松井秀喜氏、ヤンキースの選手として引退会見/一問一答
MLB.jp(GyaO!) 7月29日(月)1時57分配信
現地28日、紺のスーツにピンストライプにも見えるネクタイで登場した松井秀喜氏。隣りにはヤンキース時代から通訳を務めたロヘ・カーロンが座り、会見場の最前列には松井氏のご両親らが並んだ。
会見はまずブライアン・キャッシュマンGM(ゼネラルマネージャー)、ジーン・アフターマンアシスタントGMのユーモア溢れるスピーチで始まり、マイナーリーグ契約を交わした後に松井氏が挨拶。その後、質疑応答に入った。以下、冒頭の挨拶とその一問一答。
■松井秀喜氏
「本日、ヤンキースと契約することが出来て、ヤンキースの選手として正式に引退することが出来て本当に光栄だと思います。ヤンキースの皆さんには感謝の気持ちで一杯です。
ヤンキースというチームは僕にとっては、ずっとあこがれでした。あこがれのチームで7年間も在籍させてもらって、その日々というのは、本当に幸せな日々でした。
ワールドチャンピオンになるということだけを夢見て毎日プレーして、2009年に最後に、ワールドチャンピオンになれたこと、本当に僕にとっては一生の思い出です。
去年一杯で引退したんですが、引退したときはこのようなことをしていただけるとは夢にも思ってなかったので、こうしてもう一日だけヤンキースの一員になれたこと、そしてヤンキースで引退できること、そのことをもう一度、ヤンキースとヤンキースファンの皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました」
■一問一答
─ヤンキースでプレーをして学んだことは?
「そうですね。たくさんあると思うんですけど、やはり、ただ、チャンピオンを目指して戦う、そのためにプレーすると言う、その気持ちですかね」
─ヤンキースの選手として一番思い出深いことは?
「僕が7年間在籍した中では、もちろん最後の、ワールドチャンピオンというのは個人的には大きいかもしれないですけど、印象に残っているのは、2003年のリーグチャンピオンシップの第7戦の試合が一番今でも印象に残っています」
─最初に契約したときの心境は?
「おそらくその時まで、自分が過ごしてきた日々の中でも、もっとも幸せな瞬間だったなと思います」
─デビューから10年。この10年で学んだことは? 人間として野球人として
「もちろんたくさん素晴らしい影響は受けたと思いますけど、ニューヨークに住んでヤンキースでプレーするということは、おそらく野球選手にとっては特別なことだと思うし、これが一番何か影響を受けたというのはなかなかないかもしれない。それほど、僕にとってはすべてだったような気がします、その日々が」
─(デレク・)ジーターが、お気に入りのチームメートだったと
「そうですね。これまでもたくさんのチームメートがいましたけど、彼がもっとも尊敬できる選手だったし、その選手からそうやって言ってもらうのは、プレーヤーとしては最高の幸せです。また僕からもね、彼に同じ言葉を戻したいなと思います」
─ヤンキースファンは今でも松井のことを覚えている
「もしそれが本当のことだとしたら、僕にとってはそれ以上に幸せなことはないし、僕にとってもこのヤンキースファンの前でプレーすることは、本当に一番の幸せなことでした。今、そう言って下さっているのであればそれはうれしいし、そう思ってくださった原因は何かって言われればちょっと分からないんですけど、僕なりに精一杯頑張ってチャンピオンになるっていうだけのために戦いました。それがそういう風に映ったのであれば、それはうれしい」
─ピンストライプのネクタイをされているようですが、今日のお召し物はどのように選ばれたのですか?
「ピンストライプですかね? あまりそこまで意識していなかったんですよね。意識していたらもうちょっと意識してたかな、って。ということはあまり意識していなかったんですね」
─将来のプラン、野球に関わっていくのかどうかなど、どのように活動していく予定ですか?
「まだ具体的に決まってないですけど、やはり日本で10年間、アメリカで10年間、ヤンキースという凄く素晴らしい球団で7年間プレーを続けてきましたので、その経験をまあ、少しずつ次の世代に繋いでいけたらいいと思っていますけど、基本的にはまだ何も具体的なことは決まっていません」
─選手としてフィールドに立つ事は今日が最後の最後ですが、ヤンキー・スタジアムのフィールドに立つという事で、何か特別な思いはありますか?
「恐らく今日の1日は生涯忘れる事のない1日になるだろうと思います。僕が選手として一番憧れた場所で選手として終われるのは、これ以上に幸せな事はないです」
─初めて観客としてヤンキースを見ていると思いますが、今年のヤンキースをどのようにご覧になっていますか?
「そうですね、いつも追いかけているわけではないんですが、やはりちょっと、ね、主力選手の怪我が多いので、そこがちょっと大変だな、とそれにつきると思います」
─数えきれないくらいのファンが今日球場に来ていますが、どのように思われますか? もし見られていなければ、本日そのような中に出て行くということをどう思われますか?
「もちろん、来る途中にその光景は見ましたが、懐かしさと共に本当に嬉しいな、という気持ちで…一つ感心したのは、よくも捨てずに55番のシャツを持っていてくれたな、と」
─日本からも沢山のファンが押し寄せ、アメリカやカナダからも沢山の方が来ています。そういったファンにどのような自分を見て欲しいですか?
「どんな姿…ありのままの姿を見て頂けたらいいと思いますし、少しでもね、僕がプレーしていた頃の記憶を蘇らせてくれたらそれだけで嬉しいです」
【MLB】
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最終更新:7月29日(月)6時34分
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