613 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/07/14(火) 22:52:38.39 ID:JdDmLM1gO

ギー太の恩返し


昔々、その昔
あるところに三人の女の子がおりました
ひとりはドラマ、もう一人はキーボード
そして、最後の一人はベーシストでした
ある日、キーボードプレイヤーの女の子が町へ演奏しに向かいます
紬「ふぅ、ふぅ…音楽でお金を稼ぐのも楽じゃないわ…あら?」
女の子の視界には、罠にかかったギターがありました
ギター「助けて!罠から抜け出せないんです!」
なんとこのギター喋ります。
とりあえず、助けてみることにしました。
紬「うーん、うーん…ふぅ、はずれたわ」
ギター「ありがとうお嬢さん。このお礼はまたいつか」
ギターは風にとばされるように去っていきました

617 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/07/14(火) 23:00:15.89 ID:JdDmLM1gO
そして数日後。
律「うーん困った」
と唸るのは、ドラマーの女の子
澪「どうしたんだ律?」
と訊ねるのは、ベーシストの女の子
紬「今度の音楽大会、メンバーが足りなくて出られないのよ」
律「そうなんだよ…あとは、ギターさえいれば…」
すると、ふすまがガラガラッと開きました
唯「ごめんください、恩返しにきました~。あ、私は唯ですよろしくね」
律「ギターはできる?」
唯「ん~…頑張ってみるね」
こうして、新しいメンバーが増えました

唯「あ、そうそう…私、ギターの練習は奥の方でやるけど、絶対覗いちゃ駄目だよ?」
澪「うーん…まぁそれくらいなら」

626 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/07/14(火) 23:07:35.53 ID:JdDmLM1gO
そして数日がたち、音楽大会の日が迫ってきました
それまでの間、ギターの音は全く聞こえてきません。
だけど、三人が出稼ぎに出ている以上の金額が家に入ってくるのです。
律「これはおかしい…まぁいいけど」
紬「りっちゃん、そんな汚いお金駄目よ…犯罪の匂いがするものだったらどうするの?」
とっさに、キーボードの女の子がたしなめます。
律「よし…こうなったら、一番怪しいのは唯だ。覗こう」
澪「おい待てよ!約束は破ったら駄目なんだろ?」
紬「うーん…こうなったら仕方ないわ、突撃しましょう♪」
澪「ムギまで!?」
哀れ、ベーシストの女の子に味方はいないようです。
律「よーし入るぞー…バッバーン!へーい唯、邪魔するぞー!」ピシャーン!
澪「静かに開けろ壊れるだろ!」

631 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/07/14(火) 23:16:13.63 ID:JdDmLM1gO
すると、そこには声をかみ殺して男とみだらな行為にふける唯がいるではありませんか。
唯「開けてしまったんだね…見てはいけないっていったのに!」
すると、唯の姿はみるみるうちにギターに変わっていきます。
これには男もびっくり。
男「うわあああ!弦がひっかかって取れない!」
男はすぐさま逮捕されました。

律「…やべえ…メンバーいなくなっちまった…」
そうなのです、最大の難関はギターがいないこと。
これは大変、音楽大会に出られません。
すると、ふすまがゆっくりと開かれました。
梓「ごめんください、私は梓と言います…ここでギターをやらせてくれませんか?」
しかしみんなは疑心暗鬼に陥っていました。
澪「どうする?あいつも唯みたいなのだとあれだし追い返すか?」
紬「かわいそうだけどそうするしかないわね…」
律「と言うことだ、出てってくれ」ピシャン
梓「あ……待ってください!待って!?」
こうして、三人は音楽大会にも出られず、極貧生活を過ごすことになりましたとさ




ちゃんちゃん♪

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年07月15日 15:53