943 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 12:00:19.35 ID:XljrhNV/O
『桜高少女』これまでのあらすじ
ひょんなことから唯たち軽音部は自分たちにしか倒せない改造人間と戦うことになる。
アリたちと同じ未知の物質で作られた武器を手に唯は戦いを繰り広げていくが…
949 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 12:09:20.76 ID:XljrhNV/O
作戦会議中~立入禁止だぞ…の文字が音楽室の扉にはりつけてある
さわ子「これを見てちょうだい」
澪「これは…改造人間の腕…」
唯「アリさんのだね」
紬「あれ?でもアリは倒すと消滅しちゃうのにどうして…」
さわ子「りっちゃんによるとこの腕はアリになる前の…あなたたちが持っている武器と同じ未知の物質の状態らしいわ」
唯「ほえ~…」
さわ子「つまりアリは動く状態で桜高に現れる前…どこかで組み立てられているんじゃないか…そう仮説が立てられたの」
954 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 12:18:30.40 ID:XljrhNV/O
澪「なるほど…バラバラの状態なら誰にも見つからず持ち運びすることも可能ってわけか」
さわ子「そうよ。ただ疑問も残るわね」
紬「アリたちは宇宙人ではないかもしれない…ということですか?」
さわ子「ええ。造られた存在ならロボットと同じよね」
唯「でもでも宇宙人でもロボットでも一番悪い人がいるんだよね!?」
澪「組み立てられているという仮説が事実ならその可能性が高いな」
紬「結局大元を捜し当てないといけないわけね…」
さわ子「話は以上よ。何かわかり次第連絡するわ…それじゃあこれで解散!」
桜高少女第四話「傷名!」
956 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 12:29:12.22 ID:XljrhNV/O
校庭
唯「えい!ちょあ!うりゃあ!」
律「自主練か唯~」
唯「あ、りっちゃん!うん!なんか私が足引っ張ってるからね…」
律「そんなことないぞー?こないだのトカゲを倒せたのは唯がいたからだぜ?」
唯「えへへ…♪」
律「それぐらいギターも練習してくれりゃあなぁ…」
唯「そっそれは言わないお約束ですよりっちゃん隊員!」
律「よっしゃあ!そしたら私が稽古をつけてあげよう!」
唯「ほんとに?ありがとう!」
律「ふっふっふ…かわいがってやろう」
957 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 12:37:33.64 ID:XljrhNV/O
教室
梓「最近先輩たちがちゃんと部活しないんだ…」
憂「そうなの?お姉ちゃん昨日もギター弾いてたけどなぁ…」
梓「あの人はやる気にムラがあるから」
憂「でも~だれてるお姉ちゃん可愛いよねー?」
梓「あはは」
憂「あ、そろそろ帰らなきゃ!今日は四時からタイムセールで卵が安くなってるんだー!」
梓「憂はホントに主婦みたいだね」
憂「そうかなぁ?じゃあ梓ちゃんまた明日ね~」
梓「うんまたねー…さて、じゃあ部活に行こうっと…今日もやってないのかなぁ…」
梓「…あれ?唯先輩と律先輩があんなところに…あ、他の人たちも集まってきた…どうしたんだろう…」
958 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 12:46:29.08 ID:XljrhNV/O
校庭
澪「律!また出たのか?」
律「ああ!この反応はアリとトカゲだな…」
紬「トカゲは一人で相手するのが大変みたいよね…」
律「ああ、だから二手に別れて戦おう!」
澪「そうだな。そしたら私と律、ムギと唯で」
律「澪ぉ?こんな時まで私といたいのかなぁ?」
バキ
律「痛ーい!?ステッキで殴るなよ…」
澪「お前が変なこと言うから…」
唯「♪」
紬「☆」
澪「みっみんなまで…ほらさっさと行くぞ!」
律「だな!何かあればすぐ電話しろな!」
タッタッタ…
961 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 12:55:59.86 ID:XljrhNV/O
梓「あれ?見失っちゃった…あっちの方かなぁ…」
タタタッ…
ビシュゥ!はたき落とされて消えるアリ
紬「ふう…心なしかアリ達が強くなってないかしら…?」
唯「うん…でも一回の攻撃で倒せるけどね」
紬「そうね♪唯ちゃんもすっかり戦いに慣れたわね♪…もっとも慣れないにこしたことないけど」
唯「だよね。あ、電話!え?トカゲさんが2人も!?わかった!」
唯「りっちゃんが体育館裏の旧校舎でトカゲさん2人と戦ってるって!」
紬「本当?急ぎましょう!」
962 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 13:11:08.30 ID:XljrhNV/O
旧校舎
ガキぃ!ぶつかり合う双剣とトカゲの斧!
律「うわっ!」
横からもう一匹のトカゲが律のわき腹目掛けて鋭い爪を突き刺す!
パキン!それをステッキの先端で受け止める澪
澪「律!大丈夫か!?」
律「澪!ありがとう…!くそ!」
タッタッタ
唯「お待たせりっちゃん澪ちゃん!」
澪「遅いぞ!」
紬「ごめんね!さ!早く終わらせちゃいましょう!」
4対2でトカゲを倒す4人
964 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 13:18:50.17 ID:XljrhNV/O
唯「やったあ!」
紬「みんないれば怖くないわね!」
澪「そうだな!」
律「よし!じゃあ梓に怒られないうちに部室戻って練習しようぜー」
唯「えー」
澪「唯、バンドがメインだぞうちらは」
唯「ぶーぶー」
紬「うふふ。ケーキもあるから頑張りましょ?」
律「ははは!……まっ待て!くる……」
紬「りっちゃん?」
律「見ろ!」
律の視線の先には見たことない新たな改造人間が
968 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 13:23:05.47 ID:XljrhNV/O
律「気をつけろみんな!アリやトカゲをはるかに超える魔力を感じる!」
?「へやー!」
奇声を上げ持ってる鞭を振り回す改造人間
紬「大丈夫…4人で力を合わせれば!」
唯「やろうみんな!」
そして改造人間に対峙し改造人間も唯たちに…こなかった
律「ん?なんだアイツ、誰もいない方を…ん?」
改造人間の視線の先から物影から現れたのは…
梓「わっわっわ…なっなにこの化け物!」
唯「あずにゃん!?」
澪「どっどうしてここに!」
970 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 13:28:40.78 ID:XljrhNV/O
改造人間が梓へ近づく
紬「逃げて梓ちゃん!」
梓「きゃ!こないで…イたっ!」
足がもつれて転ぶ梓
律「やめろ!」
駆け寄り改造人間に切りかかる律!バキィィン!
しかしなんと片手で受け止められた短剣は砕け散ってしまった
律「嘘だろ?!きゃあ!」
そのまま殴り飛ばされる律
梓「やっやだ…やめてー!」
鞭を振り上げ梓をズタズタに引き裂こうと改造人間が構える…
澪「まずい!殺される!」
律「梓ーー!」
ズバシャーッ!
975 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 13:32:39.00 ID:XljrhNV/O
改造人間「きえ…キキキ…」
梓「…あれ?」
唯「う…あずにゃん…」
どさっ…
梓「唯…先輩…?いや…先輩!先輩!!」
澪「あいつ…体を盾にして梓を…」
ビシュュ!紬が再び振り上げられた改造人間の右手に鞭を絡ませる!
紬「くっ!なんて力なの…2人とも!私が押さえている内にお願い!」
澪「ムギ!くっ…くらえ怪人!スターロッド!!」
力を溜めたロッドから星形のエネルギー波が飛ばされる
バシュン!
976 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 13:34:35.70 ID:XljrhNV/O
紬「りっちゃん!これを使って!」
パシッ!接近戦闘用のナイフを律に投げ渡す
律「サンキュームギ!この蛇野郎!くらいやがれ!グランドクロスーー!!」
十字に描いた双剣の軌跡が衝撃波を放つ!
改造人間「ぎゃああああああ!」
紬「トドメよ!ソニックスローター!!」
高速にさばかれる鞭が真空波を生み改造人間をズタズタに切り裂く
改造人間「ぐおぉぉぉぉーー!」シュウシュウ…
改造人間は消滅…全員がその場にへたり込み勝利と同時に疲労感に襲われる…
978 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/29(土) 13:38:40.34 ID:XljrhNV/O
梓「唯先輩!唯先輩!目を開けてください!」
紬「はっ早く唯ちゃんを!」
澪「唯!ああ…唯が…唯が」
律「落ち着け澪!唯は生きてる!」
音楽室
律「唯はなんとか大丈夫みたいだ…」
澪「良かった…良かったよお…うぅ…うわあぁん!」
律「よしよし…」
紬「唯ちゃんのおかげで梓ちゃんを守れたのね…」
さわ子「でもこれからね…もう少し色々考える必要がありそう…そして…」
梓「…」
紬「梓ちゃん…今日は何も聞かず帰って…?唯ちゃんなら平気だから…」
さわ子「そうね…今日は色々ありすぎたわ…」
梓「わかりました…でも…先輩たちは…一体何者なんですか…?」
第四話終わり…続く
最終更新:2009年08月29日 15:23