物語


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『イ・ブラゼルの12戦士』~12戦士の戦いの物語~


《第一章 百年の約束》

旅立ちと出会い

 幼少の折、パリス同盟領内の山深い寺院に隠遁する老子に預けられ、拳士として鍛えられる青年がいた。青年の名はカリッツァ・アルシオン。厳しくも愛情深い老子のもと、健やかに心身を鍛え上げてゆくカリッツァは、修行中、生涯の友であるギガン・ド・バッシュと出会う。兄のように慕うこのドゥアンと共に拳の修行に明け暮れる日々を過ごしたカリッツァは18歳になると老子の許しを得て、ギガンと共に冒険者として山を下りる。冒険者としての最初の依頼の中で出会ったエルダナーンの女性魔導士フレデリカと、彼女にポチと呼ばれるヴァーナの短剣使いジャン・テオレーマを仲間に迎えギルドを結成、冒険者として第一歩を踏み出した。

転機

 冒険者として順調に依頼をこなしていたある日、転機となる事件が起こる。遺跡の街ラインで、ライン王がかつて倒した上位魔族イルセルを封じた箱が何者かの手によって盗まれたのである。この事件の解決をライン王から依頼され、調査を進めた彼らは事件の背後でイルセル復活をもくろむハゲンティとザガンという魔族と対決する。激しい戦いの後、2体の魔族を退け封印の箱を守ったものの、封印の効果は弱められていた。再封印のため聖都ディアスロンドへ封印の箱を運ぶという新たな依頼をライン王から受けたカリッツァ達は、ディアスロンドへの長い旅路へと出発したのだった。

封印を巡る死闘

 ディアスロンドへの旅の途中、カリッツァ達は再び魔族の襲撃を受ける。ハゲンティとザガン、そして影を渡る黒豹ユンとイルセルの従者と名乗る黒騎士リストレイン。封印の箱を巡る幾度もの激しい戦いをくぐり抜け、カリッツァ達は傭兵の街ダブラルへと到着する。一時の休息を得たのもつかの間、彼等の前に新たな脅威が訪れる。上位魔族“剣の女王”アストレート。イルセルを敵視するアストレートはカリッツァ達に封印の箱を渡すよう迫るが、魔族との交渉など出来ないとカリッツァはこれを拒否する。『そう、なら貴方たちごと消してあげる』膨れ上がるその圧倒的な気。死を覚悟した彼等を救ったのは、これまで幾度も死闘を繰り広げたリストレイン達だった。辛くもアストレートから逃れ、ダブラル郊外の丘で両者は対峙する。夕暮れに染まる丘で封印の箱を巡る最後の戦いが始まった。互いの死力を尽くす戦いはリストレインの剣がカリッツァを打ち倒し決着する。遂に解かれる封印、眩い光と共に現れたのは一人の美しい少女だった。長きに渡る封印から解放された“真紅の皇女”イルセルは、彼女に取り入り新たな力を得ようとしたハゲンティとザガンを一瞬で消滅させ、カリッツァに歩み寄る。止めを刺されることを覚悟し、彼女を睨みつけるカリッツァ。しかし彼女はその頬にそっと触れるとリストレイン、ユンを連れ姿を消すのであった。

共闘

 イルセル復活を阻止できなかった一行は学園都市エルクレストへと向かう。旅の途中、古代の遺跡のなかで出会った人工生命『メリエル』を保護してもらうためである。人の頭ほどの銀色の球体を本体とし、古代種族エルダの容貌をもつ女性の姿を浮かび上がらせるメリエルは、活動源となる魔力が枯渇し機能停止寸前だったところをカリッツァ達によって救われたのだ。フレデリカの知己であり、彼女を姉のように慕うエルクレストカレッジの学長エルヴィラにメリエルを預けると、カリッツァは市街へと足を向ける。苦い敗北を噛み締め落ち込む彼の前に、突然イルセルが現れる。警戒するカリッツァに彼女は、自分は人間の敵ではないと無邪気な笑顔で告げる。その後ろにはリストレインとユン、そしてイルセルの力によって転生し、その姿をかえたハゲンティとザガンの姿もあった。ギガン、フレデリカ、ポチも加え、奇妙なティータイムが始まった。