白い肌に、ほんのりと赤く色づく頬。
よく手入れされた小さな手が僕の体をやさしく包む。
うっとりと目をつむる顔は天使のように可愛らしい。
だけど……。
ふたりの身体の間で押しつぶされる四つのふくらみ。
その心地良い感触は、けれども僕の心まで押しつぶしていく。
僕はもう彼女と同じ生き物なんだ。
迷いを振り払うように固く目を閉じて、そっと唇を重ねた。
涙が自然とあふれてきた。
何かが足りない。
僕は、彼女と一緒になっちゃいけないんだろうか。
こうなる前に、もっと早く想いを伝えていればよかったのだろうか。
未練がましく唇を離す。
泣いている僕を見た彼女は、優しく微笑んで、手を頭の後ろに回してくれた。
きっと良い母親になれるだろう。
けれども僕といる限りそれは望めない。
僕はどうしたらいいんだろう。
なぜこんな身体になってしまったんだろう。
さまざまな思いがめぐる。
でも、今だけは何も考えたくない。
今だけは、彼女の胸の中で心ゆくまで泣いていたい。

元レス
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/170
最終レス投稿日時
2008/12/14 00:08:21

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最終更新:2009年01月11日 17:32