熊井「んぁーちょっと寝るわ。おい嗣永ぁ」
嗣永「な、なに?」
熊井「6時間目終わったら起こしにきて」
清水「放課後じゃん!」

徳永と大江先生56


菅谷「大江先生・・・って辞めてからどうするんだろうね・・・」
清水「ああそれだけど、ん?」

話を割くように立ち上がる徳永

徳永「なぁ夏焼…」
柵にもたれて立っている夏焼の元に行く徳永

夏焼「なんだい?」
徳永「あの時言った『俺のやるべきこと』って
   ”先生に『自分がやったことは暴力じゃない』って説明する”
   ってことだったのか?」
夏焼「…そうだよ」
徳永「・・・・・・」

いきなり夏焼の胸ぐらをつかむ徳永

徳永「なんであの時にはっきりと言ってくれなかったんだ!!!」
須藤「落ち着け徳永!」
あわてて徳永を羽交い絞めして夏焼から離す須藤

徳永「あの時に気づいてれば…先生は…先生は…」
言葉が詰まってしまう徳永

徳永と大江先生57


夏焼「…すまなかった。まさか辞めるとは思わなかったから」
ぽろりと涙を流す夏焼

夏焼(ホントは計算通りだけど…)

徳永「な…夏焼ぃ…うわーん!」
泣き崩れる徳永
抑えている須藤の頬にも涙が。

嗣永「徳永くん…かわいそう」
菅谷「先生…いい人だったね・・・」
もらい泣きをする嗣永と菅谷

寝返りを打ち徳永たちを背にしながら軽く鼻をすする熊井

徳永と大江先生58


この空気の中、涙を流すことなくメロンパンをほおばる清水。
清水「・・・困ったなぁ」
そうつぶやき聞きたてほやほやの情報が載ったメモを見る

そこには
『大江先生は退職後、イナバさんのお誘いで購買部の店員の仕事が内定している』
と書かれてある

清水(ある意味ただの異動なんだよなぁ…言いにくくなっちゃった…)

清水は放課後ようやくこの事を皆に伝えるが
その時は逆に清水一人だけが泣いていたという

~『徳永と大江先生』おしまい~