138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:04:50.97 ID:HpubjADO
純「あ゙ーー!髪がまとまらないーー!」
梓「またすごいね…そんな髪の女神がギリシャ神話にいたような」
純「うう…梓のつやつやストレートがうらやましい」
梓「美容院でストレートパーマしてもらえば?」
純「お金が…」
梓「じゃあバイトでもしてさ…」
純「選ぶのめんどくさい…」
梓「まったく…」
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:09:03.71 ID:HpubjADO
憂「経験談を聞けばどんな仕事をするにもイメージしやすいよね」
純「あたしのまわりでバイトしてる子いないからさー」
梓「そだ、だったらムギ先輩に聞いてみる?確かこないだまでバイトしてたし」
純「え?あの先輩アルバイトしてたの!?」
梓「そうだけど」
純「そっそうか…裕福そうに見えて実は…あ!もしかして…」
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:14:58.15 ID:HpubjADO
唯「ムギちゃんの持ってくるお菓子はいっつもおいしーなー☆」
紬「ありがとう♪」
律「マジいつもうめーもんな!」
澪「いつも悪いな」
紬「いいのよ☆」
唯「明日はどんなお菓子かなー」
紬「ああ…どうしよう…お小遣いだけじゃもう買えない…でもみんなの期待を裏切るわけには…」
紬「そうだわ!アルバイトをしてお菓子代に……」
純「↑ってことが」
梓「ないない」
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:17:51.13 ID:HpubjADO
憂「とにかく紬さんに聞いてみる?」
純「そうだね」
音楽室
紬「ハンバーガー屋さんのアルバイト?」
純「はい!どんな仕事だったか聞きたくて」
紬「そうねぇ」
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:24:31.63 ID:HpubjADO
紬「…こんな感じかしら?」
梓「どう純?」
純「うーん…バイト内の派閥とか油の臭いが髪について取れないとか…それは嫌だなぁ…」
紬「そうよねえ。派閥は私にはあまり関係なかったけど油の臭いは大変だったなぁ」
唯「やっほー。あ、憂と純ちゃんがいるー!」
純「こんにちは」
唯「どしたのー?」
純「実は…」
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:29:15.01 ID:HpubjADO
唯「ふーん。じゃあじゃあ交通量調査のバイトなんかどーぉ?」
紬「それなら簡単よね」
純「ああ、あの交差点とかで座りながらカチカチ押す仕事ですよね?」
唯「そうそう!」
純「うーん…単純作業はちょっと苦手で…あとは排気ガスも…」
唯「そっかー」
梓(この子は何かにつけて結局何もバイトしない気がする…)
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:34:15.75 ID:HpubjADO
下校中
純「結局良いバイト見つからなかったなー」
憂「そうだねー」
純「梓には呆れられるし……?」
憂「何かあった?」
時給一万円
簡単な電話番です。誰でも出来ます。
純「すっすごい!こんな夢のようなバイトがあるの!?」
憂「純ちゃん…これはどう見ても…」
純「しかも『昼飯付き。一日だけでも可』だって!私ここでバイトする!」
憂「あはは…うっうん……いいんじゃないかなぁ…」
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:42:10.50 ID:HpubjADO
週明け
梓「えっ?純そんな怪しいバイトに…?」
憂「うん…止めたんだけど…」
梓「そっか…憂は悪くないよ…」
憂「昨日からって言ってたけど」
梓「あ、噂をすれば」
純「…」
梓「バイトどうだった?」
純「その話はさ…やめよう」
憂「もっもしかしてお金もらえなかった!?」
純「いや…お金はほら…良い仕事したってこんなに…」
憂「え?じゃあ」
純「」ふらふら
梓「憂、今日はそっとしておこう」
憂「そっそうだね…」
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:47:33.38 ID:HpubjADO
次の日
純「おはよー!」
憂「あ、純ちゃんパーマしたんだー!可愛い!!」
梓「ホントだ。ストレートも似合ってるね」
純「でしょでしょ!もー嫌なことは忘れてさ、パッーと気晴らししてきたの!」
憂「そっか!だけどあれだけお金貰ったらしばらく大丈夫だね!」
純「え?もう全部使っちゃったけど?」
梓「早っ!?てかどんな使い方したの」
純「ベースの弦交換でしょ、新しい服でしょ、欲しかった漫画でしょ、あとはー」
憂「あっはは…」
梓(あぶく銭とはまさにこのこと…)
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 22:53:30.64 ID:HpubjADO
一週間後
憂「梓ちゃーん!ごめん待った?」
梓「ううん全然!まだ純も来てないしさ」
純「おはよう…」
憂「おはよう純ちゃん…あれ?」
梓「元気ないね。しかもそんなに帽子を深くかぶって」
純「うぅ…見てよコレー!」
帽子を取る純、瞬間
ぼふんっ!
憂「わぁ!?髪が元通り…」
梓「いやそれ以上に爆発してる…」
純「うわーストパー一週間保たなかったーーー!!!」
憂「じゅっ純ちゃんファイト…だよ?」
梓「やっぱりあぶく銭だったか…」
完
最終更新:2010年07月09日 16:52