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218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:38:32.73 ID:FVJFwuP60

不意打ち(澪×男)

 俺がパソコンで曲を打ち込んでいると、後ろからぼやく声が聞こえた。
「……暑い」
「我慢しろ」
「……なんでクーラーないんだこの部屋は」
「俺が貧乏学生だからだ」
「……そうだったな、すまん」
「まったくだ」
 俺は桜高っていう去年女子高から共学に変わった高校に通ってる高校二年男子だ。
 貧乏学生の一人暮らし。まあ、理由は色々だ。
 趣味は、バンドとベース、ぐらいか。
 で、さっきから俺の部屋でこれまた俺のベースを弄くりながら暑い暑いとぼやいてるのが、
秋山澪っていう俺の同じクラスの女子だ。
 黒髪ロングのやたらとスタイルが良く美人で、軽音部でベースを弾いてる。おっぱいでかい。
 俺が出演側としてライブハウスに居たら、客の中に一人でこいつも居て、それがきっかけで
なんかこんな間柄になった。
 うは、もしかして俺のバンドのファン?と期待を胸に後日学校で話しかけたら、そんなこと
はまったくなく歌詞のアイデア練るのと勉強のために来てたんだと。
 期待させやがって。この巨乳が。
 ……まあ、その後バンド格好良かったと言われたから良いけれど。
 そっから軽音に入らないか誘われたんだが断った。自分のバンドで忙しかったしあんな
女だけの中に入っていく勇気なんて無い。

219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:40:28.28 ID:FVJFwuP60

「あ、このフレーズ格好良いかも」
「ん? どんなん?」
「こんなの」
 澪がリズムカルにスラップを決める。
「おお、格好良いな。ていうかお前上手いなスラップ」 
「ふふん」
 入部の誘いを俺が断った後も、まあ同じクラスなのでちょこちょこと喋るようになった。
 最初はこいつ照れ屋で喋る度に緊張してたな、そういえば。入部の誘いの時も噛みまくってたし。
 で、それからライブハウスで何回か会ったりして、あのバンド格好いいなーとか言い合ったりして、その内
一緒にライブ見に行ったりするようになって、気付いたらお互いの家でベース練習し合ったりする仲になった。
 今日もそれで俺の家に来てる。途中から俺は曲の打ち込みをするようになってしまったけれど。
 そうなると澪もだれたのか練習というよりは音で遊ぶようになっていた。まあ、この暑さなら仕方ない。
 澪がふあ、とあくびをする。 
「眠いな……」
「昨日何時に寝たんだ」
「四時ぐらい……かな」
「なんでまたそんな遅くに」
「歌詞書いていたんだけれど、良いの思い浮かばなくてさ」
「ふーん……」
 ぼーんぼーん、と澪がベースを鳴らす。

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:42:51.95 ID:FVJFwuP60
「なあ、澪」
「なんだ」
「好きだ」
「そうか……って、ええ!?」
 澪が顔を真っ赤にしてこっちを見る。
 計画通りだ。こいつはこういう想定外なことに弱い。
 慌てふためいてるところを押し切ってやるぜ!!
「す、すすすすすすすきって、な。なにがだ?」
 澪がばたばたと手を振って慌てる。可愛い。テンション上がってきた。
「お前が」
「なっ……わ、分かったぞ、また私をからかう気だな。その手には乗るか」
 プイ、と澪がそっぽを向く。
「ちげえよ」
 そう言って俺はパソコンから離れて澪の前に座った。
「好きだ、澪」
 澪の頬を手で覆いながら言う。
 澪が顔を真っ赤にして俯いた。  
「澪、付き合ってくれ」
 その言葉を聞いて、澪はぶっ倒れた。
 どうやら、許容範囲外だったらしい。

 ……まあ、また今度にしてやるか。
 そう心の中で一人ごちて、うーんうーんと唸る澪を団扇でぱたぱたと扇いでやった。