第十四話


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60 名前: 代理投稿 ◆OTL/VNUGLY [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 22:14:53 ID:xWLnFyo+0
吉国様代理投稿 「馬の警官」

祖母から聞いた話。
祖父が日本の警察から出向で朝鮮総督府高等警察課(単身赴任)にいた頃、祖母と叔父叔母たちは、
祖父の職掌上 「全羅道 茂朱」と言う田舎の外れに居を構え、現地人に裁縫や料理を教え、
孤児を引き取ったりと忙しく過していたそうです。
そんなある日、村出身の警官が馬で村に入ってきました。

彼の話によると
・馬賊がもうそこまで来ている
・茂朱警察署員も向かってきているが間に合わない
・馬賊の構成人数は、これこれでこうである
・署員が到着するまで死守されたし
との事、村の男は火打ち式猟銃を、馬の警官・祖母や叔父達は祖父のライフルを持ち警官の指示の元、
村の外塀・内塀を盾に馬賊に応戦しました。
村人が1人亡くなり叔父も左足に銃創を受けましたが、馬賊は、村を諦め散っていったそうです。
やっと到着した茂朱署員が言うには、
「何の連絡もなしに防備できたのは何故か?」
「貴村民は、いつも銃を携帯しているのか?」との事。
村の代表が馬の警官の話をすると、
「道中、彼の死体を発見しトラックに積んである」
と言われ、村人がトラックの中を覗くと“馬の警官”の死体が頭と胴体別々に置いてあったそうです。
戦後祖父が作らせた、彼の位牌が今でも叔父の家の仏壇においてあります。

【完】