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30:ゆいあずでゆうえんちとか最初から ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:50:40.95 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「ということでけいおんぶのみんなでゆうえんちにきてみました!」

皆「わ~!」ぱちぱち

唯「早速ジェットコースターに乗ってみよう!」

律「お! やっぱり唯は解ってるな!」

梓「最初はジェットコースターに乗らないと始まりませんよね」

律「だよなぁ――お? 澪どうしたんだ?」

澪「こわいこわいこわいこわいこわい」

梓「澪先輩?」

律「あぁ。ジェットコースターが怖いんだな。無理することはないよ、休んでな」

紬「では私が付き添いますね」

律「お、悪いなムギ。頼むよ」

紬「わかりました。みなさんは楽しんできてくださいね」

唯「うん! 行ってきまーす!」

31:ゆいあずでゆうえんちとか最初から ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:51:21.87 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
律「うひゃー。結構並んでるなー」

梓「さすが、人気アトラクションですね」

唯「うぅ~! 早く乗りたいよぅ~」

律「我慢しろって。後一時間ぐらいの辛抱だろ」

唯「そんなに待てないよぉ~」

律「しょうがないなぁ。……おい梓、唯の相手をしてやっててくれ」

梓「え? ちょ、先輩? どこに行くんですか?」

律「すぐ戻ってくるからー!」

梓「……行っちゃった」

唯「うぅぅ~」

梓(どうすればいいんだろう……)

32:ゆいあずでゆうえんちとか最初から ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:52:03.12 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「ううぅ、ひまだよぅ……」
 律先輩が逃げ出して30分。未だに唯先輩のお守りを任されている。
 というかこのままずっと押し付ける気なんじゃ……。
「あずにゃぁん~」
「わぁっ!?」
 なんてことを考えていると、唯先輩が急に抱きついてきた。
「ひまだからあずにゃんとあそぶ~」
「な、何言ってるんですか……」
 こんなに目立つ場所で抱きつかれたらちょっと……。
 せめて人気の無いところで――って何考えてるの私!?
 自分の考えにぞっとする。どうして今、こんなことを……。
 ――きっと急に抱きつかれたからだろう、そうに違いない。
「は、離れてくださいよ」
「え~? どうしてぇ~?」
「こ、こんな大勢の人に見られてるんですよ? 恥ずかしくないんですか?」
「全然恥ずかしくないよぉ~? あずにゃんは恥ずかしいの?」
「あ、当たり前じゃないですか! 二人きりの時ならまだしも、こんな所で抱きついてくるなんて非常識ですよ!」
「ふ、二人きりの時なら良いの?」
「――あ」
 無意識にとんでもないことを言ってしまっていた。
「ちちちちがいますよ!? そういう意味で言ったんじゃありませんからっ!」
「じゃあどういう意味なのさ~?」
「そ、それはですね――あ、もう私たちの番ですよ。早く行きましょう」
「えっ? ほんと? わ~い!」
 危なかった。
 ……でも、本気で問い詰められてたら何て答えてたのかな……。
「あずにゃんどうしたの? はやくいこうよ~」
「あ、はい」
 駄目だ。この事はまだ胸にしまっておこう。

33:ゆいあずでゆうえんちとか最初から ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:52:44.58 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「やっとだね~」
「そうですね。あんまりはしゃがないでくださいよ」
 ようやく先輩から解放されてほっとしたのも束の間、今度は先輩が暴走しないように見張らないといけなくなった。
 変なところで子供っぽいんだから……はぁ。
『レバーをなんとかかんとか』
「ういーんがちゃっ」
「子供ですか……」
「何だとー? 私は先輩だよーっ」
「わかりましたわかりました――さ、落ちますよ」
「おぉぅっ」
 唯先輩をなだめて落下に備える。
「やっほ~う!」
 横で唯先輩が叫んでるけど、注意することができない。
 ……これ、今まで経験した中で一番怖いやつだ――

34:ゆいあずでゆうえんちとか最初から ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:53:28.18 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「……ん」
 気がついたら、いつの間にかジェットコースターではなくて何かの上に横になって寝ていた。
「あずにゃん……?」
 優しい声に目を開けると――
「ゆい、せんぱい……?」
 そこには、私の頭を撫でてる唯先輩がいた。
「よかった……。気がついたんだね……」
「わたし、どうして……」
 さっきまでジェットコースターに乗ってたはずなのに……。
「あずにゃん、無理しちゃだめだよ? 途中で気絶しちゃってたじゃない」
「きぜつ……?」
 そういえば、途中から記憶が無くなってるような気がする……。
「えっと……すみません、途中から記憶がないんですけど、それからどうなったんですか……?」
 もうお昼は過ぎてるような……。
「どうしたって……ジェットコースターから降りてあずにゃんをおんぶしてここまで連れてきたよ?」
「そうですか……。もしかして、ずっと介抱しててくれたんですか?」
「介抱?」
「だから、ずっと看ててくれてたんですかってことですよ」
「うん、ずっと頭撫でてたりほっぺぷにぷにしてたりしたよ?」
「それは報告しなくていいです」
 ……でも、ずっと看ててくれたんだ……。
 なんだか、胸の奥がほんわかした気持ちになった。
「ありがとうございます、唯先輩」
 素直に感謝の気持ちを伝えると、
「うんうん、元気になってよかったよ」
 ぎゅっと抱きしめられた。

35:ゆいあずでゆうえんちとか最初から ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:54:09.70 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「さて、あずにゃんも元気になったことだし次はどこに行こうかなぁ~?」
「唯先輩、お昼ご飯は食べないんですか?」
「え?」
 唯先輩がこちらを振り向くと、
『ぐぅ~』
 タイミングよく、唯先輩のおなかが鳴った。
「あはは……そういえばお昼まだ食べてなかったねぇ」
「忘れてたんですか……」
「だって~あずにゃんを膝枕してたら過ぎてたんだもん~」
「その節はどうもすみませんでした」
 うぅ……その話を出されると弱いなぁ……。
「あずにゃんの寝顔が可愛かったからいいけどね~」
「からかわないでくださいっ」
「あはは~あずにゃんかわいい~」
「い、行きますよ!」
「あ、まってよあずにゃ~ん」

37:支援代わりにゆいあずでゆうえんちとか ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:54:54.28 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「……で、ここですか」
「おいひぃ~」
 途中から唯先輩に先導されて、連れてこられた先は――
『スイーツならおまかせっ☆』
 明らかにデザートしか置いていなさそうなところだった。
「せ、先輩……。やっぱりここはやめましょう」
「ん~? どうしてぇ~?」
「だ、だって……こんなのを食べたらまた太っちゃいますよぉ」
「だいじょ~ぶだよ! 私どれだけ食べても太らない体質だから!」
「先輩のことを言ってるんじゃありません!」
 ……でも、本当に太らないのかな……?
「あ、あずにゃん? どうしたの?」
 ……触って確かめてみよう。
「あ、あずにゃん……ちょっと、目付きが怖いよぉ……ひゃっ」
 ぷにぷに。
 あ、やわらかい。
「ちょ、あずにゃん? なにして……ひゃんっ」

38:支援代わりにゆいあずでゆうえんちとか ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:55:38.08 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
 ぷにぷにぷにぷに。
 手に吸い付くような感じ……なんだか安心するな……。
「あずにゃん? ちょ、ちょっといい加減にやめ――ひゃぁっ」
 おなかだけじゃ、なんだか物足りないな……。
 ぷにぷに。
「あ、あずにゃん? 今度はどこを……あんっ」
 すりすり。
 普段はタイツに包まれているふとももを触ってみると、感触はぷにぷにからすりすりへと変わった。
「ひゃぁっ……あずにゃん、そんなところ触らないでよぉ……」
 とはいえ、やっぱり気持ちいいことには変わりない訳で。
 すりすりすりすり。
 ああ、やっぱり安心するなぁ……。
「やぁんっ、やめ、止めてよあずにゃん……」
 嬌声を上げる唯先輩を見てみると――
「……」
 ――ぷちんと、何かが切れるような音がした。

39:支援代わりにゆいあずでゆうえんちとか ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 16:56:19.72 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「先輩……」
「な、何? あずにゃ――むぐぅ!?」
 無理やり唇を押し付ける。
「んんぅ!?」
 そして、歯を押し退けて口内に舌を捻り込む。
「んぅ……ちゅく……」
 そして、唯先輩の舌と絡ませる。
「んぅ!? ……ちゅく……んっ……」
 一通り味わってから、唇を離す。
「――あっ」
 残念そうな唯先輩の顔を見ると、何だか不思議とめちゃくちゃにしたい欲望が――
「あの、お客様、ここはそのようなことをする場所では無いので……」
「えっ?」
 ふと周りを見渡すと、他のお客さんが私たちを見てることに気付く。
「――す、すみませんでした!」
 料金を支払って、未だ放心してる唯先輩を引っ張ってお店を出る。

84:ゆいあずでゆうえんちとか ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 17:40:34.90 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「……ふぅ」
 そこら辺のベンチに座ってほっと一息。
「あ、あずにゃん……どうして、あんなことをしたの……?」
「そ、それはですね……」
 そんな赤い顔で上目遣いされて言われると……落ち着け私。
「それは?」
「うぅ……。せ、先輩が可愛すぎるのがいけないんですよ!」
 そして逆切れ。
「えぇ!? 私が悪いの?」
「そうですよ! 大体何ですかあの喘ぎ声は! あんな痴態を見せられたら誰だってああなりますよっ!」
「そ、そんなこと言ったって……。ということはあずにゃんは勢いでやっちゃったってこと?」
 どうしてそこだけ真剣そうな顔で訊くんですか……。
「そ、それは……」
「それは?
 これじゃごまかせない……。
「勢いなんかじゃ……ないです」
 ……ついに、言ってしまった。
「本当に、唯先輩のことが好きだから……」
 唯先輩は静かに聞いている。
「だから、キスもしちゃいましたし……」
 涙が流れているのが分かるけど、それでも語り続ける。
「でも、やっぱり嫌でしたよね……ごめんなさい、もう帰ります」
 これ以上ここにいても惨めなだけだし、もう帰ろう。そして明日からはいつも通りの私でいよう。
 ……そう思ったのに。
「待ってよあずにゃん」
 ぎゅっと先輩に抱きしめられた。
「……何ですか、先輩」
 どうして抱きしめられているのか解らない。

85:ゆいあずでゆうえんちとか ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 17:47:20.69 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
「言うだけ言って帰るなんてずるいよ、あずにゃん……」
 どういうことだろう?
「何ですか、それ。私に気持ち悪いとか言うつもりですか?」
 これ以上晒し上げられるのかな……。さすがに精神的にきついかも。
「違うよ……」
 ぎゅうっ。
 また強く抱きしめられる。
「違うって……じゃあ、何を言うつもりなんですか……?」
 何を言われるか分からない不安。
 ――せめてそれだけでも分かれば楽なのに。
「私はね……あずにゃんにお返事がしたいんだよ……?」
「返事……?」
「そう。あずにゃんが私に言ってくれた言葉に対する返事……だよ」
 ぐるり。
 今まで私を抱きしめていた腕を放して、私の目の前に移動する先輩。
「――私もね、あずにゃんのことが大好きだよ」
 ……え。
「だからね……私と、付き合ってくれないかな……?」
 今度は正面から抱きしめられる。
「え、あの……」
「本当に、あずにゃんのことが大好きだから……」





やっべうん子漏れそう


91:ゆいあずでゆうえんちとか ◆BwWDxV80e. :07/18(土) 18:03:44.89 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
 未だに信じられない。
 ――何が? 
 先輩に抱きしめられてさらに告白までされたこの状況に。
 ――どうして?
 先輩と両想いなんて考えもしなかったから。
 ――嬉しくないの?
 嬉しいに決まってる。
 ――だったら早く返事しなさいよ。まだ待ってるわよ。
 ……あ。
「先輩……」
 びくっ。
「な、何……?」
 おそるおそる顔を上げる先輩。
 ……あぁ、この人は本当にずっと待っててくれたんだ。
 その事実に胸がいっぱいになった。
「先輩――」
 だから、私も伝えないと。
「――私と――」
 目の前の、愛しい人に。
「――付き合ってください」
 これから先、ずっと。
「――うんっ」



Fin