the WWF vs the Alliance<基本用語>


概略

95年頃からWWFと常に視聴率競争を繰り広げてきたプロレス団体WCWと
第3勢力であったインディー団体ECWの2団体も後一歩でWWFを廃業寸前に追い込みながらも
Attitude路線に切り替えたWWFによって逆襲され99年末から疲弊。そしてついに2001年に迷走の末にWCWが崩壊。
WCWやWWFとタイアップを行っていたECWも大手には敵わず破産。
結果的にそれを買収し統合したのはWWFであるという皮肉はビジネス的な観点からも、プロレスファンからしても話題にならないはずはなかった。
最大限利用するかのごとくWWFではWCWとECWの形式的存続を決定。
そのWCWオーナーにビンスの息子シェインが、ECWオーナーに娘ステファニーとECWプロデューサーのポール・ヘイマンが就任し、
暴虐な父親を蹴散らし追放しようとするWCW/ECW連合軍=Allianceが結成され
前提期間を含めれば2000年末から2001年末にかけて、ほぼ年間を通して長期進行し
2001年11月末の特番Survivor Seriesでの全面決着まで常に貫かれたメインアングルであった。

この期間は主にWCW選手の人気確保のためのシリーズとも言われていたが
皮肉なことに団体側が最後に勝利するという内容が予測されていた点、
団体側に所属したスーパースターのカリスマが連合軍側を終始圧倒してしまっていた点、
団体を裏切り連合入りした選手が常に中核になってしまった点、
極めつけがWCW解散時に在籍していた選手のプロレスラーとしての評価が鈍かった点などから
決して元WCW選手にとって良いストーリーにはならなかったとも言われている。
その後相次いでWWF/WWEを脱退し、TNAや他団体に鞍替えする選手が続出。
一方でECW選手は高い身体能力からファンを湧かせることに成功はしたが、所謂ヘビー級体格選手があまり多くなく
またECW存続時にも問題視されていた『エクストリームルール』が放送できない内容に該当したことから徐々に元来の意味を失い
今日でも番組名やタイトル冠名として存在はするものの形骸化が進んでしまっている。
一方でこの期間がなければ彼らがそれらの団体にかかることもなかったという批評もあがる程
決して悪い内容でもなかったとする声もある。

あまりの人間関係の複雑さにスポーツエンターテインメントの主要視聴者層である『若年齢層』の支持が
偏りすぎ、印象が強く固定化されてしまったためにその後の展開に苦心するスーパースターも続出した。
日本でいうプロレスファンは比較的高年齢が多いが、北米圏ではアニメと同じ感覚で視聴する世代が多いことから
その後の日米ファンの間で印象ギャップに激しい溝を作ってしまった期間ともいえる。

この後『ビンスのケツにキスする会』を持って一連の流れを一応の完結とした。
東プロでは『天子のケツに敷かれる会』として一部展開が参考にされている。
このAlliance期=2001年のWWFを視聴すれば、プロレスをよく分からないあなたでも
スポーツエンターテンメントがどういうものかが分かるはず。
本Wikiでも多くの参考資料はこの時期の試合動画であります。
気が向いたときにアニメ感覚で視聴するときっと楽しいひと時を送れると思います。

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最終更新:2008年10月16日 13:57