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『くだらないのは君だよ』

数日前の出来事なのに今なお頭の中を反芻する、真っ直ぐにボクの目を見て放たれた言葉。

「……君は……本当に分かってないよ」

ボクの右足に気付き境遇を重ねて説得しようとした君。
揺らがなかったと言えば嘘になる。でも君とボクは違うんだ。

「……本当に……分かってないよ」

ボクは君のように“人”に恵まれなかったんだよ。
ボクを励ます事も傷が治るのを待ってくれる事もなく“不要”になったら簡単に切り離す。
そんな人達と君は好きなダンスを踊れるのか?

◇ ◇ ◇

見せ付けるビデオを作成する為にだけ踊ったダンス。正規部員達はおどおどしてたなぁ。
当然だ。ボクは君達に捨てられた人間なんだから。梅田さんがバックにいなければ
動いてくれなかっただろうけど。

久しぶりの高揚感と充実感。そして込み上げてきた後悔。
「くだらない」と言ってみせたところで所詮虚勢を張ったにすぎない。
そんな簡単に捨てられるものじゃなかった。今でも胸の奥では煌々と燃えている思い。

けどダンスよりも今はこっちを優先したいんだ。
気紛れだったかもしれないけど捨てられたボクを拾ってくれた梅田さんの為に。




例え再び裏切られる事になっても。